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公開番号2025084896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025031518
出願日2025-02-28
発明の名称スルフィド化合物を用いる植物病害防除方法
出願人住友化学株式会社
代理人
主分類A01N 43/40 20060101AFI20250527BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物病害に対して優れた防除方法を提供すること。
【解決手段】式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩は、植物病害防除に用いることができる。
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〔式中、nは、0、1、又は2を表し、X3及びZの組合せは、X3がCR3であり、Zが、C2-C6鎖式炭化水素基等である組合せ;又は、X3が窒素原子であり、Zが、C2-C6鎖式炭化水素基等である組合せを表し、X1はCR1又は窒素原子を表し、X2はCR2又は窒素原子を表し、X4はCR4又は窒素原子を表し(但し、X1、X2、X3、及びX4のうち窒素原子の数は0、1又は2である)R1、R2、R3、及びR4は、同一又は相異なり、1以上のフッ素原子で置換されていてもよいメチル基等を表す。〕
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)
TIFF
2025084896000077.tif
33
71
〔式中、
nは、0、1、又は2を表し、
X3及びZの組合せは、
X3がCR3であり、
Zが、C2-C6鎖式炭化水素基、1以上のフッ素原子で置換されているメチル基、C1-C2アルキル基{該C1-C2アルキル基は、メトキシ基又はエトキシ基で置換されている}、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該3-8員非芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は5-10員芳香族複素環基{該5-10員芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}である組合せ;
又は、
X3が窒素原子であり、
Zが、C2-C6鎖式炭化水素基、1以上のフッ素原子で置換されているメチル基、C1-C2アルキル基{該C1-C2アルキル基は、メトキシ基又はエトキシ基で置換されている}、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該3-8員非芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、又は5-10員芳香族複素環基{該5-10員芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}である組合せを表し、
X1はCR1又は窒素原子を表し、
X2はCR2又は窒素原子を表し、
X4はCR4又は窒素原子を表し(但し、X1、X2、X3、及びX4のうち窒素原子の数は0、1又は2である)
R1、R2、R3、及びR4は、同一又は相異なり、1以上のフッ素原子で置換されていてもよいメチル基、ハロゲン原子、又は水素原子を表す。
群A:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、及び該C1-C6アルコキシ基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、オキソ基、チオキソ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群B:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、及び該C1-C6アルコキシ基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群C:C1-C3アルコキシ基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。〕
で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩を植物又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項1に記載の植物病害の防除方法。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
【請求項4】
請求項3に記載の組成物の有効量を植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
【請求項5】
植物の栽培担体が、土壌である、請求項4に記載の植物病害の防除方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩、又は、請求項3に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスルフィド化合物を用いる植物病害防除方法に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、3-アリールフェニルスルフィド化合物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第99/55668号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、植物病害の防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下のとおりである。
【0006】
〔1〕 式(I)
【0007】
TIFF
2025084896000001.tif
36
80
〔式中、
nは、0、1、又は2を表し、
X3及びZの組合せは、
X3がCR3であり、
Zが、C2-C6鎖式炭化水素基、1以上のフッ素原子で置換されているメチル基、C1-C2アルキル基{該C1-C2アルキル基は、メトキシ基又はエトキシ基で置換されている}、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該3-8員非芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、又は5-10員芳香族複素環基{該5-10員芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}である組合せ;
又は、
X3が窒素原子であり、
Zが、C2-C6鎖式炭化水素基、1以上のフッ素原子で置換されているメチル基、C1-C2アルキル基{該C1-C2アルキル基は、メトキシ基又はエトキシ基で置換されている}、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいC3-C8脂環式炭化水素基、3-8員非芳香族複素環基{該3-8員非芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Aより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよいフェニル基、又は5-10員芳香族複素環基{該5-10員芳香族複素環基は、環を構成する炭素原子がS(O)nと結合しており、群Bより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}である組合せを表し、
