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公開番号
2025094679
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210383
出願日
2023-12-13
発明の名称
窒化物結晶基板、および窒化物結晶基板の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C30B
29/38 20060101AFI20250618BHJP(結晶成長)
要約
【課題】AlGaNを含む窒化物結晶基板を安定的に得る。
【解決手段】窒化物結晶基板は、AlxGa1-xNの組成式で表される結晶からなり、組成式中のAl組成比xは、0超1以下であり、Al組成比xは、窒化物結晶基板の厚さ方向に周期的に変化している。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化物結晶基板であって、
Al
x
Ga
1-x
Nの組成式で表される結晶からなり、
前記組成式中のAl組成比xは、0超1以下であり、
前記Al組成比xは、前記窒化物結晶基板の厚さ方向に周期的に変化している
窒化物結晶基板。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前前記Al組成比xの平均値は、0.05以上0.8以下である
請求項1に記載の窒化物結晶基板。
【請求項3】
前記窒化物結晶基板の厚さ方向における前記Al組成比xの周期は、5nm以上2000nm以下である
請求項1または請求項2に記載の窒化物結晶基板。
【請求項4】
前記Al組成比xの最大値および最小値の差は、前記Al組成比xの平均値をxavgとしたときに、0.2xavg以上xavg以下である
請求項1または請求項2に記載の窒化物結晶基板。
【請求項5】
CuのKα1線を用い、AlGaNの(0002)面回折が測定される条件下で、前記窒化物結晶基板のX線回折の2θ-ωスキャン測定を行ったときに、
前記窒化物結晶基板の前記2θ-ωスキャン測定により得られる回折パターンは、
回折角度2θが34.62°以上35.73°以下の範囲内に生じる0次ピークと、
回折角度2θが前記0次ピークから0.005°以上1.85°以下離れた位置に生じるサテライトピークと、
を有する
請求項1または請求項2に記載の窒化物結晶基板。
【請求項6】
前記窒化物結晶基板は、以下の式(1)を満たす、
0.58≦a/c≦0.66 ・・・(1)
ここで、
cは、X線回折測定によりAlGaNの(0002)面回折の強度が最も高い0次ピークの回折角度に基づいて求められた前記窒化物結晶基板の<0001>軸方向の格子定数の平均値であり、
aは、前記cと、X線回折測定によりAlGaNの(10-12)面回折の強度が最も高い0次ピークの回折角度に基づいて求められた前記窒化物結晶基板の<11-20>軸方向の格子定数の平均値である
請求項1または請求項2に記載の窒化物結晶基板。
【請求項7】
(a)下地基板を準備する工程と、
(b)前記下地基板の上方に、n型のIII族窒化物結晶を含む中間層を形成する工程と、
(c)前記中間層上に、前記中間層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するIII族窒化物結晶を含むカバー層を形成する工程と、
(d)電気化学処理により、前記カバー層の表面状態を維持しつつ、前記カバー層における転位を通して前記中間層をポーラス状にする工程と、
(e)前記カバー層上に、III族窒化物結晶からなる再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、
(f)ポーラス状にした前記中間層の少なくとも一部を境として、前記再成長層を前記下地基板から剥離させる工程と、
を備え、
(e)では、
前記再成長層として、Al組成比xが0超1以下であるAl
x
Ga
1-x
Nの組成式で表される結晶を成長させ、
前記再成長層の厚さ方向に周期的に前記Al組成比xを変化させる
窒化物結晶基板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物結晶基板、および窒化物結晶基板の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
III族窒化物結晶からなる窒化物結晶基板を得る製造方法として、様々な方法が開示されている(例えば、特許文献1および非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-178984号公報
【非特許文献】
【0004】
ECS Journal of Solid State Science and Technology 10 (3), 035001, 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、AlGaNを含む窒化物結晶基板を安定的に得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様によれば、
窒化物結晶基板であって、
Al
x
Ga
1-x
Nの組成式で表される結晶からなり、
前記組成式中のAl組成比xは、0超1以下であり、
前記Al組成比xは、前記窒化物結晶基板の厚さ方向に周期的に変化している
窒化物結晶基板が提供される。
【0007】
本開示の他の態様によれば、
(a)下地基板を準備する工程と、
(b)前記下地基板の上方に、n型のIII族窒化物結晶を含む中間層を形成する工程と、
(c)前記中間層上に、前記中間層のキャリア濃度よりも低いキャリア濃度を有するIII族窒化物結晶を含むカバー層を形成する工程と、
(d)電気化学処理により、前記カバー層の表面状態を維持しつつ、前記カバー層における転位を通して前記中間層をポーラス状にする工程と、
(e)前記カバー層上に、III族窒化物結晶からなる再成長層をエピタキシャル成長させる工程と、
(f)ポーラス状にした前記中間層の少なくとも一部を境として、前記再成長層を前記基板から剥離させる工程と、
を備え、
(e)では、
前記再成長層として、Al組成比xが0超1以下であるAl
x
Ga
1-x
Nの組成式で表される結晶を成長させ、
前記再成長層の厚さ方向に周期的に前記Al組成比xを変化させる
窒化物結晶基板の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、AlGaNを含む窒化物結晶基板を安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示すフローチャートである。
図2Aは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図2Bは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図3Aは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図3Bは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図4は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図5は、本開示の一実施形態に係る再成長工程の温度変化を示す図である。
図6は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図7は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図8は、本開示の一実施形態に係る再成長工程におけるAl流量比を示す図である。
図9は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図10は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の製造方法を示す概略断面図である。
図11Aは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板を示す平面図である。
図11Bは、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板を示す断面図である。
図12は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板の厚さ方向におけるAl組成比xの分布を示す平面図である。
図13は、本開示の一実施形態に係る窒化物結晶基板のX線回折の2θ-ωスキャン測定により得られる回折パターンを示す図である。
図14Aは、変形例5に係る再成長工程におけるAl流量比を示す図である。
図14Bは、変形例5に係る窒化物結晶基板の厚さ方向におけるAl組成比xの分布を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明者等が得た知見>
波長365nmから530nm程度(緑色)までの発光ダイオード(LED)およびレーザダイオード(LD)は、窒化ガリウム(GaN)結晶からなる基板(以下、GaN結晶基板ともいう)を用いることにより実現されている。
(【0011】以降は省略されています)
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