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公開番号
2024151577
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065037
出願日
2023-04-12
発明の名称
ポリイミドチューブ
出願人
株式会社アイ.エス.テイ
代理人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20241018BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】本発明の課題は、定着ベルト等に好適に使用できる熱伝導性に優れ、ジャムが発生した際の用紙の引き抜きによる破れに強い定着ベルトを提供することである。
【解決手段】本発明に係るポリイミドチューブは、ポリイミド樹脂を含んでなり、前記ポリイミド樹脂中に無機粒子を含み、前記ポリイミドチューブの熱伝導率が1.00W/mK以上であり、前記熱伝導率の長手方向熱伝導率/周方向熱伝導率が1.05以上であり、長手方向の引張弾性率と引張試験における破断試験力の積が4000kgf
2
/mm
2
以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリイミド樹脂を含んでなるポリイミドチューブにおいて、前記ポリイミド樹脂中に無機粒子を含み、前記ポリイミドチューブの熱伝導率が1.00W/mK以上であり、前記熱伝導率の長手方向熱伝導率/周方向熱伝導率が1.05以上であり、長手方向の引張弾性率と引張試験における破断試験力の積が4000.0kgf
2
/mm
2
以上であることを特徴とするポリイミドチューブ。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記ポリイミドチューブの長手方向の引張弾性率が700kgf/mm
2
以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリイミドチューブ。
【請求項3】
前記無機粒子がカーボンナノファイバー、カーボンナノチューブのいずれかから選択される1つであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリイミドチューブ。
【請求項4】
請求項1に記載のポリイミドチューブを基層に用いたことを特徴とする定着ベルト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置等に搭載される定着ベルトなどに好適に使用できるポリイミドチューブに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、記録紙等の記録媒体に形成された未定着トナー像が定着装置によって定着される。この方法は、裏側にヒーターが設置された定着ベルトとプレスローラーの間に、定着ベルト側表面に感熱インクが仮着された転写紙を送込み、感熱インクを転写紙に溶融定着させ、併せて押圧により定着を強固にする方法である。
【0003】
定着ベルトの熱伝導性を改良して、定着性を向上させるとともに、電源投入後の待ち時間の短縮、消費電力の低減、定着速度の高速化等を達成させるために、定着ベルトの基材層に熱伝導性に優れたフィラー(高熱伝導性フィラー)を含有させる方法が知られている。
【0004】
このような問題を解決するために、過去に「耐熱性樹脂を基材とする樹脂製管状物であって、熱伝導率が60W/mkを超える充填剤が、1~25体積部配合されていることを特徴とする樹脂製管状物」が提案されている(例えば、特開2006-330405号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-330405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、画像形成装置内で用紙詰まり(いわゆるジャム)が生じた場合には、使用者は定着装置を取り外して、用紙搬送路からジャムしている用紙を引き抜くことにより、ジャムを解除する必要がある。ただ、用紙を引き抜く際に無理に引き抜こうとすると定着部材などに負荷がかかり、ベルト端部が破れてしまう問題があり、熱伝導性を維持しながら、ジャムが発生した際の破れに強い定着ベルト等に使用できるポリイミドチューブが求められている。
【0007】
本発明の課題は、定着ベルト等に好適に使用できる熱伝導性に優れ、ジャムが発生した際の用紙の引き抜きによる破れに強いポリイミドチューブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のポリイミドチューブは、ポリイミド樹脂を含んでなるポリイミドチューブにおいて、前記ポリイミド樹脂中に無機粒子を含み、前記ポリイミドチューブの熱伝導率が1.00W/mK以上であり、前記熱伝導率の長手方向熱伝導率/周方向熱伝導率が1.05以上であり、長手方向の引張弾性率と引張試験における破断試験力の積が4000.0kgf
2
/mm
2
以上である。
【0009】
また、前記ポリイミドチューブの長手方向の引張弾性率が700kgf/mm
2
以上である。
【0010】
前記無機粒子がカーボンナノファイバー、カーボンナノチューブのいずれかから選択される1つである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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