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公開番号2025084897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025031519
出願日2025-02-28
発明の名称ビアリール化合物を用いる植物病害防除方法
出願人住友化学株式会社
代理人
主分類A01N 43/58 20060101AFI20250527BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物病害に対して優れた防除方法を提供すること。
【解決手段】式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩は、植物病害防除に用いることができる。
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〔式中、環A6は、6員非芳香族含窒素複素環等を表し、Dは、CR1R2等を表し、nは、0、1、2、又は3を表し、mは、0、1、2、3、又は4を表し、qは、0、1、2、3、4、又は5を表し、R1及びR2は、同一又は相異なり、水素原子等を表し、R1及びR2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3-C8脂環式炭化水素等を形成していてもよく、R3は、C1-C6鎖式炭化水素基等を表し、R4は、C1-C6鎖式炭化水素基等を表し、R6は、C1-C6鎖式炭化水素基等を表し、qが2、3、4、又は5であるとき、隣接する2つのR6とR6は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C5-C6脂環式炭化水素等を形成していてもよい。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)
TIFF
2025084897000078.tif
29
108
〔式中、
環A6は、6員非芳香族含窒素複素環又は6員芳香族含窒素複素環(但し、環A6において、Dと結合する原子は炭素原子又は窒素原子であり、且つ、該Dと結合する原子に隣接して環A6を構成する原子のうち少なくとも1つが窒素原子である)を表し、
Dは、CR1R2、C=O、C=S、又はC=N-OR7を表し、
nは、0、1、2、又は3を表し、
mは、0、1、2、3、又は4を表し、
qは、0、1、2、3、4、又は5を表し、
R1及びR2は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR8、SR9、S(O)R10、S(O)2R11、NR12R13、C(O)R14、C(R15)=NOR16、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、又は水素原子を表し、
R1及びR2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3-C8脂環式炭化水素、又は3-8員非芳香族複素環{該C3-C8脂環式炭化水素、及び該3-8員非芳香族複素環は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を形成していてもよく、
R3は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR17、SR18、S(O)R19、S(O)2R20、NR21R22、C(O)R23、C(R24)=NOR25、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R4は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、OR26、NR27R28、C(O)R29、C(R30)=NOR31、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R6は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR32、SR33、S(O)R34、S(O)2R35、NR36R37、C(O)R38、C(R39)=NOR40、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R8、R12、R13、R17、R21、R22、R26、R27、R28、R32、R36、及びR37は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルキルスルホニル基、(C1-C6アルキル)カルボニル基、(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基{該C1-C6アルキルスルホニル基、該(C1-C6アルキル)カルボニル基、該(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、該(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、及び該(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は水素原子を表し、
R7、R9、R16、R18、R25、R31、R33、及びR40は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は水素原子を表し、
R10、R11、R19、R20、R34、及びR35は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基{該C1-C6アルキルアミノ基、及び該C2-C8ジアルキルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、又は5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
R14、R23、R29、及びR38は、同一又は相異なり、C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルアミノ基、及び該C2-C8ジアルキルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、又はヒドロキシ基を表し、
R15、R24、R30、及びR39は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、又は水素原子を表し、
qが2、3、4、又は5であるとき、隣接する2つのR6とR6は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C5-C6脂環式炭化水素、5-6員非芳香族複素環{該C5-C6脂環式炭化水素、及び該5-6員非芳香族複素環は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ベンゼン環、又は5-6員芳香族複素環{該ベンゼン環、及び該5-6員芳香族複素環は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を形成していてもよい。
群A:C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基{該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、及び該C1-C6アルキルスルホニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、及びスルファニル基からなる群。
群B:オキソ基、チオキソ基、C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、及び該C1-C6アルキルスルホニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、ヒドロキシ基、スルファニル基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群C:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基、(C1-C6アルキル)カルボニル基、(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基、(C1-C6アルキル)カルボニルアミノ基、(C1-C6アルコキシ)カルボニルアミノ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、該C1-C6アルキルスルホニル基、該C1-C6アルキルアミノ基、該C2-C8ジアルキルアミノ基、該(C1-C6アルキル)カルボニル基、該(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、該(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、該(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基、該(C1-C6アルキル)カルボニルアミノ基、及び該(C1-C6アルコキシ)カルボニルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基、及びハロゲン原子からなる群。〕
