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公開番号
2024127924
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2024106835,2023040812
出願日
2024-07-02,2017-12-27
発明の名称
定着装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20240912BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】 筒状のフィルムを用いた定着装置において、フィルムの寄りによってフィルムがダメージを受けることがある。
【解決手段】 前記第1の面は、前記搬送方向から見ると、前記搬送方向と前記回転軸方向との双方に垂直である方向に関しニップ部から離れるにつれて前記フィルムの前記端面に近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記搬送方向の下流側に向かうほど前記フィルムの前記端面から離れる方向に傾斜し、前記第2の面は、前記搬送方向から見ると、前記フィルムの前記回転軸方向の中央に近づくにつれて前記ローラに近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記フィルムの前記中央に近づくにつれて前記搬送方向の下流側に向かう方向に傾斜している
【選択図】 図12
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状のフィルムと、
前記フィルムの内面に接触するニップ部形成部材と、
前記フィルムを介して前記ニップ部形成部材と共にニップ部を形成するローラと、
前記フィルムが前記ローラの回転軸方向に移動した場合に前記フィルムの前記回転軸方向の端面が接触し前記回転軸方向への移動を規制する面であって、前記フィルムの回転方向に関し前記ニップ部の記録材の搬送方向の上流側から下流側に亘って設けられた第1の面と、前記フィルムの内面に対向し前記フィルムの回転をガイドする面であって前記フィルムの回転方向に関し前記ニップ部の前記上流側から前記下流側まで延び且つ前記長手方向に関し前記フィルムの長手中央に近づく方向に延びた第2の面と、を有する規制部材と、
を有し、前記ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着装置において、
前記第1の面は、前記搬送方向から見ると、前記搬送方向と前記回転軸方向との双方に垂直である方向に関しニップ部から離れるにつれて前記フィルムの前記端面に近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記搬送方向の下流側に向かうほど前記フィルムの前記端面から離れる方向に傾斜し、
前記第2の面は、前記搬送方向から見ると、前記フィルムの前記回転軸方向の中央に近づくにつれて前記ローラに近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記フィルムの前記中央に近づくにつれて前記搬送方向の下流側に向かう方向に傾斜していることを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記第2の面は、前記第1の面に垂直であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項3】
前記前記第1の面は平面であり、前記垂直である方向から見たときの前記第1の面の垂線の前記回転軸方向に対する傾斜角を第1の角度とすると、前記第1の角度は、0.5度以上3.0度以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
【請求項4】
前記搬送方向から見るときの前記第1の面の垂線の前記回転軸方向に対する傾斜角を第2の角度とすると、前記第2の角度は、0.3度以上1.5度以下であることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
【請求項5】
前記ニップ部形成部材が前記フィルムと接触する面と反対側の面から前記ニップ部形成部材を支持する支持部材と、前記支持部材を補強する補強部材と、を有し、
前記規制部材は、前記第1の面及び前記第2の面が傾斜するように前記補強部材に位置決めされていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の定着装置。
【請求項6】
前記前記第1の面は平面であり、前記垂直である方向から見たときの前記第1の面の垂線の前記回転軸方向に対する傾斜角は、前記搬送方向から見たときの前記第1の面の垂線の前記回転軸方向に対する傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
【請求項7】
前記ニップ部形成部材は、板状のヒータであることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の定着装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式の画像形成装置に搭載されるフィルム加熱方式の定着装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置で用いられるトナーの定着装置として、フィルム加熱方式の定着装置が知られている。フィルム加熱方式の定着装置は、筒状のフィルムと、フィルムの内面と接触するニップ部形成部材と、フィルムを介してニップ部形成部材と共にニップ部を形成するローラと、を有する。このニップ部でトナー像を担持した記録材を挟持搬送しながら加熱し、トナー像を記録材に定着する。
【0003】
