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公開番号2025068504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178458
出願日2023-10-16
発明の名称非水電解液二次電池用接着層
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/414 20210101AFI20250421BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】非水電解液二次電池用接着層を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る非水電解液二次電池用接着層は、柔軟鎖ポリマーを含む非水電解液二次電池用接着層である。前記柔軟鎖ポリマーは、主鎖にカルボニル基を有し、かつ、構造中に柔軟鎖を有するポリマーであり、前記柔軟鎖は、全芳香族ではない構造である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
柔軟鎖ポリマーを含む非水電解液二次電池用接着層であって、
前記柔軟鎖ポリマーは、主鎖にカルボニル基を有し、かつ、構造中に柔軟鎖を有するポリマーであり、
前記柔軟鎖は、全芳香族ではない構造である、
非水電解液二次電池用接着層。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記カルボニル基が、アミド結合、エステル結合、イミド結合、ウレタン結合およびウレア結合からなる群のうちのいずれか１つ以上に含まれている、請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層。
【請求項３】
前記柔軟鎖ポリマーが、半芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリウレア、脂肪族ポリウレア、半芳香族ポリウレタンおよび脂肪族ポリウレタンからなる群のうちのいずれか１つ以上である、請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層。
【請求項４】
前記柔軟鎖ポリマーが、接着層に含まれている樹脂の全重量を１００重量％として、２０～１００重量％である、請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層。
【請求項５】
耐熱性樹脂をさらに含んだ、請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層。
【請求項６】
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に耐熱層を有し、さらに、前記耐熱層の表面のうち前記ポリオレフィン多孔質フィルムと接さない表面に請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
【請求項７】
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
【請求項８】
正極と、
請求項１に記載の非水電解液二次電池用接着層と、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
【請求項９】
正極と、
請求項６に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
【請求項１０】
正極と、
請求項７に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、非水電解液二次電池用接着層に関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いため、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、車載用などに用いる電池として広く使用されている。リチウムイオン電池は、通常は正極と負極との間にセパレータを備えており、様々なセパレータが提案されている。例えば、特許文献１は、シャットダウン特性を有する第１多孔質層と、アラミド樹脂および無機材料を含む第２多孔質層とを積層した二次電池用セパレータを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－２９９６１２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述のような従来技術には、接着性に改善の余地があった。本発明の一態様は、非水電解液二次電池用接着層を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明には、下記の態様が含まれる。
＜１＞
柔軟鎖ポリマーを含む非水電解液二次電池用接着層であって、
前記柔軟鎖ポリマーは、主鎖にカルボニル基を有し、かつ、構造中に柔軟鎖を有するポリマーであり、
前記柔軟鎖は、全芳香族ではない構造である、
非水電解液二次電池用接着層。
＜２＞
前記カルボニル基が、アミド結合、エステル結合、イミド結合、ウレタン結合およびウレア結合からなる群のうちのいずれか１つ以上に含まれている、＜１＞に記載の非水電解液二次電池用接着層。
＜３＞
前記柔軟鎖ポリマーが、半芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリウレア、脂肪族ポリウレア、半芳香族ポリウレタンおよび脂肪族ポリウレタンからなる群のうちのいずれか１つ以上である、＜１＞または＜２＞に記載の非水電解液二次電池用接着層。
＜４＞
前記柔軟鎖ポリマーが、接着層に含まれている樹脂の全重量を１００重量％として、２０～１００重量％である、＜１＞～＜３＞のいずれか１つ以上に記載の非水電解液二次電池用接着層。
＜５＞
耐熱性樹脂をさらに含んだ、＜１＞～＜４＞のいずれか１つ以上に記載の非水電解液二次電池用接着層。
＜６＞
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に耐熱層を有し、さらに、前記耐熱層の表面のうち前記ポリオレフィン多孔質フィルムと接さない表面に＜１＞～＜５＞のいずれか１つ以上に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
＜７＞
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に、＜１＞～＜５＞のいずれか１つ以上に記載の非水電解液二次電池用接着層が積層されている、非水電解液二次電池用積層セパレータ。
＜８＞
正極と、
＜１＞～＜５＞のいずれか１つに記載の非水電解液二次電池用接着層と、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
＜９＞
正極と、
＜６＞に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
＜１０＞
正極と、
＜７＞に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータと、
負極と、
がこの順に積層されている、非水電解液二次電池用部材。
＜１１＞
＜１＞～＜５＞のいずれか１つに記載の非水電解液二次電池用接着層、＜６＞もしくは＜７＞に記載の非水電解液二次電池用積層セパレータ、または、＜８＞～＜１０＞のいずれか１つに記載の非水電解液二次電池用部材を備えている、非水電解液二次電池。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の一態様によれば、非水電解液二次電池用接着層が提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本発明の一態様に係る積層セパレータの概略構造の例を示す模式図である。
本発明の一態様に係る積層セパレータの概略構造の例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、記述した範囲内で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「Ａ～Ｂ」は、「Ａ以上、Ｂ以下」を意図する。
【０００９】
〔１．非水電解液二次電池用接着層〕
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池用接着層は、柔軟鎖ポリマーを含む非水電解液二次電池用接着層である。本明細書において、「非水電解液二次電池用接着層」は単に「接着層」とも称する。ここで、前記柔軟鎖ポリマーは、主鎖にカルボニル基を有するポリマーである。カルボニル基は、例えば、アミド結合、エステル結合、イミド結合、ウレタン結合およびウレア結合からなる群より選択される１つ以上に含まれていてもよい。
【００１０】
柔軟鎖ポリマーとは、構造中に柔軟鎖を有するポリマーである。ここで、柔軟鎖とは、全芳香族ではない構造である。本明細書において、「全芳香族」としては、ヘテロ原子を含む結合で連結された芳香環のみからなる構造が挙げられる。柔軟鎖構造としては、半芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド、半芳香族ポリウレア、脂肪族ポリウレア、半芳香族ポリウレタンおよび脂肪族ポリウレタンが挙げられる。本明細書において、「半芳香族」としては、芳香環を有している単量体と芳香環を有していない単量体とからなる構造が挙げられる。本明細書において、「脂肪族」としては、芳香環を有していない単量体のみからなる構造が挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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