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公開番号2024145360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057679
出願日2023-03-31
発明の名称光量調節装置及び光学機器
出願人キヤノン電子株式会社
代理人
主分類G03B 9/06 20210101AFI20241004BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 高温環境における絞り羽根が動きにくくなりにくい光量調節装置を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明の光量調節装置100は、光を通過させる開口部が形成されたベース部材4と、前記開口部を出入りする複数の絞り羽根1f~jと、前記複数の絞り羽根1f~jに駆動力を伝達する駆動伝達部材8と、を備え、前記複数の絞り羽根1f~jは特殊エンジニアリングプラスチックにより形成され、かつ前記複数の絞り羽根1f~jのうち少なくとも2枚以上の絞り羽根は、光軸方向の位置が異なる位置で支持されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光を通過させる開口部が形成されたベース部材と、
前記開口部を出入りする複数の絞り羽根と、
前記複数の絞り羽根に駆動力を伝達する駆動伝達部材と、を備え、
前記複数の絞り羽根は特殊エンジニアリングプラスチックにより形成され、かつ前記複数の絞り羽根のうち少なくとも2枚以上の絞り羽根は、光軸方向の位置が異なる位置で支持されていることを特徴とする光量調節装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
請求項1の光量調節装置であって、
前記駆動伝達部材は、前記ベース部材の開口部に光が通過している状態で、小絞り側のストッパ部に当接することを特徴とした光量調節装置。
【請求項3】
請求項1の光量調節装置であって、
前記複数の絞り羽根は、3枚以上の絞り羽根であり、それぞれの絞り羽根は、複数のレールによって、光軸方向の位置が異なる位置で支持されていることを特徴とした光量調節装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の光量調節装置と、
前記光量調節装置を通過した光の像を撮像する撮像素子と、を備えたことを特徴とする光学機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、絞り装置などの光量調節装置及びそれを備えた光学機器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、絞り装置が搭載されるカメラ等の撮像装置の撮影時に、直接、太陽にレンズを向けて 撮影が行われるケースが増加している。また、屋外における撮影中に、偶然、レンズを太陽に向けてしまうケースも考えられる。
【0003】
この場合、撮像装置のレンズ鏡筒内に入射した太陽光は、レンズを通過してレンズ鏡筒の内部において局所的に100度を超える熱を発生させるおそれがある。具体的には、例えば、レンズ鏡筒に含まれる樹脂製の可動式の絞り羽根あるいは遮光ユニットの一部が、 太陽光によって生じた熱によって変形して、絞り羽根が可動できなくなり、故障の原因となってしまう。なお、ここで言う変形には、溶融や軟化も含まれる。遮光ユニットの一部が熱により溶融すると、溶融した遮光ユニットの絞り羽根同士が、溶着、あるいは粘着して、絞り羽根が可動できなくなる。
【0004】
また、車載用撮像装置、監視用撮像装置、防犯用撮像装置等に搭載される絞り装置においては、所定の場所に設置され長期間継続して使用されるため、夜間のように光の量が少ない状況でも撮影をすることが求められている。そのため、車載用撮像装置等には明るい光学系、すなわち大口径レンズが求められることが多い。
【0005】
上記撮像装置に搭載される絞り装置は、所定の場所に設置され長期間継続して使用されるため、外気の影響を大きく受ける。例えば、屋外に駐車された車両内部は氷点下から100度を超える温度範囲に及ぶため、低温から高温まで広い温度範囲での性能保証を求められている。
【0006】
ここで、特許文献1には、入射光側の固定部材に金属プレートを張り付けて、耐熱性を上げた絞り装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
WO2019/117237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1の絞り装置は、金属プレートや絞り羽根の材料にポリイミド樹脂を採用することで絞りユニットの耐熱性を向上させているが、このような工夫を行っても、変形や溶着により絞り羽根が動きにくくなる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の光量調節装置は、
光を通過させる開口部が形成されたベース部材と、
前記開口部を出入りする複数の絞り羽根と、
前記複数の絞り羽根に駆動力を伝達する駆動伝達部材と、を備え、
前記複数の絞り羽根は特殊エンジニアリングプラスチックにより形成され、かつ前記複数の絞り羽根のうち少なくとも2枚以上の絞り羽根は、光軸方向の位置が異なる位置で支持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温環境にさらされた場合であっても、絞り羽根が動きにくくなりにくい光量調節装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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