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公開番号2024137543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023049100
出願日2023-03-24
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240927BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】操作者の作業負担の軽減、やれ紙の削減を図りながら、簡易に転写電圧を調整することを可能とする。
【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、転写部材と、印加部と、給送部と、転写部よりも上流で記録材の種類と相関する指標を記録材から検知する検知部と、検知部による検知結果を取得して、その検知結果に基づいて記録材の種類を判別する第1動作と、転写電圧を調整するために印加部により転写部に複数の試験電圧を印加して複数の試験画像を記録材に転写した調整チャートを出力する第2動作と、を制御する制御部と、制御部に指示を入力する入力部と、を有する。制御部は、入力部から入力される1つの開始指示に応じて、給送部から転写部に向けて記録材を給送して上記第1動作を実行すると共に、上記第1動作において検知部により上記指標が検知された記録材に複数の試験画像を転写して調整チャートを出力する上記第2動作を実行する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
トナー像を担持する像担持体と、
前記像担持体から記録材にトナー像を転写する転写部を形成する転写部材と、
前記転写部に電圧を印加する印加部と、
前記転写部に向けて記録材を給送する給送部と、
前記給送部から給送されて前記転写部に搬送される記録材の搬送方向において前記転写部よりも上流で、記録材の種類と相関する指標を記録材から検知する検知部と、
前記検知部による検知結果を取得して、前記検知結果に基づいて記録材の種類を判別する第1動作と、トナー像を記録材に転写する際に前記印加部により前記転写部に印加する転写電圧を調整するために、前記印加部により前記転写部に複数の試験電圧を印加して複数の試験画像を記録材に転写した調整チャートを出力する第2動作と、を制御する制御部と、
前記制御部に指示を入力する入力部と、を有し、
前記制御部は、前記入力部から入力される1つの開始指示に応じて、前記給送部から前記転写部に向けて記録材を給送して前記第1動作を実行すると共に、前記第1動作において前記検知部により前記指標が検知された記録材に前記複数の試験画像を転写して前記調整チャートを出力する前記第2動作を実行するように制御可能であることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
情報を記憶する記憶部を有し、
前記第1動作は、記録材の種類の判別結果に基づいて、前記給送部にセットされる記録材の種類を前記記憶部に記憶させて登録する動作であり、
前記開始指示は、前記第1動作の開始を指示するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記入力部は、前記開始指示に応じて前記第1動作を実行し前記第2動作を実行しないようにする指示を前記制御部に入力可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記開始指示に応じて実行する前記第2動作において、前記第1動作における記録材の種類の判別結果に基づいて前記複数の試験電圧を設定するように制御可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記判別結果に基づいて前記複数の試験電圧の範囲を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記判別結果が示す記録材の種類が第1種類である場合の前記複数の試験電圧の範囲の中心電圧の絶対値よりも、前記判別結果が示す記録材の種類が前記第1種類よりも電気抵抗が高い第2種類である場合の前記複数の試験電圧の範囲の中心電圧の絶対値の方が大きくなるように、前記複数の試験電圧の範囲を設定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2動作において絶対値を段階的に大きく又は小さくして前記複数の試験電圧を印加するように制御すると共に、前記判別結果に基づいて前記複数の試験電圧の1段階での変更幅を設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記判別結果が示す記録材の種類が第1種類である場合の前記変更幅よりも、前記判別結果が示す記録材の種類が前記第1種類よりも電気抵抗が高い第2種類である場合の前記変更幅の方が大きくなるように、前記変更幅を設定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記入力部は、前記開始指示に応じて実行する前記第2動作において、前記第1動作における記録材の種類の判別結果によらずに前記複数の試験電圧を所定の設定とする指示を前記制御部に入力可能であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記開始指示は、前記第2動作の開始を指示するものであり、
前記制御部は、前記開始指示に応じて実行する前記第2動作において、前記第1動作における記録材の種類の判別結果に基づいて前記複数の試験電圧を設定するように制御可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷装置、あるいはこれらの機能のうち複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式などを用いた画像形成装置は、入力画像データに応じた静電潜像を現像したトナー像を感光ドラムなどの像担持体上に形成し、そのトナー像を記録材上に転写し、更に記録材上に定着させることで印刷を行う。また、カラー画像形成装置として、次のような中間転写方式の画像形成装置が知られている。中間転写方式の画像形成装置は、複数の感光ドラムなどの第1の像担持体上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルトなどの第2の像担持体上に一次転写した後、第2の像担持体上のトナー像を記録材上に二次転写する。中間転写方式によれば、多様な記録材に画像を形成することが容易になるため、記録材の選択の幅を広げることができる。感光ドラムや中間転写ベルトといった像担持体から被転写体へのトナー像の転写は、像担持体に当接して転写部を形成する転写部材に転写電圧を印加することで静電的に行われることが多い。以下、主に、中間転写ベルトを備えた中間転写方式の画像形成装置を例として説明する。