X1はCR1又は窒素原子を表し、
X2はCR2又は窒素原子を表し、
X4はCR4又は窒素原子を表し(但し、X1、X2、X3、及びX4のうち窒素原子の数は0、1又は2である)
R1、R2、R3、及びR4は、同一又は相異なり、1以上のフッ素原子で置換されていてもよいメチル基、ハロゲン原子、又は水素原子を表す。
群A:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、及び該C1-C6アルコキシ基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、オキソ基、チオキソ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群B:C1-C6鎖式炭化水素基、C1-C6アルコキシ基{該C1-C6鎖式炭化水素基、及び該C1-C6アルコキシ基は、群Cより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい}、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。
群C:C1-C3アルコキシ基、ハロゲン原子、及びシアノ基からなる群。〕
で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩(以下、式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩を本化合物と記す)を植物又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔2〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔1〕に記載の植物病害の防除方法。
〔3〕 〔1〕に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩と、群(a)、群(b)、群(c)、群(d)、群(e)、群(f)、群(g)、群(h)、群(i)及び群(j)からなる群より選ばれる1以上の成分とを含有する組成物:
群(a):殺虫活性成分、殺ダニ活性成分及び殺線虫活性成分からなる群;
群(b):殺菌活性成分;
群(c):植物成長調整成分;
群(d):薬害軽減成分;
群(e):共力剤;
群(f):忌避成分;
群(g):殺軟体動物成分;
群(h):昆虫フェロモン;
群(i):除草活性成分;
群(j):生物防除資材。
〔4〕 〔3〕に記載の組成物の有効量を植物、又は植物の栽培担体に施用する工程を含む植物病害の防除方法。
〔5〕 植物の栽培担体が、土壌である、〔4〕に記載の植物病害の防除方法。
〔6〕 〔1〕に記載の式(I)で示される化合物若しくはそのNオキシド又はそれらの塩、又は、〔3〕に記載の組成物の有効量を保持してなる種子又は栄養生殖器官。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、植物病害を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における置換基について説明する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子を意味する。
置換基が2以上のハロゲン原子又は置換基で置換されている場合、それらのハロゲン原子又は置換基は、各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における「群Xより選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい」(XはA、B、及びCのいずれか1つを意味する)との表記は、群Xより選ばれる置換基が2つ以上存在する場合、それらの置換基は各々同一でも異なっていてもよい。
本明細書における「CX-CY」との表記は、炭素原子数がX乃至Yであることを意味する。例えば「C1-C6」との表記は、炭素原子数が1乃至6であることを意味する。
鎖式炭化水素基とは、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基を表す。
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、ブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、及びヘキシル基が挙げられる。
アルケニル基としては、例えばビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、1-メチル-1-プロペニル基、1-メチル-2-プロペニル基、1,2-ジメチル-1-プロペニル基、3-ブテニル基、4-ペンテニル基、及び5-ヘキセニル基が挙げられる。
アルキニル基としては、例えばエチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1-メチル-2-プロピニル基、1,1-ジメチル-2-プロピニル基、2-ブチニル基、4-ペンチニル基、及び5-ヘキシニル基が挙げられる。
アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、及びヘキシルオキシ基が挙げられる。
脂環式炭化水素基としては、例えばシクロアルキル基又はシクロアルケニル基が挙げられる。
シクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基が挙げられる。
シクロアルケニル基としては、例えばシクロペンテニル基及びシクロヘキセニル基が挙げられる。
芳香族複素環基としては、例えば、ピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾリル基及びチアジアゾリル基等の5員芳香族複素環基;並びに、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、トリアジニル基及びテトラジニル基等の6員芳香族複素環基が挙げられる。
非芳香族複素環基としては、例えば、アジリジニル基、オキシラニル基、チイラニル基、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロチエニル基、ピラゾリニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリニル基、イミダゾリジニル基、オキサゾリニル基、チアゾリニル基、オキサゾリジニル基、チアゾリジニル基、イソオキサゾリニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリニル基、イソチアゾリジニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ピラニル基、ジヒドロピラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオピラニル基、アゼパニル基、オキセパニル基、及びチエパニル基が挙げられる。
【0010】
2-クロロ-4,6-ジメチル-3-[(2-メチルフェニル)スルホニル]-5-フェニルピリジンは、下式で示される化合物である。
(【0011】以降は省略されています)

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