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公開番号2024147116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023059899
出願日2023-04-03
発明の名称箔転写装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20241008BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】シートの一方側からのみ加熱可能なラミネート装置において、透明フィルムにシワができることを抑制する。
【解決手段】ラミネート装置は、積層シートLSの第1面SF1を加熱回転体(加熱ローラ60)に向けた状態で、加熱回転体と加圧回転体の間で積層シートLSを搬送し、積層シートLSの第1面SF1を加熱する第1接着処理と、第1接着処理がされた積層シートLSの、第1面SF1とは反対側の第2面SF2を加熱回転体に向けた状態で、加熱回転体と加圧回転体の間で積層シートLSを搬送し、積層シートLSの第2面SF2を加熱する第2接着処理と、を実行可能である。制御部は、第1接着処理において、一対の透明フィルムのうち、第1側部BP3と第2側部BP4の少なくとも一方が接着されないように、端部を除く範囲を中央ヒータ62で加熱する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
シートの両面に透明フィルムを熱接着するラミネート装置であって、
ヒータを有し、シートを一対の透明フィルムで挟んでなる積層シートを加熱する加熱回転体と、
前記加熱回転体に圧接した状態で前記加熱回転体との間で積層シートを搬送する加圧回転体と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
積層シートの第1面を前記加熱回転体に向けた状態で、前記加熱回転体と前記加圧回転体の間で積層シートを搬送し、積層シートの前記第1面を加熱する第1接着処理と、
前記第1接着処理がされた積層シートの、前記第1面とは反対側の第2面を前記加熱回転体に向けた状態で、前記加熱回転体と前記加圧回転体の間で積層シートを搬送し、積層シートの前記第2面を加熱する第2接着処理と、を実行可能であり、
前記第1接着処理において、一対の透明フィルムのうち、シートの搬送方向に直交する幅方向の一端部に位置する第1側部と、幅方向の他端部に位置する第2側部との少なくとも一方が接着されないように、幅方向において少なくとも一方の端部を除く範囲を前記ヒータで加熱し、
前記第2接着処理において、一対の透明フィルムの前記第1側部から前記第2側部までの全体に渡って前記ヒータで加熱して、前記第1側部および前記第2側部を接着することを特徴とするラミネート装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ラミネート装置は、箔を含む箔フィルムを着脱可能なフィルムカートリッジを装着可能であり、フィルムカートリッジが装着された状態で、前記加熱回転体と前記加圧回転体の間で、画像が形成されたシートと箔フィルムを挟むことで、シートの画像に箔を転写することが可能な箔転写装置であることを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項3】
前記制御部は、処理対象物が積層シートであることを示す信号を受信したことを条件として前記第1接着処理および前記第2接着処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項4】
前記処理対象物が積層シートであることを示す信号を入力する入力部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のラミネート装置。
【請求項5】
表示装置をさらに備え、
前記制御部は、
前記入力部として、前記表示装置に、処理対象物が積層シートであることを選択可能な選択肢を表示し、処理対象物が積層シートであることを示す選択肢が選択されたことを条件として前記第1接着処理および前記第2接着処理を実行することを特徴とする請求項4に記載のラミネート装置。
【請求項6】
前記フィルムカートリッジの装着を検出するカートリッジセンサと、前記箔フィルムの装着を検出するフィルムセンサと、をさらに備え、
前記制御部は、前記カートリッジセンサおよび前記フィルムセンサからの信号に基づいて、前記フィルムカートリッジが装着されており、かつ、前記箔フィルムが装着されていないと判定したことを条件として前記第1接着処理および前記第2接着処理を実行することを特徴とする請求項2に記載のラミネート装置。
【請求項7】
前記制御部は、ユーザによって処理対象物として積層シートが選択され、かつ、前記フィルムセンサからの信号に基づいて、前記箔フィルムが装着されていると判定した場合には、箔フィルムを外すことを促すエラーメッセージを出力することを特徴とする請求項6に記載のラミネート装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1接着処理において、前記第1側部および前記第2側部の両方が接着しないように、幅方向における両端部を除く範囲を前記ヒータで加熱することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項9】
前記ヒータは、幅方向における両端部よりも中央部を強く加熱する中央ヒータと、幅方向における中央部よりも両端部を強く加熱するサイドヒータと、を有してなり、
