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公開番号2024152047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065960
出願日2023-04-13
発明の名称三脚および脚部
出願人平和精機工業株式会社
代理人個人
主分類G03B 17/56 20210101AFI20241018BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】三脚の構成を簡素化する。
【解決手段】第1段10と、第2段20と、第3段30と、第2段20を固定するための第1固定機構と、第2段20を固定するための第1固定機構に連動して作動し、第3段30を固定するための第2固定機構とを具備し、第1固定機構と第1段10の内周面との間に第2段20が位置し、第1固定機構のうち第2段20に対向する部分の位置が可変であり、固定状態においては、第1固定機構のうち前記対向する部分は、第2段20の当接部を第1段10の内周面に向かって押圧することで第2段20を固定するとともに、第2固定機構を作動させることで第3段30を固定し、解除状態においては、第1固定機構の前記対向する部分部は、第2段20の当接部への押圧を解除することで第2段20の固定を解除するとともに、第2固定機構の作動を解除することで第3段30の固定を解除する三脚100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
伸縮可能である3本の脚部を具備し、撮像装置を保持するための三脚であって、
前記脚部の各々は、
当該脚部の長さを調整できる解除状態と、当該脚部の長さが固定された固定状態とに切り替えられ、
筒状の第1段と、
前記第1段の内部に設けられ、前記第1段に対して相対的に移動可能であり、筒状の第2段と、
前記第2段の内部に設けられ、前記第2段に対して相対的に移動可能である第3段と、
前記第1段の内部に設けられ、前記第2段を前記第1段に対して固定するための第1固定機構と、
前記第2段の内部に設けられ、前記第1固定機構に連動して作動し、前記第3段を前記第2段に対して固定するための第2固定機構と、
前記解除状態と前記固定状態とを切り替える操作部とを具備し、
当該脚部が伸縮可能な第1方向に交差する第2方向に沿って前記第1固定機構と前記第1段の内周面との間に前記第2段が位置し、
前記第1固定機構のうち前記第2段と対向する部分の位置が前記第2段に対して可変であり、
前記第2段は、前記固定状態の場合に前記対向する部分と当接する当接部を含み、
前記固定状態においては、前記対向する部分は、前記当接部を前記第1段の内周面に向かって押圧することで前記第2段を固定するとともに、前記第2固定機構を作動させることで前記第3段を固定し、
前記解除状態においては、前記対向する部分は、前記当接部への押圧を解除することで前記第2段の固定を解除するとともに、前記第2固定機構の作動を解除することで前記第3段の固定を解除する
三脚。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
前記第2固定機構は、前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である可動部を具備し、
前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部は、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側の位置と、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部がある位置との間で移動可能であり、
前記対向する部分は、
前記固定状態においては、前記可動部を押圧することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部が、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側に移動することを阻止し、
前記解除状態においては、前記可動部への押圧を解除することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部を当該第1固定機構側に移動可能にする請求項1の三脚。
【請求項3】
前記第1固定機構は、前記第1方向に沿って延在し、前記第2方向に沿って配列される第1部材および第2部材を含み、
前記第2段は、前記第2部材を挟んで前記第1部材とは反対側において、当該第2部材に対向する位置にあり、
前記第1部材は、前記操作部による操作で前記第1方向の一方側および他方側に移動可能であり、
前記第2部材は、前記第2方向の一方側および他方側に移動可能であり、
前記固定状態においては、前記第2部材は、前記解除状態よりも前記第1部材が前記第1方向の一方側に位置することで、前記当接部を押圧する位置で前記第1部材により固定され、
前記解除状態においては、前記第2部材は、前記固定状態よりも前記第1部材が前記第1方向の他方側に位置することで、前記第1部材による固定が解除され、前記当接部への押圧を解除する
請求項1の三脚。
【請求項4】
前記第1固定機構は、
前記第1部材における前記第2部材と対向する面に設けられ、第1対向面を有する第1突起部と、
前記第2部材における前記第1部材と対向する面に設けられ、前記第1対向面と対向する第2対向面を有する第2突起部とを含み、
前記第1突起部のうち前記第2方向における幅が、前記第1方向における一方側の端部から他方側の端部に向かって連続的に大きくなり、
前記第2突起部のうち前記第2方向における幅が、前記第1方向における一方側の端部から他方側の端部に向かって連続的に小さくなり、
前記固定状態においては、前記第1突起部は、前記解除状態よりも前記第2突起部に対して前記第1方向における一方側に位置し、
前記解除状態においては、前記第1突起部は、前記固定状態よりも前記第2突起部に対して前記第1方向における他方側に位置する
請求項3の三脚。
【請求項5】
前記第2固定機構は、