で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩を植物又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項1に記載の植物病害の防除方法。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物の有効量を植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
【請求項5】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項4に記載の植物病害の防除方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩、又は、請求項3に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビアリール化合物を用いる植物病害防除方法に関する。
続きを表示(約 7,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、農業用除草剤としてビアリール化合物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第0144668号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、植物病害に対して優れた防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下のとおりである。
【0006】
〔1〕式(I)
【0007】
TIFF
2025084897000001.tif
41
136
〔式中、
環A6は、6員非芳香族含窒素複素環又は6員芳香族含窒素複素環(但し、環A6において、Dと結合する原子は炭素原子又は窒素原子であり、且つ、該Dと結合する原子に隣接して環A6を構成する原子のうち少なくとも1つが窒素原子である)を表し、
Dは、CR1R2、C=O、C=S、又はC=N-OR7を表し、
nは、0、1、2、又は3を表し、
mは、0、1、2、3、又は4を表し、
qは、0、1、2、3、4、又は5を表し、
R1及びR2は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR8、SR9、S(O)R10、S(O)2R11、NR12R13、C(O)R14、C(R15)=NOR16、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、又は水素原子を表し、
R1及びR2は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C3-C8脂環式炭化水素、又は3-8員非芳香族複素環{該C3-C8脂環式炭化水素、及び該3-8員非芳香族複素環は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を形成していてもよく、
R3は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR17、SR18、S(O)R19、S(O)2R20、NR21R22、C(O)R23、C(R24)=NOR25、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R4は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、OR26、NR27R28、C(O)R29、C(R30)=NOR31、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R6は、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、OR32、SR33、S(O)R34、S(O)2R35、NR36R37、C(O)R38、C(R39)=NOR40、シアノ基、ニトロ基、又はハロゲン原子を表し、
R8、R12、R13、R17、R21、R22、R26、R27、R28、R32、R36、及びR37は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルキルスルホニル基、(C1-C6アルキル)カルボニル基、(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基{該C1-C6アルキルスルホニル基、該(C1-C6アルキル)カルボニル基、該(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、該(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、及び該(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は水素原子を表し、
R7、R9、R16、R18、R25、R31、R33、及びR40は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は水素原子を表し、
R10、R11、R19、R20、R34、及びR35は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基{該C1-C6アルキルアミノ基、及び該C2-C8ジアルキルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、又は5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を表し、
R14、R23、R29、及びR38は、同一又は相異なり、C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルアミノ基、及び該C2-C8ジアルキルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、又はヒドロキシ基を表し、
R15、R24、R30、及びR39は、同一又は相異なり、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC1-C6鎖式炭化水素基、又は水素原子を表し、
qが2、3、4、又は5であるとき、隣接する2つのR6とR6は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C5-C6脂環式炭化水素、5-6員非芳香族複素環{該C5-C6脂環式炭化水素、及び該5-6員非芳香族複素環は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ベンゼン環、又は5-6員芳香族複素環{該ベンゼン環、及び該5-6員芳香族複素環は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}を形成していてもよい。
群A:C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基{該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、及び該C1-C6アルキルスルホニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、C3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該C3-C8脂環式炭化水素基、及び該3-8員非芳香族複素環基は、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、フェニル基、5-6員芳香族複素環基{該フェニル基、及び該5-6員芳香族複素環基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、及びスルファニル基からなる群。
