TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024159635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2024070851
出願日2024-04-24
発明の名称静電荷像現像用トナー
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20241031BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】帯電安定性に優れた静電荷像現像用トナーに関すること。
【解決手段】非晶質ポリエステル樹脂A及び4級アンモニウム塩化合物Xを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記非晶質ポリエステル樹脂Aがアルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートとの重縮合物であり、前記4級アンモニウム塩化合物Xの含有量が、非晶質ポリエステル樹脂A100質量部に対して3質量部以上30質量部以下である、静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
非晶質ポリエステル樹脂A及び4級アンモニウム塩化合物Xを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記非晶質ポリエステル樹脂Aがアルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートとの重縮合物であり、前記4級アンモニウム塩化合物Xの含有量が、非晶質ポリエステル樹脂A100質量部に対して3質量部以上30質量部以下である、静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
ポリエチレンテレフタレートの含有量が、テレフタル酸-エチレングリコールのユニットを1モルとして、アルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートの合計量中、5モル%以上75モル%以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
ポリエチレンテレフタレートの含有量が、テレフタル酸-エチレングリコールのユニットを1モルとして、アルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートの合計量中、20モル%以上50モル%以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
4級アンモニウム塩化合物Xが4級アンモニウム塩含有樹脂である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
4級アンモニウム塩化合物Xの含有量が、非晶質ポリエステル樹脂A100質量部に対して8質量部以上20質量部以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
ポリエチレンテレフタレートのIV値が、0.40以上0.85以下である、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
非晶質ポリエステル樹脂Aが、軟化点の差が10℃以上の軟化点の異なる非晶質樹脂を含有する、請求項1~3いずれか記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項8】
軟化点が高い方の非晶質樹脂の軟化点が、100℃以上170℃以下である、請求項7記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項9】
軟化点が低い方の非晶質樹脂の軟化点が、70℃以上130℃以下である、請求項7記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項10】
軟化点が高い方の非晶質樹脂の軟化点が低い方の非晶質樹脂に対する質量比が、10/90以上90/10以下である、請求項7記載の静電荷像現像用トナー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
トナーの結着樹脂として、反応性の高いポリエチレンテレフタレートを用いたポリエステル樹脂を含有するトナーが検討されている。
【0003】
特許文献1には、結着樹脂及び着色剤を含有してなるトナーであって、前記結着樹脂が、軟化点が10℃以上異なる2種類の樹脂を含有してなり、軟化点の低い方の樹脂が、ポリエチレンテレフタレートもしくは変性ポリエチレンテレフタレートと、アルコール成分と、カルボン酸成分とを反応させて得られるポリエステル又は該ポリエステルを樹脂成分の一つとして有するハイブリッド樹脂である静電荷像現像用トナーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-280085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、4級アンモニウム塩化合物は、高い正帯電性を有するが、帯電安定性に課題がある。
【0006】
本発明は、帯電安定性に優れた静電荷像現像用トナーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、非晶質ポリエステル樹脂A及び4級アンモニウム塩化合物Xを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記非晶質ポリエステル樹脂Aがアルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートとの重縮合物であり、前記4級アンモニウム塩化合物Xの含有量が、非晶質ポリエステル樹脂A100質量部に対して3質量部以上30質量部以下である、静電荷像現像用トナーに関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の静電荷像現像用トナーは、帯電安定性において優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の静電荷像現像用トナーは、アルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレート(PET)との重縮合物である非晶質ポリエステル樹脂Aと4級アンモニウム塩化合物Xを含有する点に大きな特徴を有する。本発明の静電荷像現像用トナーが、帯電安定性に優れる理由は定かではないが、以下のように推察される。
【0010】
4級アンモニウム塩化合物はカチオン状態を取るため、非晶質ポリエステル樹脂との相性が悪く、非晶質ポリエステル樹脂中での分散が困難であり、帯電安定性に課題がある。これに対して、本発明では、アルコール成分とカルボン酸成分とPETとの重縮合物(非晶質ポリエステル樹脂A)を用いることで、トナーの帯電安定性が向上することを見出した。これは、非晶質ポリエステル樹脂AのPET由来のエチレングリコール部分を挟んだエステル基がカチオン部位である4級アンモニウム塩化合物と相互作用しやすいことに加え、アルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンフタレートの重縮合反応において、PETは解重合を受けながらエステル交換反応によりポリエステル樹脂鎖に取り込まれるものの、完全にランダム化はせず、非晶質ポリエステル樹脂A中にはポリエチレンテレフタレート成分と呼べるある程度の長さのユニットとして存在するため、4級アンモニウム塩化合物との相互作用がより増大し、非晶質ポリエステル樹脂中での4級アンモニウム塩化合物の分散性が向上する結果、導電性パスが減少し帯電安定性が向上するものと推察される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

花王株式会社
冷却具
24日前
花王株式会社
化粧料
3日前
花王株式会社
冷却具
24日前
花王株式会社
冷却具
4日前
花王株式会社
冷却具
4日前
花王株式会社
ホルダ
3日前
花王株式会社
装着具
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
2か月前
花王株式会社
パウチ容器
4日前
花王株式会社
毛髪化粧料
1か月前
花王株式会社
乳化組成物
2か月前
花王株式会社
皮膚化粧料
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
23日前
花王株式会社
吸収性物品
3日前
花王株式会社
ゴム組成物
23日前
花王株式会社
液状組成物
1か月前
花王株式会社
ゴム組成物
3日前
花王株式会社
生理用物品
3日前
花王株式会社
消毒用組成物
17日前
花王株式会社
殺菌剤組成物
1か月前
花王株式会社
振動検出装置
1か月前
花王株式会社
固形状組成物
3日前
花王株式会社
監視システム
4日前
花王株式会社
固形状組成物
3日前
花王株式会社
酵素センサー
16日前
花王株式会社
研磨液組成物
2か月前
花王株式会社
油性固形化粧料
1か月前
花王株式会社
土壌の洗浄方法
2か月前
花王株式会社
固形粉末化粧料
1か月前
花王株式会社
皮膚状態改善剤
1か月前
花王株式会社
物品の製造方法
4日前
花王株式会社
スクイズ吐出容器
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
24日前
花王株式会社
口腔状態推定装置
1か月前
花王株式会社
情報処理システム
3日前
続きを見る