前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である可動部と、
前記第2段の内周面と前記第3段の外周面との間に位置し、前記可動部の移動に連動して前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である固定部とを含み、
前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部は、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側の位置と、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部がある位置との間で移動可能であり、
前記対向する部分は、
前記固定状態においては、前記可動部を押圧することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部が、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側に移動することを阻止し、
前記解除状態においては、前記可動部への押圧を解除することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部を当該第1固定機構側に移動可能にし、
前記固定部は、
前記固定状態においては、前記可動部が押圧されることで、前記第3段を前記第2段の内周面に向かって押圧して当該第3段を固定し、
前記解除状態においては、前記可動部への押圧が解除されることで、前記第3段への押圧を解除して当該第3段の固定を解除する
請求項4の三脚。
【請求項6】
前記第2固定機構は、
前記第2段の一方側の端部から他方側の端部に向かって延在する軸部と、
前記軸部と前記可動部とに接続される第1クランク部と、
前記軸部と前記固定部とに接続される第2クランク部とを含み、
前記軸部は、前記第1方向の一方側および他方側に移動可能なように、前記第1クランク部と前記第2クランク部とに接続され、
前記第1クランク部は、前記可動部の移動に連動して前記軸部を前記第1方向の一方側または他方側に移動させ、
前記第2クランク部は、前記軸部の移動に連動して前記固定部を前記第2方向の一方側または他方側に移動させる
請求項5の三脚。
【請求項7】
伸縮可能である脚部であって、
当該脚部の長さを調整できる解除状態と、当該脚部の長さが固定された固定状態とに切り替えられ、
筒状の第1段と、
前記第1段の内部に設けられ、前記第1段に対して相対的に移動可能であり、筒状の第2段と、
前記第2段の内部に設けられ、前記第2段に対して相対的に移動可能である第3段と、
前記第1段の内部に設けられ、前記第2段を前記第1段に対して固定するための第1固定機構と、
前記第2段の内部に設けられ、前記第1固定機構に連動して作動し、前記第3段を前記第2段に対して固定するための第2固定機構と、
前記解除状態と前記固定状態とを切り替える操作部とを具備し、
前記第2方向に沿って前記第1固定機構と前記第1段の内周面との間に前記第2段が位置し、
前記第1固定機構のうち前記第2段と対向する部分の位置が前記第2段に対して可変であり、
前記第2段は、前記固定状態の場合に前記対向する部分と当接する当接部を含み、
前記固定状態においては、前記対向する部分は、前記当接部を前記第1段の内周面に向かって押圧することで前記第2段を固定するとともに、前記第2固定機構を作動させることで前記第3段を固定し、
前記解除状態においては、前記対向する部分は、前記当接部への押圧を解除することで前記第2段の固定を解除するとともに、前記第2固定機構の作動を解除することで前記第3段の固定を解除する
脚部。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置を保持するための三脚の技術に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
撮像装置(例えばカメラ)を保持するための三脚が従来から提案されている。例えば、特許文献1には、3本の脚部を具備し、各脚部がそれぞれ伸長することで、高さを変更できる三脚が開示されている。具体的には、脚部は、下段と中段と上段とを有する。中段は上段に対して相対的に移動可能であり、下段は中段に対して相対的に移動可能である。特許文献1の技術では、脚部の長さを変更するのには、中段を上段に対して固定するためのロック機構と、下段を中段に対して固定するためのロック機構とがある。そして、2つのロック機構をそれぞれ作動させるための2個のレバーがある。したがって、脚部の長さを調整するには、利用者は、2個のレバーをそれぞれ操作する必要がある。以上の通り、脚部の長さを変更するための操作に手間がかかる。
【0003】
そこで、特許文献2には、上段の上部に設けられた1個のレバー(作動手段)を操作することで、中段を上段に対して固定するための第1脚ブレーキと、下段を中段に対して固定するための第2の脚ブレーキとを作動できる三脚が提案されている。具体的には、レバーが操作されると、ケーブルを介して第1脚ブレーキが作動する。そして、第1脚ブレーキの作動に連動して第2脚ブレーキが作動する。ケーブルは、上段と中段との双方の内部にわたり延在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5564629号