【0003】
近年では、成果物の付加価値を高めるために、様々な種類(材質、厚さ、坪量、表面性、銘柄など)の記録材が使用されている。記録材の種類は、例えば、上質紙、コート紙のような表面の平滑性(表面性)の違いと、厚さや填料による電気抵抗の違いと、によって分けられる。記録材にトナー像を転写するための適切な二次転写電圧は、記録材の表面性や電気抵抗の違いによって異なり、良好な転写画像を得るためには、使用する記録材に応じて適切な二次転写電圧を設定する必要がある。しかし、流通している記録材の種類は非常に多い。そのため、記録材は、例えば同じ坪量の区分で紙種カテゴリー(普通紙、厚紙、薄紙、光沢紙など)が同じでも、銘柄(メーカー、商品名、品番など)によってその電気抵抗が異なる場合がある。更に、記録材の電気抵抗は、周囲の水分を含むことにより大きく変わるため、同じ記録材を用いる場合でも、使用する環境(温度、湿度)に応じた適切な二次転写電圧を設定する必要がある。二次転写電圧が記録材の種類や状態に対して適切でない場合は、画像の濃度薄(転写電圧が低すぎる場合にトナー像が十分に転写されない現象)、白抜け(転写電圧が高すぎる場合にトナー像が部分的に転写されない現象)といった画像不良が起きやすくなる。
【0004】
従来、記録材の種類や状態に応じて適切な二次転写電圧を設定するためには、画像形成装置に設けられた、サービスモードやユーザーモードと呼ばれる画像形成条件の調整値を変更できるモードを用いることが多い。このサービスモードやユーザーモードを用いた二次転写電圧の調整では、ユーザーは、二次転写電圧の設定を変えながら、実際に使用する記録材に実際に形成する画像を出力するように、画像形成装置を操作する。これにより、ユーザーは、適切な二次転写電圧を探していく。しかし、この方法による調整は、二次転写電圧の設定を変更しながら比較的多くの枚数の記録材に画像を出力する作業が必要となることが多く、ユーザーに負担をかける可能性がある。
【0005】
上述のようなユーザーの負担を軽減するために、次のような調整チャートを用いた調整モード(簡易調整モード)が知られている(特許文献1)。この調整モードでは、ユーザーは、実際に使用する記録材を用いて、複数のパッチ(試験画像)を含む所定の調整チャートを出力するように、画像形成装置を操作する。調整チャートは、複数のパッチが、パッチごとに二次転写電圧が切り替えられて記録材に転写されることで出力される。例えば、複数のパッチは、標準の二次転写電圧に対して所定の変更幅で変更される調整値ΔVが加減された二次転写電圧が二次転写部材に印加されることで、記録材に転写される。ユーザーは、異なる二次転写電圧で記録材に転写された各パッチの転写性を目視により確認することで、最適な転写性が得られたパッチに対応する調整値ΔV(すなわち、二次転写電圧)を選択する。そして、その調整値ΔVを、通常の画像形成時の転写条件(二次転写電圧の設定)に反映させる。これにより、記録材の種類や状態に応じて適切な転写性が得られるようにすることができる。また、調整チャートを目視で確認することに代えて、出力された調整チャートを読取装置に読み取らせて取得した濃度データに基づいて適切な二次転写電圧を自動的に選択するセミオート調整機能が画像形成装置に設けられる場合もある。セミオート調整機能によれば、ユーザーが調整チャートを目視で確認して適切な二次転写電圧を選択して入力する作業を自動化することができるため、ユーザーの負担の軽減と作業時間の短縮を図ることができる。
【0006】
一方、記録材の種類を判別するセンサを内部に備えた画像形成装置が知られている(特許文献2)。この画像形成装置では、自動的に記録材の種類を判別し、判別結果に応じて画像形成条件を設定することが行われる。センサとしては、光を用いて記録材の表面性を検知するセンサ、超音波を用いて記録材の坪量を検知するセンサが用いられる。また、画像形成条件としては、転写条件(例えば転写電圧や転写時の記録材の搬送速度)や定着条件(例えば定着温度や定着時の記録材の搬送速度)の設定が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-37185号公報
特開2009-029622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般に、画像形成装置には、予め、例えば代表的な銘柄の記録材を選んで、記録材の種類(例えば紙種カテゴリー)ごとに画像形成条件(転写条件、定着条件など)が設定されている。ユーザーは、予め設定された記録材の種類のうちから使用する記録材に対応するものを指定して画像形成を行うように画像形成装置を操作する。しかし、上述のように、流通している記録材の種類は非常に多い。
【0009】
そこで、画像形成装置には、例えばユーザーが新たに使用する記録材について、適切な画像形成条件で画像形成を行えるように、記録材登録機能が設けられていることがある。記録材登録機能では、例えば、給送部に新たにセットする記録材の種類として、画像形成装置に予め設定された記録材の種類のうちから対応するものを選択して設定することなどが行われる。
【0010】
しかし、記録材についての知識が十分でないなど、ユーザーが記録材についての十分な情報を持っていない場合が想定される。この場合、ユーザーが記録材登録機能において誤った記録材の種類を選択してしまう可能性がある。そして、ユーザーにより選択された記録材の種類と実際の記録材の種類とが異なる場合には、転写条件や定着条件が適切ではなくなり画像不良が生じる可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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