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公開番号2024133796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023043762
出願日2023-03-20
発明の名称車両用操舵装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B62D 1/04 20060101AFI20240926BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】異物が操舵操作子に置かれた場合に、運転者に対する報知を適切に行う。
【解決手段】車両用操舵装置3は、操舵操作子22に設けられ、運転者が操舵操作子22を把持するのに応じて静電容量が変化するように構成された静電容量センサ35と、静電容量センサ35の静電容量が第1閾値TH1以上である場合に、運転者が操舵操作子22を把持していると判定し、静電容量センサ35の静電容量が第1閾値TH1未満である場合に、運転者が操舵操作子22を把持していないと判定する制御装置15と、運転者が操舵操作子22を把持していないと制御装置15が判定した場合に、運転者に対する報知を行う報知装置8と、を備え、報知装置8は、静電容量センサ35の静電容量が第1閾値TH1を超えて増加した後に減少し、且つ、第1閾値TH1以上である場合に、運転者に対する報知を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両用操舵装置であって、
運転者による車両の操舵操作を受け付ける操舵操作子と、
前記操舵操作子に設けられ、運転者が前記操舵操作子を把持するのに応じて静電容量が変化するように構成された静電容量センサと、
前記静電容量センサの静電容量が第1閾値以上である場合に、運転者が前記操舵操作子を把持していると判定し、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値未満である場合に、運転者が前記操舵操作子を把持していないと判定する制御装置と、
運転者が前記操舵操作子を把持していないと前記制御装置が判定した場合に、運転者に対する報知を行う報知装置と、を備え、
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行う車両用操舵装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上まで増加した後に前記第2閾値未満まで減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行う請求項1に記載の車両用操舵装置。
【請求項3】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に第3閾値以上減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行う請求項1に記載の車両用操舵装置。
【請求項4】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、且つ、所定期間の間継続して前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行う請求項1に記載の車両用操舵装置。
【請求項5】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、所定期間の間継続して前記第1閾値以上であり、且つ、前記所定期間における前記静電容量センサの静電容量の変化量の合計値が第4閾値未満である場合に、運転者に対する報知を行う請求項1に記載の車両用操舵装置。
【請求項6】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、所定期間の間継続して前記第1閾値以上であり、且つ、前記所定期間における前記静電容量センサの静電容量の変化量の合計値が第4閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行わない請求項1に記載の車両用操舵装置。
【請求項7】
前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、前記操舵操作子を把持することを促す報知を行う請求項1~6のいずれか1項に記載の車両用操舵装置。
【請求項8】
前記報知装置は、前記操舵操作子を把持することを促す報知を開始した後、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値未満まで減少した後に前記第1閾値以上まで増加した場合に、前記操舵操作子を把持することを促す報知を終了する請求項7に記載の車両用操舵装置。
【請求項9】
前記制御装置は、運転者が前記操舵操作子を把持していると判定したときの前記静電容量センサの静電容量に基づいて、前記第1閾値を更新する請求項1~6のいずれか1項に記載の車両用操舵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用操舵装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、交通参加者の中の脆弱な立場にある人々に配慮し、このような人々に持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。その実現に向けて、運転支援技術に関する開発を通して、交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発が注目されている。特に、運転支援技術に関する開発として、車両用操舵装置に関する開発が注目されている。
【0003】
例えば、静電容量センサの静電容量に基づいて運転者が操舵操作子(例えば、ステアリングホイール)を把持しているか否かを判定するように構成された車両用操舵装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-82806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような車両用操舵装置において、異物(例えば、濡れたタオル)が操舵操作子に置かれたときに、運転者が操舵操作子を把持したときと同程度に、静電容量センサの静電容量が変化する場合がある。このような場合、静電容量センサの静電容量の収束値のみに基づいて、異物が操舵操作子に置かれたのか運転者が操舵操作子を把持したのかを判定することは困難である。そのため、異物が操舵操作子に置かれた場合に、運転者が操舵操作子を把持していないにも関わらず、運転者が操舵操作子を把持していると誤って判定してしまい、運転者に対する報知を適切に行うことができない恐れがある。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、異物が操舵操作子に置かれた場合に、運転者に対する報知を適切に行うことを課題とし、延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、車両用操舵装置(3)であって、運転者による車両(1)の操舵操作を受け付ける操舵操作子(22)と、前記操舵操作子に設けられ、運転者が前記操舵操作子を把持するのに応じて静電容量が変化するように構成された静電容量センサ(53~58)と、前記静電容量センサの静電容量が第1閾値以上である場合に、運転者が前記操舵操作子を把持していると判定し、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値未満である場合に、運転者が前記操舵操作子を把持していないと判定する制御装置(15)と、運転者が前記操舵操作子を把持していないと前記制御装置が判定した場合に、運転者に対する報知を行う報知装置(8)と、を備え、前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値を超えて増加した後に減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行う。
【0008】
運転者が操舵操作子を把持した場合、運転者の手のみが操舵操作子に接近し、操舵操作子に接触する。そのため、静電容量センサの静電容量は、単純に増加した後に、一定の値に落ち着く。これに対して、異物が操舵操作子に置かれた場合、乗員の手と異物の両方が操舵操作子に接近した後に、異物を操舵操作子に残したまま乗員の手だけが操舵操作子から遠ざかる。そのため、静電容量センサの静電容量は、いったん増加した後に減少し、一定の値に落ち着く。そこで、報知装置は、静電容量センサの静電容量が第1閾値を超えて増加した後に減少し、且つ、第1閾値以上である場合(つまり、静電容量センサの静電容量がいったん増加した後に減少し、一定の値に落ち着く場合)に、運転者に対する報知を行う。これにより、異物が操舵操作子に置かれた場合に、運転者に対する報知を適切に行うことができる。延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与することができる。
【0009】
上記の態様において、前記報知装置は、前記静電容量センサの静電容量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上まで増加した後に前記第2閾値未満まで減少し、且つ、前記第1閾値以上である場合に、運転者に対する報知を行っても良い。
【0010】
この態様によれば、運転者の手のみが操舵操作子に接近した場合の静電容量センサの静電容量よりも十分に大きな値に第2閾値を設定しておくことで、運転者が操舵操作子を正常に把持しているにも関わらず運転者に対する報知が行われるのを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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