米国特許第010508765号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献2の技術では、ケーブルが上段と中段との双方の内部にわたり延在することから、三脚の構成が煩雑である。したがって、三脚の製造において組み立てる際の手間がかかるという問題や、例えば上段や中段の何れか一方に不具合が生じた際にも双方を修理する必要が発生しうる場合があるという問題があった。以上の事情を考慮して、第1段と第2段と第3段とを含む脚部の伸縮を1個の操作部で可能である三脚の構成を簡素化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明に係る三脚は、伸縮可能である3本の脚部を具備し、撮像装置を保持するための三脚であって、前記脚部の各々は、当該脚部の長さを調整できる解除状態と、当該脚部の長さが固定された固定状態とに切り替えられ、筒状の第1段と、前記第1段の内部に設けられ、前記第1段に対して相対的に移動可能であり、筒状の第2段と、前記第2段の内部に設けられ、前記第2段に対して相対的に移動可能である第3段と、前記第1段の内部に設けられ、前記第2段を前記第1段に対して固定するための第1固定機構と、前記第2段の内部に設けられ、前記第1固定機構に連動して作動し、前記第3段を前記第2段に対して固定するための第2固定機構と、前記解除状態と前記固定状態とを切り替える操作部とを具備し、当該脚部が伸縮可能な第1方向に交差する第2方向に沿って前記第1固定機構と前記第1段の内周面との間に前記第2段が位置し、前記第1固定機構のうち前記第2段と対向する部分の位置が前記第2段に対して可変であり、前記第2段は、前記固定状態の場合に前記対向する部分と当接する当接部を含み、前記固定状態においては、前記対向する部分は、前記当接部を前記第1段の内周面に向かって押圧することで前記第2段を固定するとともに、前記第2固定機構を作動させることで前記第3段を固定し、前記解除状態においては、前記対向する部分は、前記当接部への押圧を解除することで前記第2段の固定を解除するとともに、前記第2固定機構の作動を解除することで前記第3段の固定を解除する。
【0007】
[2]前記第2固定機構は、前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である可動部を具備し、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部は、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側の位置と、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部がある位置との間で移動可能であり、前記対向する部分は、前記固定状態においては、前記可動部を押圧することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部が、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側に移動することを阻止し、前記解除状態においては、前記可動部への押圧を解除することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部を第1固定機構側に移動可能にする[1]の三脚。
【0008】
[3]前記第1固定機構は、前記第1方向に沿って延在し、前記第2方向に沿って配列される第1部材および第2部材を含み、前記第2段は、前記第2部材を挟んで前記第1部材とは反対側において、当該第2部材に対向する位置にあり、前記第1部材は、前記操作部による操作で前記第1方向の一方側および他方側に移動可能であり、前記第2部材は、前記第2方向の一方側および他方側に移動可能であり、前記固定状態においては、前記第2部材は、前記解除状態よりも前記第1部材が前記第1方向の一方側に位置することで、前記当接部を押圧する位置で前記第1部材により固定され、前記解除状態においては、前記第2部材は、前記固定状態よりも前記第1部材が前記第1方向の他方側に位置することで、前記第1部材による固定が解除され、前記当接部への押圧を解除する[1]または[2]の三脚。
【0009】
[4]前記第1固定機構は、前記第1部材における前記第2部材と対向する面に設けられ、第1対向面を有する第1突起部と、前記第2部材における前記第1部材と対向する面に設けられ、前記第1対向面と対向する第2対向面を有する第2突起部とを含み、前記第1突起部のうち前記第2方向における幅が、前記第1方向における一方側の端部から他方側の端部に向かって連続的に大きくなり、前記第2突起部のうち前記第2方向における幅が、前記第1方向における一方側の端部から他方側の端部に向かって連続的に小さくなり、前記固定状態においては、前記第1突起部は、前記解除状態よりも前記第2突起部に対して前記第1方向における一方側に位置し、前記解除状態においては、前記第1突起部は、前記固定状態よりも前記第2突起部に対して前記第1方向における他方側に位置する[3]の三脚。
【0010】
[5]前記第2固定機構は、前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である可動部と、前記第2段の内周面と前記第3段の外周面との間に位置し、前記可動部の移動に連動して前記第2方向の一方側および他方側に移動可能である固定部とを含み、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部は、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側の位置と、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部がある位置との間で移動可能であり、前記対向する部分は、前記固定状態においては、前記可動部を押圧することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部が、前記当接部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部よりも当該第1固定機構側に移動することを阻止し、前記解除状態においては、前記可動部への押圧を解除することで、前記可動部のうち前記第2方向における前記第1固定機構側の端部を当該第1固定機構側に移動可能にし、前記固定部は、前記固定状態においては、前記可動部が押圧されることで、前記第3段を前記第2段の内周面に向かって押圧して当該第3段を固定し、前記解除状態においては、前記可動部への押圧が解除されることで、前記第3段への押圧を解除して当該第3段の固定を解除する[4]の三脚。
(【0011】以降は省略されています)

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