ところで、このフィルム加熱方式の定着装置において、フィルムを回転させた時にフィルムがローラの回転軸方向に移動してしまう、所謂フィルムの寄りが発生する場合がある。フィルムの寄りが発生した場合に、フィルムの長手端面と接触してフィルムの移動を規制する規制部材を設ける構成が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-044080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フィルムの寄りによってフィルムが受けるダメージを軽減することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するニップ部形成部材と、前記フィルムを介して前記ニップ部形成部材と共にニップ部を形成するローラと、前記フィルムが前記ローラの回転軸方向に移動した場合に前記フィルムの前記回転軸方向の端面が接触し前記回転軸方向への移動を規制する面であって、前記フィルムの回転方向に関し前記ニップ部の記録材の搬送方向の上流側から下流側に亘って設けられた第1の面と、前記フィルムの内面に対向し前記フィルムの回転をガイドする面であって前記フィルムの回転方向に関し前記ニップ部の前記上流側から前記下流側まで延び且つ前記長手方向に関し前記フィルムの長手中央に近づく方向に延びた第2の面と、を有する規制部材と、を有し、前記ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら加熱して前記画像を記録材に定着する定着装置において、前記第1の面は、前記搬送方向から見ると、前記搬送方向と前記回転軸方向との双方に垂直である方向に関しニップ部から離れるにつれて前記フィルムの前記端面に近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記搬送方向の下流側に向かうほど前記フィルムの前記端面から離れる方向に傾斜し、前記第2の面は、前記搬送方向から見ると、前記フィルムの前記回転軸方向の中央に近づくにつれて前記ローラに近づく方向に傾斜し、前記垂直な方向から見ると、前記フィルムの前記中央に近づくにつれて前記搬送方向の下流側に向かう方向に傾斜していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、フィルムの寄りによってフィルムが受けるダメージを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1に係る定着装置を搭載した画像形成装置の断面図である。
実施例1に係る定着装置を記録材の搬送方向から見た図、記録材の搬送方向と加圧ローラの回転軸方向との双方に垂直である方向から見た図、及び、その断面図ある。
実施例1に係る画像形成装置の温度制御系を示すブロック図である。
実施例1に係る定着フィルムの長手断面図、加圧ローラの横断面図、ステーの断面図及び側面図である。
本実施例1に係る定着フランジの正面図、側面図、及び正面図において規制面が形成されている領域を示した図である。
実施例1に係る定着フランジのC-C‘面における断面図、定着フランジとステーとの嵌合状態をC-C‘面における断面において示した図である。
実施例1に係る定着フランジのD-D‘面における断面図、定着フランジとステーとの嵌合状態をD-D‘面における断面において示した図である。
実施例1に係る定着フィルムの長手方向が加圧ローラの回転軸方向に対して傾くパターンを示した図である。
実施例1に係る定着フランジの規制面における定着フィルムの回転軌道を示した図である。
実施例1に係る定着フィルムの傾きパターンに対応した定着フランジの規制面と定着フィルムの長手端部との接触領域を示した図である。
実施例1に係る定着フィルムの長手端部と定着フランジの規制面との接触状態及び定着フィルムの軌道を示した図である。
実施例1に係る定着装置において、定着フランジのガイド面と定着フィルムの内周面との接触状態を比較した図である。
比較例の定着装置において、定着フランジのガイド面と定着フィルム内周面との接触状態を示した図である。
実施例1の変形例1に係る定着フランジの定着ニップ部Nと平行である断面と、その断面における定着フランジとステーの嵌合状態を示した図である。
実施例1の変形例2に係る定着フランジと定着フランジ支持部材の構成を示した図である。
定着フィルムの寄りが発生メカニズムを示した図である。
比較例における定着フィルムがダメージを受けるメカニズムを示した図である。
実施例1に係る定着フランジの斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施例1]
(1)画像形成装置
図1は、本実施例にかかる定着装置を搭載する画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置100は、積載された記録材Pを1枚ずつ分離し搬送する給紙部102、外部装置より提供された画像データに基づき変調して発光したレーザ光を画像形成部に照射するレーザスキャナ103を有する。画像形成装置100は、更に、レーザスキャナ103のレーザ光照射により画像形成を為す画像形成部104、熱の供給及び圧力の付与により記録材Pへの定着を行う定着装置105、上述の各部、各装置のシーケンスを制御する制御装置106を有している。
【0010】
レーザスキャナユニット103において122はレーザユニットであり、外部装置より提供された画像データに基づきレーザ光を変調し発光する。124はレーザユニットからのレーザ光を走査するためのポリゴンミラー、123はポリゴンミラーを回転するためのモータ、125は結像レンズ群、126は折り返しミラーである。
(【0011】以降は省略されています)
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