前記制御部は、前記第1接着処理における前記サイドヒータの出力を、前記第2接着処理における前記サイドヒータの出力よりも小さくすることを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項10】
前記ヒータは、幅方向における両端部よりも中央部を強く加熱する中央ヒータと、幅方向における中央部よりも両端部を強く加熱するサイドヒータと、を有してなり、
前記制御部は、
前記第1接着処理において、前記中央ヒータに通電し、前記サイドヒータには通電せず、
前記第2接着処理において、前記中央ヒータと、前記サイドヒータの両方に通電することを特徴とする請求項1に記載のラミネート装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの両面に透明フィルムを熱接着するラミネート装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
透明フィルムをシートに熱接着するラミネート装置において、画像形成装置の熱定着装置を利用する技術が知られている(特許文献1)。また、シートに箔フィルムを重ねて加熱することで、シートに箔を転写する箔転写装置が知られている(特許文献2)。これらの装置では、シートの一方側のみに、ヒータを有する加熱回転体が配置され、加熱回転体と加圧回転体の間でシートを搬送可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-194636号公報
特開2021-160295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
箔転写装置においても、特許文献1の画像形成装置のように、ラミネート加工ができるようにすることで、利便性が向上することが期待される。ところが、画像形成装置または箔転写装置を用いて、シートの一方の面からの加熱でシートの両面に透明フィルムを熱接着しようとする場合、十分な加熱ができず、接着不良になるおそれがある。この改善策として、シートの一方側から加熱して熱接着した後、シートを裏返し、シートの他方側から加熱して再度熱接着するという方法が考えられる。しかしながら、このような方法でラミネート加工を行うと、次のような問題が生じる。
【0005】
まず、シートの一方の面から熱接着をすると、2枚の透明フィルムのうちシートの周囲を囲む部分が互いに接着される。これにより、2枚の透明フィルムの間に閉じた空間が形成される。その後、シートの他方の面を加熱回転体に向けて、シートを加熱回転体と加圧回転体の間で搬送すると、加熱回転体がシートの幅方向に透明フィルムを引き延ばしながら熱接着して行く。この際、シートの幅方向の両側の透明フィルム同士がすでに熱接着されていると、幅方向外側に延ばした透明フィルムが寄り集まり、透明フィルムにシワができることがあるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明では、シートの一方側からのみ加熱可能なラミネート装置において、透明フィルムにシワができることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための、シートの両面に透明フィルムを熱接着するラミネート装置は、ヒータを有し、シートを一対の透明フィルムで挟んでなる積層シートを加熱する加熱回転体と、加熱回転体に圧接した状態で加熱回転体との間で積層シートを搬送する加圧回転体と、制御部と、を備える。
制御部は、積層シートの第1面を加熱回転体に向けた状態で、加熱回転体と加圧回転体の間で積層シートを搬送し、積層シートの第1面を加熱する第1接着処理と、第1接着処理がされた積層シートの、第1面とは反対側の第2面を加熱回転体に向けた状態で、加熱回転体と加圧回転体の間で積層シートを搬送し、積層シートの第2面を加熱する第2接着処理と、を実行可能である。
制御部は、第1接着処理において、一対の透明フィルムのうち、シートの搬送方向に直交する幅方向の一端部に位置する第1側部と、幅方向の他端部に位置する第2側部との少なくとも一方が接着されないように、幅方向において少なくとも一方の端部を除く範囲をヒータで加熱し、第2接着処理において、一対の透明フィルムの第1側部から第2側部までの全体に渡ってヒータで加熱して、第1側部および第2側部を接着する。
【0008】
このようなラミネート装置では、第1接着処理において、一対の透明フィルムのうち、シートの搬送方向に直交する幅方向の一端部に位置する第1側部と、幅方向の他端部に位置する第2側部との少なくとも一方が接着されない。このため、第2接着処理において、一対の透明フィルムの第1側部から第2側部までの全体に渡ってヒータで加熱し、加熱回転体が幅方向外側に透明フィルムを延ばしていっても、透明フィルムにシワができることを抑制することができる。
【0009】
ラミネート装置は、箔を含む箔フィルムを着脱可能なフィルムカートリッジを装着可能であり、フィルムカートリッジが装着された状態で、加熱回転体と加圧回転体の間で、画像が形成されたシートと箔フィルムを挟むことで、シートの画像に箔を転写することが可能な箔転写装置であってもよい。
【0010】
ラミネート装置が、箔転写装置である場合、箔転写装置で、箔の転写とラミネート加工の2つの機能を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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