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公開番号2024134683
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045009
出願日2023-03-22
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240927BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】良好な画像濃度の印刷画像を形成するための転写電流又は作像条件の設定値を、手間なく簡単に定める。
【解決手段】2次転写ローラ89に印加する2次転写電流を可変しながら検知用シートPxに複数の画像パターンGP1を形成する。そして、検知用シートPx上の複数の画像パターンGP1のそれぞれの画像濃度を濃度検知センサ60で検知して、少なくとも1つの画像濃度が予め定められた閾値Aを超えるものであった場合には、閾値Aを超えるすべての画像濃度に対応する2次転写電流のうち最小の2次転写電流を設定値として定めて、複数の画像濃度のすべてが閾値Aを下回るものであった場合には、検知用シートPxを再び転写位置に搬送して、2次転写電流の可変範囲を変更して形成した2巡目の複数の画像パターンGP2のそれぞれの画像濃度を濃度検知センサ60で検知した後に、2次転写電流の設定値を定めている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体に接触又は対向する転写位置で、前記像担持体の表面に形成された画像をシートに転写するための転写部材と、
前記転写部材に印加する転写電流を出力する電源部と、
前記電源部から出力される転写電流を可変する制御部と、
前記転写位置でシートに転写された画像を当該シートに定着する定着装置と、
前記定着装置を通過したシートを再び前記転写位置に向けて搬送する両面搬送部と、
前記定着装置で定着されたシート上の画像の濃度を検知する濃度検知手段と、
を備え、
前記像担持体の表面に副走査方向にそれぞれ形成した複数の画像における、それぞれの画像に対して前記転写部材に印加する転写電流を前記制御部によって可変しながら前記転写位置で検知用シートに複数の画像パターンを形成するパターン形成モードを実行して、
前記検知用シートに形成された前記複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知して、
その検知された複数の画像濃度のうち少なくとも1つの画像濃度が予め定められた閾値を超えるものであった場合には、前記閾値を超えるすべての画像濃度に対応する転写電流のうち最小の転写電流を設定値として定めて、
前記複数の画像濃度のすべてが前記閾値を下回るものであった場合には、画像濃度を検知した後の前記検知用シートを、前記両面搬送部を2回又は1回搬送することで、前記転写位置に搬送して、前記複数の画像パターンが形成されたシート面、又は、そのウラ面、に転写電流の可変範囲を変更した2回目のパターン形成モードの実行によって、前記複数の画像パターンに重ならないように2巡目の複数の画像パターンを形成して、前記検知用シートに形成された前記2巡目の複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知した後に、転写電流の設定値を定めることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記2巡目の複数の画像パターンに対して検知された複数の画像濃度のうち少なくとも1つの画像濃度が前記閾値を超えるものであった場合には、前記閾値を超えるすべての画像濃度に対応する転写電流に基づいて転写電流の設定値を定めて、
前記複数の画像濃度のすべてが前記閾値を下回るものであった場合には、画像濃度を検知した後の前記検知用シートを、前記両面搬送部を2回又は1回搬送することで、前記転写位置に搬送して、転写電流の可変範囲をさらに変更した3回目以降のパターン形成モードの実行によって、それまでに形成したすべての前記複数の画像パターンに重ならないように3巡目以降の複数の画像パターンを形成して、前記検知用シートに形成された前記3巡目以降の複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知した後に、転写電流の設定値を定めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記転写部材は、前記像担持体としての中間転写体の表面に1次転写された画像をシートに2次転写するための2次転写部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
感光体の表面を帯電する帯電装置と、
前記帯電装置によって帯電された前記感光体の表面に光を照射して潜像を形成する露光装置と、
前記露光装置によって形成された前記感光体の表面の前記潜像を現像して画像を形成する現像装置と、
前記現像装置によって形成された前記感光体の表面の前記画像を、直接的に、又は、中間転写体を介して、転写位置でシートに転写するための転写部材と、
前記現像装置に印加する現像バイアスと、前記帯電装置に印加する帯電バイアスと、前記露光装置から前記感光体に照射される光の露光量と、のうち少なくとも1つを作像条件として可変する制御部と、
前記転写位置でシートに転写された画像を当該シートに定着する定着装置と、
前記定着装置を通過したシートを再び前記転写位置に向けて搬送する両面搬送部と、
前記定着装置で定着されたシート上の画像の濃度を検知する濃度検知手段と、
を備え、
前記制御部によって作像条件を可変しながら前記感光体の表面に副走査方向の画像濃度がそれぞれ異なるように形成した複数の画像パターンを、前記転写位置で検知用シートに転写するパターン形成モードを実行して、
前記検知用シートに転写された前記複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知して、
その検知された複数の画像濃度のうち少なくとも1つの画像濃度が予め定められた閾値を超えるものであった場合には、前記閾値を超えるすべての画像濃度に対応する作像条件の中から作像条件の設定値を定めて、
