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公開番号2024131013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041015
出願日2023-03-15
発明の名称保持具
出願人株式会社パイオラックス
代理人個人
主分類F16L 3/12 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ヒンジ部が破断してもカバー部の閉じ状態を維持でき、カバー部を閉じる際の作業性を向上できる保持具を提供する。
【解決手段】保持具10の保持部およびカバー部の基端部一方に係止部が形成され、他方に被係止部が形成される。係止部および被係止部は、カバー部を閉じた状態で、互いに係止してカバー部を開く動作を制限する。保持具10の保持部および基端部の一方に壁部が形成され、他方に突出部が形成される。係止部および壁部と、被係止部および突出部とは、ヒンジ部を挟んで設けられる。壁部は、カバー部が閉じた状態で、被係止部および突出部の間に配置され、長尺部材の軸方向にずれることを規制する。被係止部および突出部の一方は、カバー部を閉じる際に長尺部材の軸方向に見て被係止部および突出部の他方よりも先に壁部に対して重なる位置に移動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺部材を保持する保持具であって、
前記長尺部材をその径方向から受け入れ可能な開口を有する保持部と、
前記開口を閉じた状態と開いた状態をとるカバー部と、
前記カバー部の基端部を前記保持部に連結し、撓み可能に設けられたヒンジ部と、を備え、
前記保持部および前記基端部の一方に係止部が形成され、他方に被係止部が形成され、
前記係止部および前記被係止部は、前記カバー部を閉じた状態で、互いに係止して前記カバー部を開く動作を制限し、
前記保持部および前記基端部の一方に壁部が形成され、他方に突出部が形成され、
前記壁部は、前記カバー部が閉じた状態で、前記被係止部および前記突出部の間に配置され、前記長尺部材の軸方向にずれることを規制し、
前記被係止部および前記突出部の一方は、前記カバー部を閉じる際に前記長尺部材の軸方向に見て前記被係止部および前記突出部の他方よりも先に前記壁部に対して重なる位置に移動することを特徴とする保持具。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記被係止部は、前記カバー部を閉じた状態で前記突出部よりも前記ヒンジ部側の近くにずれて位置することを特徴とする請求項1に記載の保持具。
【請求項3】
前記突出部は、前記カバー部が閉じた状態で前記被係止部よりも前記保持部側に高く突出することを特徴とする請求項1または2に記載の保持具。
【請求項4】
前記突出部の軸方向の外側面には、前記保持具を形成するための型に樹脂材料を流し込むゲートが形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の保持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺部材を保持する保持具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、パイプの収容空間を形成する有底筒体と、有底筒体の開口を閉塞する蓋と、蓋を有底筒体に結合する薄肉のヒンジ部と、を備える物体保持装置が開示されている。蓋には爪状の第1係止部および第2係止部が形成され、有底筒体には孔状の第1被係止部および第2被係止部が形成される。蓋を閉じる際に第1係止部は第1被係止部に挿入され、第2係止部は第2被係止部に挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-183737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される技術では、蓋を閉じると、第2係止部が第2被係止部に挿入されて係止されるため、ヒンジ部が破断してもその係止状態は維持される。しかしながら、蓋を閉じる際にヒンジ部が撓むためその撓み方によっては第2係止部を第2被係止部に挿入しづらいことがある。
【0005】
本発明の目的は、ヒンジ部が破断してもカバー部の閉じ状態を維持でき、カバー部を閉じる際の作業性を向上できる保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の保持具は、長尺部材を保持する保持具であって、長尺部材をその径方向から受け入れ可能な開口を有する保持部と、開口を閉じた状態と開いた状態をとるカバー部と、カバー部の基端部を保持部に連結し、撓み可能に設けられたヒンジ部と、を備える。保持部および基端部の一方に係止部が形成され、他方に被係止部が形成される。係止部および被係止部は、カバー部を閉じた状態で、互いに係止してカバー部を開く動作を制限する。保持部および基端部の一方に壁部が形成され、他方に突出部が形成される。壁部は、カバー部が閉じた状態で、被係止部および突出部の間に配置され、長尺部材の軸方向にずれることを規制する。被係止部および突出部の一方は、カバー部を閉じる際に長尺部材の軸方向に見て被係止部および突出部の他方よりも先に壁部に対して重なる位置に移動する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ヒンジ部が破断してもカバー部の閉じ状態を維持でき、カバー部を閉じる際の作業性を向上できる保持具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
正面側から見た実施例の保持構造の斜視図である。
背面側から見た実施例の保持構造の斜視図である。
図3(a)は、実施例の保持具を上方から見た斜視図であり、図3(b)は、実施例の保持具を下方から見た斜視図である。
図4(a)は、実施例の保持具の正面図であり、図4(b)は、実施例の保持具の上面図である。
図1に示す保持具の線分A-A断面図である。
図1に示す保持具の線分B-B断面図である。
カバー部を閉じる際の動作について説明するための図である。
図8(a)は、図7(a)に示す保持具を逆方向から見た図であり、図8(b)は、図7(b)に示す保持具から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、正面側から見た実施例の保持構造1の斜視図である。また、図2は、背面側から見た実施例の保持構造1の斜視図である。保持構造1は、保持具10および長尺部材12a,12bにより構成される。
【0010】
保持具10は、長尺部材12aおよび長尺部材12b(これらを区別しない場合「長尺部材12」という)を保持可能である。長尺部材12は、例えば車両に用いられる液体を移動可能にする配管であり、配管同士を連結するジョイントとして機能する。長尺部材12の側面には、他の配管を接続するための筒が張り出しており、長尺部材12aと長尺部材12bとでは側面の筒の形状が異なる。長尺部材12は保持具10によって保持可能であればよく、長手状であれば、ハーネス束や棒であってもよい。実施例の保持具10は2つの長尺部材12を保持するが、1つの長尺部材12を保持してもよい。長尺部材12の上端にはキャップが取り付けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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