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公開番号2024130392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040074
出願日2023-03-14
発明の名称車体前部構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20240920BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】複数の前面衝突形態においても、インバータ部の変形を防止する。
【解決手段】車両前側面部において骨格を構成しているラジエータパネルフレーム部100と、車両下側面部には凹状のスライド溝部RGが形成されている一対のフロントサイドフレーム110と、ラジエータパネルフレーム部100と結合されているサブフレーム120と、車両駆動用モータに供給する電圧を発生させるインバータ部30と、インバータ部30の車両前側において車幅方向に延在しているフロントクロスメンバ130と、ラジエータパネルフレーム部100よりも車両後側において、フロントサイドフレーム110およびサブフレーム120と結合されている一対のアッパーフレームリインフォースと、車幅方向内側端部には、スライド溝部RGにおいて摺動可能に係合する凸部PSが形成されているラジエータ補助フレーム150と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗員が搭乗するキャビンの車両前側に設けられた車体前部構造であって、
車両前側面部において車幅方向および車両上下方向に広がる骨格を構成しているラジエータパネルフレーム部と、
車幅方向下方両側において車両前後方向に延在され、車両下側面部には車両前側端部から車両後側に向かう凹状のスライド溝部が形成され、車両前側端部において前記ラジエータパネルフレーム部と結合されている一対のフロントサイドフレームと、
前記フロントサイドフレームの車幅方向下部外側において車両前後方向に延在し、車両前側端と、前記ラジエータパネルフレーム部の車幅方向外側下部とが結合されているサブフレームと、
前記フロントサイドフレームの車幅方向内側に配設され、車両駆動用モータに供給する電圧を発生させるインバータ部と、
前記インバータ部の車両前側において車幅方向に延在し、車幅方向両端部において前記フロントサイドフレームと結合されているフロントクロスメンバと、
車両上方側車幅方向両側において、車両前後方向に延在され、前記フロントクロスメンバよりも車両前側において車両前部下側に向かって屈曲し、前記ラジエータパネルフレーム部よりも車両後側において、前記フロントサイドフレームおよび前記サブフレームと結合されている一対のアッパーフレームリインフォースと、
前記ラジエータパネルフレーム部の車幅方向外側を車両上下方向に延在し、車両下側端部においては、前記フロントサイドフレームの車両下部面側を車幅方向内側に向かって屈曲し、車幅方向内側端部には、前記フロントサイドフレームに形成されている前記スライド溝部において摺動可能に係合する凸部が形成されているラジエータ補助フレームと、
を備えていることを特徴とする車体前部構造。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記ラジエータ補助フレームを車両後側に向かって投影した面と前記アッパーフレームリインフォースを車両前側に向かって投影した面とは、車両進行方向側から見て、車両上下方向に延在する重複部を有していることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、車両の前面衝突においては、乗員の傷害を低減させる手段として乗員搭乗空間であるキャビンを変形させない事が有効であり、そのための様々な手段が設けられている。これらの手段のひとつとして、近年、キャビンよりも車両前側において衝突エネルギーを吸収する構造が普及している。
【0003】
車両の前面衝突においては、例えば、車両進行方向側全面が衝突体に衝突するフルラップ衝突、車両進行方向側片側が衝突体に衝突するオフセット衝突、あるいは車両進行方向側上側が衝突帯に衝突するアンダーライド衝突等、複数の衝突形態を考慮する必要がある。
【0004】
また、車両がハイブリッド車両や電気自動車等の場合には、電動モータを駆動するために、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ部が車両前部に搭載されている場合がある。
インバータ部においては、車両の走行に必要な高電圧を生成させており、車両の前面衝突等によって変形や断線が発生した場合には、急激な異常反応が生じる虞もある。
そのため、それぞれの衝突形態において、車体前部構造において衝突エネルギーを吸収することによって、インバータ部を損傷させない構造が求められている。
【0005】
上述の要求に対して、フロントバンパリインフォースメントの長手方向の端部は、第1連結部材から第4連結部材を一体成形した連結体によってアッパメンバ、ラジエータサポートアッパ、フロントサイドメンバ、ラジエータサポートロアと連結されている。従って、長手方向の端部に衝突体が衝突するような微小ラップ衝突の場合に当該長手方向の端部を支えて衝突荷重をボディー側へ伝達し、エネルギー吸収する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-290224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術においては、フルラップ衝突、あるいはアンダーライド衝突については考慮されておらず、車両の前面側からフルラップ衝突、あるいはアンダーライド衝突が発生した場合には、インバータ部に変形が発生する虞があるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、複数の前面衝突形態においても、インバータ部の変形を防止する車体前部構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、乗員が搭乗するキャビンの車両前側に設けられた車体前部構造であって、車両前側面部において車幅方向および車両上下方向に広がる骨格を構成しているラジエータパネルフレーム部と、車幅方向下方両側において車両前後方向に延在され、車両下側面部には車両前側端部から車両後側に向かう凹状のスライド溝部が形成され、車両前側端部において前記ラジエータパネルフレーム部と結合されている一対のフロントサイドフレームと、前記フロントサイドフレームの車幅方向下部外側において車両前後方向に延在し、車両前側端と、前記ラジエータパネルフレーム部の車幅方向外側下部とが結合されているサブフレームと、前記フロントサイドフレームの車幅方向内側に配設され、車両駆動用モータに供給する電圧を発生させるインバータ部と、前記インバータ部の車両前側において車幅方向に延在し、車幅方向両端部において前記フロントサイドフレームと結合されているフロントクロスメンバと、車両上方側車幅方向両側において、車両前後方向に延在され、前記フロントクロスメンバよりも車両前側において車両前部下側に向かって屈曲し、前記ラジエータパネルフレーム部よりも車両後側において、前記フロントサイドフレームおよび前記サブフレームと結合されている一対のアッパーフレームリインフォースと、前記ラジエータパネルフレーム部の車幅方向外側を車両上下方向に延在し、車両下側端部においては、前記フロントサイドフレームの車両下部面側を車幅方向内側に向かって屈曲し、車幅方向内側端部には、前記フロントサイドフレームに形成されている前記スライド溝部において摺動可能に係合する凸部が形成されているラジエータ補助フレームと、を備えている車体前部構造を提案している。
【0010】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記ラジエータ補助フレームを車両後側に向かって投影した面と前記アッパーフレームリインフォースを車両前側に向かって投影した面とは、車両進行方向側から見て、車両上下方向に延在する重複部を有している車体前部構造を提案している。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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