前記複数の画像濃度のすべてが前記閾値を下回るものであった場合には、画像濃度を検知した後の前記検知用シートを、前記両面搬送部を2回又は1回搬送することで、前記転写位置に搬送して、前記複数の画像パターンが形成されたシート面、又は、そのウラ面、に作像条件の可変範囲を変更した2回目のパターン形成モードの実行によって、前記複数の画像パターンに重ならないように2巡目の複数の画像パターンを形成して、前記検知用シートに転写された前記2巡目の複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知した後に、作像条件の設定値を定めることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記2巡目の複数の画像パターンに対して検知された複数の画像濃度のうち少なくとも1つの画像濃度が前記閾値を超えるものであった場合には、前記閾値を超えるすべての画像濃度に対応する作像条件に基づいて作像条件の設定値を定めて、
前記複数の画像濃度のすべてが前記閾値を下回るものであった場合には、画像濃度を検知した後の前記検知用シートを、前記両面搬送部を2回又は1回搬送することで、前記転写位置に搬送して、作像条件の可変範囲をさらに変更した3回目以降のパターン形成モードの実行によって、それまでに形成したすべての前記複数の画像パターンに重ならないように3巡目以降の複数の画像パターンを形成して、前記検知用シートに形成された前記3巡目以降の複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知した後に、作像条件の設定値を定めることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の画像パターンは、それぞれ、主走査方向に画像濃度が段階的に変化するように形成された階調パターンであることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、良好な画像濃度の印刷画像を形成するために、転写電流や作像条件を段階的に可変した複数の画像パターンをシート(転写紙)上に形成する技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
詳しくは、特許文献1には、検知用のシート上に転写電流を段階的に可変して複数の画像パターンを転写して、その検知用のシートを原稿として、画像形成装置に設置されたスキャナによって複数の画像パターンを読み込んで、その読み込んだ結果に基づいて最適な転写電流を設置値として決定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、現像バイアス、帯電バイアス、露光量などの作像条件を段階的に可変して形成した複数の画像パターンを検知用のシート上に転写して、その検知用のシートの複数の画像パターンを濃度検知手段によって検知して、その検知結果に基づいて最適な作像条件を設置値として決定する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術は、複数の画像パターンが形成されたシートを原稿として手動でスキャナにセットする手間がかかっていた。
また、特許文献2の技術は、検知用のシートの複数の画像パターンを濃度検知手段によって検知して、その検知結果に基づいて最適な作像条件を見い出せずに、設置値を定められないことがあった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、良好な画像濃度の印刷画像を形成するための転写電流又は作像条件の設定値を、手間なく簡単に定めることができる、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における画像形成装置は、像担持体に接触又は対向する転写位置で、前記像担持体の表面に形成された画像をシートに転写するための転写部材と、前記転写部材に印加する転写電流を出力する電源部と、前記電源部から出力される転写電流を可変する制御部と、前記転写位置でシートに転写された画像を当該シートに定着する定着装置と、前記定着装置を通過したシートを再び前記転写位置に向けて搬送する両面搬送部と、前記定着装置で定着されたシート上の画像の濃度を検知する濃度検知手段と、を備え、前記像担持体の表面に副走査方向にそれぞれ形成した複数の画像における、それぞれの画像に対して前記転写部材に印加する転写電流を前記制御部によって可変しながら前記転写位置で検知用シートに複数の画像パターンを形成するパターン形成モードを実行して、前記検知用シートに形成された前記複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知して、その検知された複数の画像濃度のうち少なくとも1つの画像濃度が予め定められた閾値を超えるものであった場合には、前記閾値を超えるすべての画像濃度に対応する転写電流のうち最小の転写電流を設定値として定めて、前記複数の画像濃度のすべてが前記閾値を下回るものであった場合には、画像濃度を検知した後の前記検知用シートを、前記両面搬送部を2回又は1回搬送することで、前記転写位置に搬送して、前記複数の画像パターンが形成されたシート面、又は、そのウラ面、に転写電流の可変範囲を変更した2回目のパターン形成モードの実行によって、前記複数の画像パターンに重ならないように2巡目の複数の画像パターンを形成して、前記検知用シートに形成された前記2巡目の複数の画像パターンのそれぞれの画像濃度を前記濃度検知手段で検知した後に、転写電流の設定値を定めるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、良好な画像濃度の印刷画像を形成するための転写電流又は作像条件の設定値を、手間なく簡単に定めることができる、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
複数の画像パターンが形成された検知用シートの一例を示す図である。
2次転写電流(又は、作像条件)の設定値を定める制御の一例を示すフローチャートである。
2次転写電流と、濃度検知センサで検知される画像濃度と、の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱可能(交換可能)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78(像担持体、中間転写体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
画像形成装置本体1の下方には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納された給紙部12(給紙カセット)が設置されている。
また、画像形成装置本体1の右方には、定着工程後のシートPを反転(スイッチバック)させて両面搬送路K5を経由して2次転写ニップ(転写位置)に向けて搬送するための両面搬送部30(両面搬送ユニット)が設置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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