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公開番号2023143288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-06
出願番号2022050581
出願日2022-03-25
発明の名称ハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20230928BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】良好なセンサ感度を耐久性よく維持できる把持部を、簡便に形成できる構成のハンドルを提供すること。
【解決手段】ハンドルWの操舵時に把持する環状の把持部Rが、芯材3と、芯材を覆う被覆層10と、把持部の表面側に配設される表皮層21と、被覆層と表皮層との間に配置される把持検知層13と、を備える。把持検知層は、絶縁層16を介在させて、芯材側のシールド層14と表皮層側のセンサ層19とを備える。把持部Rは、表皮層の裏面22b側に、導電性材料を含有した塗料を塗布して形成されるセンサ層19、を配設させて構成される外皮層24、を備える。外皮層24は、被覆層の表面10a側を覆ったシールド層14を被覆した絶縁層16に巻き付けられて、把持部Rの表面側に配設されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
操舵時に把持する環状の把持部が、芯材と、該芯材を覆う被覆層と、前記把持部の表面側に配設される表皮層と、前記被覆層と前記表皮層との間に配置される把持検知層と、を備えて、
前記把持検知層が、絶縁層を介在させて、前記芯材側のシールド層と前記表皮層側のセンサ層とを備えて構成されるハンドルであって、
前記表皮層の裏面側に、導電性材料を含有した塗料を塗布して形成される前記センサ層、を配設させて構成される外皮層、を備え、
該外皮層が、前記被覆層の表面側を覆った前記シールド層を被覆した前記絶縁層に巻き付けられて、前記把持部の表面側に配設されていることを特徴とするハンドル。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記表皮層が、皮革から形成され、
前記外皮層が、
前記把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材から構成されるとともに、隣接する前記分割材の端縁相互を、導電糸による縫合により、連結して、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のハンドル。
【請求項3】
前記絶縁層が、前記シールド層の表面側に貼着される絶縁テープから形成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のハンドル。
【請求項4】
前記被覆層が、型成形により配設される発泡ウレタンから形成され、
前記シールド層が、導電性材料を含有したウレタン系塗料からなるモールドコート剤から形成されて、前記被覆層の成形時に、前記被覆層の表面側に、配設される構成としていることを特徴とする請求項3に記載のハンドル。
【請求項5】
前記シールド層が、前記被覆層の表面側に、導電性材料を含有した塗料を塗布して形成されていることを特徴とする請求項3に記載のハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、操舵時に把持する環状の把持部に、把持を検知可能なセンサ層を設けて構成されるハンドルに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のハンドルでは、操舵時に把持する環状の把持部が、芯材と、芯材を覆う被覆層と、把持部の表面側に配設される表皮層と、被覆層と表皮層との間に配置される把持検知層と、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。把持検知層は、絶縁層を介在させて、芯材側のシールド層と表皮層側のセンサ層とを備えて構成されていた。センサ層は、運転者の手や指が把持部に接近する際の静電容量の増加を検出するものであり、また、シールド層は、センサ層の芯材との間で発生する容量結合を抑制し、把持検知の精度を阻害するセンサ層に生ずる寄生容量を抑制するために、配設されている。そして、このハンドルでは、芯材の周囲に形成された被覆層の表面に、フィルム状のシールド層を巻き付け、さらに、シート状のセンサ層を貼着させた絶縁層を、シールド層の表面に巻き付け、そして、センサ層の表面側に、皮革等からなる表皮層を巻き付けて、ハンドルの把持部を形成していた。なお、絶縁層を間にしてセンサ層とシールド層とを設けた把持検知層を具備するハンドルの把持部としては、把持検知層の表面側に、センサ層を保護するウレタン塗料等を塗布してなるコート層を設けた表皮材として、被覆層の表面に配設するものもあった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-166858号公報
特開2019-202446号公報(図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の特許文献1に記載のハンドルでは、センサ層を貼着させた絶縁層を、シールド層の表面に巻き付ける際、センサ層が、シールド層と導通しないように、注意しながら、絶縁層自体をシールド層の表面側に巻き付ける状態となって、簡便に、把持部を形成できなかった。また、特許文献2に記載のハンドルでは、シールド層、絶縁層、センサ層、及び、コート層の各層が積層された一枚状の表皮材を、被覆層の表面側に配設する構成としており、簡便に、把持部を形成できる構成であるものの、センサ層の表面には、単に、コート層が塗布されて配設されているだけであり、運転者が把持する把持部では、コート層の摩耗によりセンサ層が露出する虞れがあり、良好なセンサ感度を維持する耐久性に、課題があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、良好なセンサ感度を耐久性よく維持できる把持部を、簡便に形成できる構成のハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るハンドルでは、操舵時に把持する環状の把持部が、芯材と、該芯材を覆う被覆層と、前記把持部の表面側に配設される表皮層と、前記被覆層と前記表皮層との間に配置される把持検知層と、を備えて、
前記把持検知層が、絶縁層を介在させて、前記芯材側のシールド層と前記表皮層側のセンサ層とを備えて構成されるハンドルであって、
前記表皮層の裏面側に、導電性材料を含有した塗料を塗布して形成される前記センサ層、を配設させて構成される外皮層、を備え、
該外皮層が、前記被覆層の表面側を覆った前記シールド層を被覆した前記絶縁層に巻き付けられて、前記把持部の表面側に配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係るハンドルでは、把持検知層のセンサ層が、導電性材料を含有した塗料から形成される構成として、表皮層の裏面側に塗布されて、外皮層として、把持部に配設される構成としている。そして、この外皮層は、被覆層の表面側を覆ったシールド層を被覆した絶縁層に対して、巻き付けられる構成であって、絶縁層が、シールド層の表面側を十分に覆うように、配設されていれば、単に、外皮層を、絶縁層に巻き付けるだけで、把持部を形成できる。すなわち、センサ層がシールド層と接触しないように注意しつつ、外皮層を巻き付けなくともよいことから、簡便に、把持部を形成できる。また、センサ層は、表皮層の裏面側に塗布されており、表皮層に保護されることとなり、耐摩耗性を確保できて、耐久性よく、良好なセンサ感度を維持できる。
【0008】
したがって、本発明に係るハンドルは、良好なセンサ感度を耐久性よく維持できる把持部を、簡便に形成できる。
【0009】
そして、前記表皮層が、皮革から形成されて、前記外皮層が、前記把持部の周方向に沿って分割された複数の分割材から構成されるとともに、隣接する前記分割材の端縁相互を、導電糸による縫合により、連結して、形成されていることが望ましい。
【0010】
このような構成では、環状の把持部の周方向の全周にわたって、皮革が配設される皮巻きハンドルとなることから、把持部の触感や意匠を向上させたハンドルとすることができる。また、隣接する分割材の端縁相互が、導電糸により、連結されることから、隣接する分割材の裏面側のセンサ層も、相互に、円滑に導通することとなり、把持部の周方向の全周にわたって、把持検知が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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