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公開番号2025080734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2024104979
出願日2024-06-28
発明の名称プロピレン樹脂組成物
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類C08L 23/14 20060101AFI20250519BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】引張破断ひずみが大きい成形体を製造できるプロピレン樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】プロピレン系重合体と、金属不活性化剤と、ヒンダードアミン系光安定剤とを含有するプロピレン樹脂組成物であって、前記金属不活性化剤の重量に対する、前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が10以上である、プロピレン樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
プロピレン系重合体と、トリアゾール骨格又はトリアジン骨格を有する金属不活性化剤と、2,2,6,6-テトラメチルピぺリジン骨格を有するヒンダードアミン系光安定剤とを含有するプロピレン樹脂組成物であって、
前記プロピレン系重合体がヘテロファジックプロピレン重合体材料であり、
前記プロピレン系重合体100質量部に対して、前記金属不活性化剤の重量比率が10重量ppm~1000重量ppmであり、前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量比率が200重量ppm~10000重量ppmであり、
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が10以上である、
プロピレン樹脂組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が50以下である、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項3】
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記プロピレン系重合体の重量比率が50重量部以上である、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項4】
前記プロピレン樹脂組成物のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項5】
前記プロピレン系重合体のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項6】
エチレン-α-オレフィン共重合体をさらに含む、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項7】
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記エチレン-α-オレフィン共重合体の重量比率が1重量部~40重量部である、請求項6に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項8】
無機充填材をさらに含む、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項9】
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記無機充填材の重量比率が1重量部~40重量部である、請求項8に記載のプロピレン樹脂組成物。
【請求項10】
エチレン-α-オレフィン共重合体及び無機充填材をさらに含む、請求項1に記載のプロピレン樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プロピレン樹脂組成物及びその成形体に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
プロピレン樹脂組成物を含む(から製造される)成形体は、自動車材料、家電材料、容器包装材料等に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-196379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、自動車材料、家電材料、容器包装材料等に用いられる成形体は、高い引張破断ひずみが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、引張破断ひずみが大きい成形体を製造できるプロピレン樹脂組成物を提供することを目的とする。本発明はまた、引張破断ひずみが大きい成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下に関するが、それに限定されない。
[発明A1]
プロピレン系重合体と、金属不活性化剤と、ヒンダードアミン系光安定剤とを含有するプロピレン樹脂組成物であって、
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が10以上である、プロピレン樹脂組成物。
[発明A2]
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が50以下である、発明A1に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A3]
前記プロピレン系重合体がヘテロファジックプロピレン重合体材料を含む、発明A1又はA2に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A4]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、金属不活性化剤の重量比率が10重量ppm~1000重量ppmである、発明A1~A3のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A5]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量比率が200重量ppm~10000重量ppmである、発明A1~A4のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A6]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記プロピレン系重合体の重量比率が50重量部以上である、発明A1~A5のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A7]
前記プロピレン樹脂組成物のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、発明A1~A6のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A8]
前記プロピレン系重合体のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、発明A1~A7のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A9]
エチレン-α-オレフィン共重合体をさらに含む、発明A1~A8のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A10]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記エチレン-α-オレフィン共重合体の重量比率が1重量部~40重量部である、発明A9に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A11]
無機充填材をさらに含む、発明A1~A10のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A12]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記無機充填材の重量比率が1重量部~40重量部である、発明A11に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A13]
エチレン-α-オレフィン共重合体及び無機充填材をさらに含む、発明A1~A12のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明A14]
発明A1~A13のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物を含む成形体。
【0007】
本発明の他の態様を以下に示す。
[発明B1]
プロピレン系重合体と、トリアゾール骨格又はトリアジン骨格を有する金属不活性化剤と、2,2,6,6-テトラメチルピぺリジン骨格を有するヒンダードアミン系光安定剤とを含有するプロピレン樹脂組成物であって、
前記プロピレン系重合体がヘテロファジックプロピレン重合体材料であり、
前記プロピレン重合体100質量部に対して、前記金属不活性化剤の重量比率が10重量ppm~1000重量ppmであり、前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量比率が200重量ppm~10000重量ppmであり、
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が10以上である、
プロピレン樹脂組成物。
[発明B2]
前記金属不活性化剤の重量に対する前記ヒンダードアミン系光安定剤の重量の割合が50以下である、発明B1に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B3]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記プロピレン系重合体の重量比率が50重量部以上である、発明B1又はB2に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B4]
前記プロピレン樹脂組成物のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、発明B1~B3のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B5]
前記プロピレン系重合体のメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kgfの条件で測定される)が0.1g/10分以上である、発明B1~B4のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B6]
エチレン-α-オレフィン共重合体をさらに含む、発明B1~B5のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B7]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記エチレン-α-オレフィン共重合体の重量比率が1重量部~40重量部である、発明B6に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B8]
無機充填材をさらに含む、発明B1~B7のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B9]
前記プロピレン樹脂組成物の全重量100重量部に対して、前記無機充填材の重量比率が1重量部~40重量部である、発明B8に記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B10]
エチレン-α-オレフィン共重合体及び無機充填材をさらに含む、発明B1~B9のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物。
[発明B11]
発明B1~B10のいずれかに記載のプロピレン樹脂組成物を含む成形体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、引張破断ひずみが大きい成形体及びその原料であるプロピレン樹脂組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明にかかる実施形態について具体的に説明する。本発明は、以下に示される具体的な実施形態に限定されない。
【0010】
用語の説明
本発明の実施形態について説明するにあたり、まず、共通して用いられる用語について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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