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公開番号2023148592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022056710
出願日2022-03-30
発明の名称ハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20231005BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続できるハンドルを提供すること。
【解決手段】操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質樹脂製の被覆層10の表面10a側にセンサ層13が配設され、センサ層が、把持検知回路に導通するリード線23の端子30を接続させるハンドルW。センサ層は、被覆層の成形型の型面に塗布されて被覆層の表面に配設されるモールドコート層16として、配設される。被覆層の端子の取付部位11には、導電性を有したナット46が、インサートナットとして、被覆層のインサート成形時に配設される。ナットは、芯金と非導通状態とし、ねじ孔46aの周縁に、被覆層を配設させずに、被覆層の表面側に配設される。端子は、導電性を有した取付ボルト40を、取付孔32を経て、ナットのねじ孔に螺合させることにより、取付部位に取り付けられる。センサ層は、ナットの表面47を被覆している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質合成樹脂製の被覆層の表面側に、導電性材料を含有させた塗膜からなるセンサ層、が配設され、
該センサ層が、把持を検知するための把持検知回路に導通するリード線の端子を接続させるハンドルであって、
前記被覆層が型成形により形成される構成とするとともに、前記センサ層が、前記被覆層の成形型の型面に、モールドコート剤として塗布され、前記被覆層の成形時に前記被覆層の表面に配設されるモールドコート層として、配設される構成とし、さらに、
前記被覆層における前記端子の取付部位に、前記被覆層の成形時にインサート成形されて、導電性を有したナットが、配設されるとともに、
前記ナットが、前記芯金と非導通状態とし、かつ、前記ナットの端子側端面におけるねじ孔の周縁に、前記被覆層を配設させずに、前記被覆層の表面側に配設され、
前記端子が、前記ナットに締結される導電性を有した取付ボルトを挿通させる取付孔を備えて、前記取付ボルトを、前記取付孔を経て、前記ナットの前記ねじ孔に螺合させることにより、前記取付部位に取り付けられ、
前記センサ層が、前記ナットの表面を被覆して配設されていることを特徴とするハンドル。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記ナットの表面を被覆する前記センサ層が、前記ナットの前記端子側端面を除く前記ナットの表面を、被覆していることを特徴とする請求項1に記載のハンドル。
【請求項3】
前記ナットの表面を被覆する前記センサ層が、前記ナットの前記端子側端面を、被覆していることを特徴とする請求項1に記載のハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者が操舵時に把持する部位に、把持を検出可能なセンサ層が配設されて構成されるハンドルに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のハンドルでは、操舵時に把持する把持部に、静電容量の増加により、把持を検知可能なシート状の導電性部材からなるセンサ層、が配設されていた(例えば、特許文献1参照)。センサ層は、ハンドルの把持部の表面側に配設されて、把持を検知する把持検知回路から延びるリード線の端子を、リベット止めしていた。センサ層は、ハンドルの把持部の芯金周囲の被覆層の表面側に、貼着等して配設されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-63761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、把持を検知するセンサ層が、芯金の周囲の被覆層の表面に、薄い塗膜のように配設されている場合には、センサ層の表面側に端子を配置させても、センサ層の裏面側に、貫通させたリベットの先端側を拡径させて、端子をセンサ層にリベット止めするようなスペースがなく、塗膜状のセンサ層と端子とを円滑に接続できない。この場合、センサ層の表面側に端子を載せた状態で、被覆層や芯金を貫通するように、リベットやねじ等の締結手段を貫通させて、締結させることが考えられる。しかしながら、この場合でも、センサ層が、被覆層の表面側に配設されており、締結時、リベットやねじの頭部が、センサ層を被覆層側に押し付ければ、端子の接触するセンサ層の部位が、センサ層の裏面側の被覆層の弾性変形により、破断等の亀裂を招く虞れが生じ、安定して、センサ層に端子を接続できず、センサ層と端子との安定した導通状態を確保し難い。特に、芯金を被覆する被覆層は、通常、発泡ウレタン等の軟質樹脂から形成されており、被覆層の弾性変形が大きいことから、端子の接触するセンサ層の部位が、被覆層の弾性変形により、一層、破断等することとなって、安定してセンサ層に端子を接続できない。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続できるハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るハンドルでは、操舵時の把持を検知可能に、芯金の周囲に配設された軟質合成樹脂製の被覆層の表面側に、導電性材料を含有させた塗膜からなるセンサ層、が配設され、
該センサ層が、把持を検知するための把持検知回路に導通するリード線の端子を接続させるハンドルであって、
前記被覆層が型成形により形成される構成とするとともに、前記センサ層が、前記被覆層の成形型の型面に、モールドコート剤として塗布され、前記被覆層の成形時に前記被覆層の表面に配設されるモールドコート層として、配設される構成とし、さらに、
前記被覆層における前記端子の取付部位に、前記被覆層の成形時にインサート成形されて、導電性を有したナット(インサートナット)が、配設されるとともに、
前記ナットが、前記芯金と非導通状態とし、かつ、前記ナットの端子側端面におけるねじ孔の周縁に、前記被覆層を配設させずに、前記被覆層の表面側に配設され、
前記端子が、前記ナットに締結される導電性を有した取付ボルトを挿通させる取付孔を備えて、前記取付ボルトを、前記取付孔を経て、前記ナットの前記ねじ孔に螺合させることにより、前記取付部位に取り付けられ、
前記センサ層が、前記ナットの表面を被覆して配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係るハンドルでは、取付ボルトを、端子の取付孔を挿通させて、ナットのねじ孔に螺合させれば、端子を、被覆層におけるナットを埋設した取付部位に、取り付けることができる。そして、取付後の端子は、ナットの表面を被覆したセンサ層に対して、導電性を有したナットと取付ボルトとを介在させて、若しくは、直接的な接触により、導通することから、センサ層の配設されている部位の把持検知が可能となる。また、取付ボルトの締結時には、軟質の被覆層自体は、ナットの端子側端面におけるねじ孔の周縁に、介在されていないことから、端子側に導通されるセンサ層の部位は、被覆層の変形による破断等が生じず、安定して、端子との導通状態を確保できる。
【0008】
したがって、本発明に係るハンドルは、把持検知用の塗膜状のセンサ層と端子とを安定して接続することができる。
【0009】
そして、本発明に係るハンドルでは、前記ナットの表面を被覆する前記センサ層が、前記端子側に配設される前記ナットの端子側端面を除く前記ナットの外表面を、被覆する構成であれば、取付ボルトにより端子を取付部位に取り付けた後では、ナットの表面、すなわち、ナットの外周面と、端子側端面と反対側の底側端面と、を被覆したセンサ層に対して、導電性を有したナットと取付ボルトとを介在させて、端子が、導通することとなる。
【0010】
また、本発明に係るハンドルでは、前記ナットの表面を被覆する前記センサ層が、前記端子側に配設される前記ナットの端子側端面を、被覆する構成では、取付ボルトにより端子を取付部位に取り付ければ、ナットの表面、すなわち、ナットの端子側端面、を被覆したセンサ層に対し、直接的な接触により、端子が、導通することとなる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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