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公開番号2025059928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170336
出願日2023-09-29
発明の名称カルコゲニド含有化合物、固体電解質、正極材、誘電体、及び電池
出願人住友化学株式会社,国立大学法人京都大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C01G 9/00 20060101AFI20250403BHJP(無機化学)
要約【課題】
耐熱性の高い化合物を提供すること。
【解決手段】
下記組成式(1)で表される、化合物。
AxMyM2 zCh4X・・・(1)
(式(1)中、Aは、アルカリ金属、及びAgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、MはZn、Mn及びFeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、ChはO、S、Se、及びTeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M2は、A及びM以外の金属元素であり、Xは、F、Cl、Br、I、OH、SH、BF4、及びBH4からなる群から選択される少なくとも1種であり、3≦x≦5.5、1.5≦y≦2.5、0≦z≦1.0である。)
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
下記組成式(1)で表される、化合物。







Ch

X・・・(1)
(式(1)中、Aは、アルカリ金属、及びAgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、MはZn、Mn及びFeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、ChはO、S、Se、及びTeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、A及びM以外の金属元素であり、Xは、F、Cl、Br、I、OH、SH、BF

、及びBH

からなる群から選択される少なくとも1種であり、3≦x≦5.5、1.5≦y≦2.5、0≦z≦1.0である。)
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
結晶構造内にアルカリ金属イオンを中心とした八面体構造が連なる1次元鎖と、金属イオンを中心とした四面体構造が連なる1次元鎖とを有し、
前記八面体構造が連なる1次元鎖と、前記四面体構造が連なる1次元鎖とが交互に配列している、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
正方晶、又は直方晶の結晶構造を有する、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
空間群がI4mm、I4/mmm又はP2

abに帰属される結晶構造を有する、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の化合物を含有する、固体電解質。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の化合物を含有する正極材。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の化合物を含有する、誘電体。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の化合物を含有する電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、カルコゲニド含有化合物、固体電解質、正極材、誘電体、及び電池に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン電池等の電気化学デバイスに使用される電解質として、固体電解質が注目されている(特許文献1及び2)。固体電解質は、従来の電解液と比較して、高温耐久性、高電圧耐性等に優れるため、安全性、高容量化、急速充放電、パックエネルギー密度などの電池の性能の向上に有用であると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/220697号
国際公開第2021/024785号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、電池は高温環境での動作が必要な場合があり、電解質、電極等、電池の各部材の耐熱性についてより高いものが求められている。また、同様に、キャパシタ等の電子デバイスについても耐熱性が求められている。このような事情に鑑みて、より耐熱性の高い材料についての需要は大きい。
【0005】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、耐熱性の高い化合物を提供することを目的とする。また、本開示は、そのような化合物を含有する固体電解質、正極材、誘電体、及び電池を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は以下の例示的実施形態を含む。
[1]
下記組成式(1)で表される、化合物。







Ch

X・・・(1)
(式(1)中、Aは、アルカリ金属、及びAgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、MはZn、Mn及びFeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、ChはO、S、Se、及びTeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、A及びM以外の金属元素であり、Xは、F、Cl、Br、I、OH、SH、BF

、及びBH

からなる群から選択される少なくとも1種であり、3≦x≦5.5、1.5≦y≦2.5、0≦z≦1.0である。)
[2]
結晶構造内にアルカリ金属イオンを中心とした八面体構造が連なる1次元鎖と、金属イオンを中心とした四面体構造が連なる1次元鎖とを有し、
前記八面体構造が連なる1次元鎖と、前記四面体構造が連なる1次元鎖とが交互に配列している、[1]の化合物。
[3]
正方晶、又は直方晶の結晶構造を有する、[1]又は[2]の化合物。
[4]
空間群がI4mm、I4/mmm又はP2

abに帰属される結晶構造を有する、[1]~[3]のいずれか一つの化合物。
[5]
[1]~[4]のいずれか一つの化合物を含有する、固体電解質。
[6]
[1]~[4]のいずれか一つの化合物を含有する正極材。
[7]
[1]~[4]のいずれか一つの化合物を含有する、誘電体。
[8]
[1]~[4]のいずれか一つの化合物を含有する電池。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、耐熱性の高い化合物を提供することができる。また、本開示によれば、そのような化合物を含有する固体電解質、正極材、誘電体、及び電池を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1~3の粉末X線回折パターンを示す図である。
図2は、実施例4及び5の粉末X線回折パターンを示す図である。
図3は、実施例1のカルコゲニド含有化合物の結晶構造をc軸に垂直な方向から見た図である。
図4は、実施例1のカルコゲニド含有化合物の結晶構造をa軸に沿った方向から見た図である。
図5は、実施例1のカルコゲニド含有化合物の結晶構造をc軸に沿った方向から見た図である。
図6は、実施例5のカルコゲニド含有物質について得られたアレーニウスプロットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の化合物は、下記組成式(1)で表される化合物(以下、カルコゲニド含有化合物とも呼ぶ。)である。







Ch

X・・・(1)
(式(1)中、Aは、アルカリ金属、及びAgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、MはZn、Mn及びFeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、ChはO、S、Se、及びTeからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

は、A及びM以外の金属元素であり、Xは、F、Cl、Br、I、OH、SH、BF

、及びBH

からなる群から選択される少なくとも1種であり、3≦x≦5.5、1.5≦y≦2.5、0≦z≦1.0である。)
【0010】
Aは、Li、Na及びAgからなる群から選択される少なくとも1種の元素を含んでいてよく、Li、及びNaの少なくとも一方を含んでいてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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