群B:オキソ基、チオキソ基、C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、及び該C1-C6アルキルスルホニル基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、ヒドロキシ基、スルファニル基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群C:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基、C1-C6アルキルスルファニル基、C1-C6アルキルスルフィニル基、C1-C6アルキルスルホニル基、C1-C6アルキルアミノ基、C2-C8ジアルキルアミノ基、(C1-C6アルキル)カルボニル基、(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基、(C1-C6アルキル)カルボニルアミノ基、(C1-C6アルコキシ)カルボニルアミノ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、該C1-C6アルコキシ基、該C1-C6アルキルスルファニル基、該C1-C6アルキルスルフィニル基、該C1-C6アルキルスルホニル基、該C1-C6アルキルアミノ基、該C2-C8ジアルキルアミノ基、該(C1-C6アルキル)カルボニル基、該(C1-C6アルコキシ)カルボニル基、該(C1-C6アルキルアミノ)カルボニル基、該(C2-C8ジアルキルアミノ)カルボニル基、該(C1-C6アルキル)カルボニルアミノ基、及び該(C1-C6アルコキシ)カルボニルアミノ基は、1以上のハロゲン原子で置換されていてもよい}、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、スルファニル基、及びハロゲン原子からなる群。〕
で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩(以下、式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩を本化合物と記す)を植物又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔2〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔1〕に記載の植物病害の防除方法。
〔3〕 〔1〕に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
〔4〕 〔3〕に記載の組成物の有効量を植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔5〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔4〕に記載の植物病害の防除方法。
〔6〕 〔1〕に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩、又は、〔3〕に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、植物病害を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における置換基について説明する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味する。
置換基が2以上のハロゲン原子又は置換基で置換されている場合、それらのハロゲン原子又は置換基は、各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における「群Xより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい」(XはA、B、及びCのいずれか1つを意味する)との表記は、群Xより選ばれる置換基が2つ以上存在する場合、それらの置換基は各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における(R4)n、との表記は、nが2又は3の場合、複数のR4は各々同一でも異なっていてもよいことを意味する。
本明細書における(R3)m、との表記は、mが2、3又は4の場合、複数のR3は各々同一でも異なっていてもよいことを意味する。
本明細書における(R6)q、との表記は、qが2、3、4又は5の場合、複数のR6は各々同一でも異なっていてもよいことを意味する。
本明細書における「CX-CY」との表記は、炭素原子数がX乃至Yであることを意味する。例えば「C1-C6」との表記は、炭素原子数が1乃至6であることを意味する。
鎖式炭化水素基とは、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す。
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、例えばビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペニル基、1,2-ジメチル-1-プロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、及び5-ヘキセニル基が挙げられる。
アルキニル基としては、例えばエチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基、1,1-ジメチル-2-プロピニル基、2-ブチニル基、4-ペンチニル基、及び5-ヘキシニル基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、及びヘキシルオキシ基が挙げられる。
アルキルスルファニル基としては、例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、及びヘキシルスルファニル基が挙げられる。
アルキルスルフィニル基としては、例えば、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、及びヘキシルスルフィニル基が挙げられる。
アルキルスルホニル基としては、例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、イソプロパンスルホニル基、及びヘキサンスルホニル基が挙げられる。
脂環式炭化水素としては、例えば、シクロブテン環、シクロペンテン環、シクロペンタジエン環、シクロヘキセン環、シクロヘキサジエン環、及びシクロヘプテン環が挙げられる。
脂環式炭化水素基としては、例えばシクロアルキル基又はシクロアルケニル基が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基が挙げられる。
シクロアルケニル基としては、例えばシクロペンテニル基及びシクロヘキセニル基が挙げられる。
非芳香族複素環としては、例えば、ジヒドロフラン環、ジヒドロチオフェン環、ジヒドロピロール環、1,3-ジオキソール環、ピラン環、及びジヒドロピラン環が挙げられる。
芳香族複素環としては、例えば、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、トリアゾール環、オキサジアゾール環、チジアゾール環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、及びピラジン環が挙げられる。
芳香族複素環基としては、例えばピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基及びチアジアゾリル基等の5員芳香族複素環基;ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基及びテトラジニル基の6員芳香族複素環基が挙げられる。
非芳香族複素環基としては、例えば、アジリジニル基、オキシラニル基、チイラニル基、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリニル基、チアゾリニル基、オキサゾリジニル基、チアゾリジニル基、イソオキサゾリニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリニル基、イソチアゾリジニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピラニル基、ジヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、アゼパニル基、オキセパニル基、チエパニル基が挙げられる。
【0010】
式(I)における環A6は、式(A6-1)
(【0011】以降は省略されています)

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