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公開番号2024126910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035661
出願日2023-03-08
発明の名称乳酸菌含有飲料
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20240912BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】乳酸菌と高甘味度甘味料とを含む飲料を飲んだときに感じられる苦味を低減可能な新規な技術を提供する。
【解決手段】 乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料であって、クエン酸と、ペクチンとをさらに含有し、ペクチンの含有量が0.005g/L以上0.15g/L以下であり、且つ、該飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.05以上0.2以下である、飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料であって、
クエン酸と、
ペクチンとをさらに含有し、
ペクチンの含有量が0.005g/L以上0.15g/L以下であり、且つ、
該飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.05以上0.2以下である、飲料。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記高甘味度甘味料として、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースおよびステビア抽出物からなる群から選択される一種または二種以上を含有する、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
クエン酸由来の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.01以上である、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項4】
前記飲料が、炭酸飲料である、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項5】
前記飲料が、乳由来成分および/または大豆多糖類を含まない、請求項1または2に記載の飲料。
【請求項6】
乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料において、
クエン酸、およびその含有量を0.005g/L以上0.15g/L以下としてペクチンを含有させ、
飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)を0.05以上0.2以下に調整することを含む、前記飲料の苦味低減およびすっきり感の改善方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は乳酸菌含有飲料に関し、特に乳酸菌とともに高甘味度甘味料を含む飲料に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
乳酸菌については近年様々な健康への効果が報告されており、それにより乳酸菌含有飲食品に対する注目も高まっている。
乳酸菌を手軽に摂取できる飲食品の一つとして、乳酸菌を含有する飲料が提案されている(例えば特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-209090号公報
特開2018-153101号公報
特開2020-178622号公報
特開2021-036842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、乳酸菌と高甘味度甘味料とを含む飲料を飲んだときに感じられる苦味を低減可能な新規な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
高甘味度甘味料を含む飲料を構成したところ、該飲料においては苦みが感じられた。また、甘味料としての糖類と乳酸菌とを含有した飲料では苦みが感じられなかった。一方で、高甘味度甘味料と乳酸菌を含有した飲料では苦みがより感じられやすかった。
鋭意研究の結果、本発明者は、クエン酸およびペクチンを飲料中に含有させ、さらにペクチンの含有量を0.005g/L以上0.15g/L以下とし、飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)を0.05以上0.2以下にすることで、飲料を飲んだときに感じられる苦味を低減できることを見出した。さらに、本発明者は飲料を当該構成とすることで、すっきり感についても改善できることを見出した。
なお、すっきり感とは、飲用後の後味がスッとなくなるような感覚であり、甘味、苦味、酸味、うまみ、塩味等を含む呈味が飲用後に後引きなく消失されていく感覚をいう。すっきり感が改善する(向上する)と、後味がよりはやくなくなり、口中内に違和感がより残らないようになる。
【0006】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料であって、
クエン酸と、
ペクチンとをさらに含有し、
ペクチンの含有量が0.005g/L以上0.15g/L以下であり、且つ、
該飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.05以上0.2以下である、飲料。
[2]
前記高甘味度甘味料として、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースおよびステビア抽出物からなる群から選択される一種または二種以上を含有する、[1]に記載の飲料。
[3]
クエン酸由来の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.01以上である、[1]または[2]に記載の飲料。
[4]
前記飲料が炭酸飲料である、[1]から[3]のいずれか一つに記載の飲料。
[5]
前記飲料が、乳由来成分および/または大豆多糖類を含まない、[1]から[4]のいずれか一つに記載の飲料。
[6]
乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料において、
クエン酸、およびその含有量を0.005g/L以上0.15g/L以下としてペクチンを含有させ、
飲料の酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)を0.05以上0.2以下に調整することを含む、前記飲料の苦味低減およびすっきり感の改善方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、乳酸菌と高甘味度甘味料とを含む飲料を飲んだときに感じられる苦味を低減可能な新規な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の1つの実施形態について、詳細に説明する。
本実施形態は、乳酸菌と、高甘味度甘味料とを含有する飲料に関する。本実施形態の飲料は、クエン酸と、ペクチンとをさらに含有し、ペクチンの含有量が0.005g/L以上0.15g/L以下であり、酸度(無水クエン酸酸度g/100mL)が0.05以上0.2以下である。
【0009】
本実施形態の飲料に含まれる乳酸菌とは、糖類から発酵によって乳酸を生成する嫌気性の微生物をいう。含有される乳酸菌としては特に限定されず、一般的に食品に用いられるものを例示でき、例えば、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、ロイコノストック(Leuconostoc)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属に属する乳酸菌を例示することができる。また、これらのうち複数の乳酸菌が飲料中に含有されるようにしてもよい。
ラクトバチルス属に属する乳酸菌としては、例えば、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ラムノーサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス・クリスパータス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス・デルブレッキイ・サブスピーシーズ・ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)、ラクトバチルス・ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・ジョンソニイ(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・ムコーサエ(Lactobacillusmucosae)、ラクトバチルス・オリス(Lactobacillus oris)、ラクトバチルス・パラブフネリー(Lactobacillus parabuchneri)、ラクトバチルス・ロイテリー(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス・サケイ(Lactobacillus sakei)、ラクトバチルス・バギナリス(Lactobacillus vaginalis)などが挙げられる。このうち、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス・アシドフィラス(Lactobacillus acidophilus)などが、本発明の構成を適用することで苦味をより低減できるため、好ましい。
【0010】
本実施形態の飲料において、乳酸菌の含有量は特に限定されず、当業者が適宜設定できるが、健康機能性の観点から0.01g/L以上が好ましく、苦味低減の観点から5g/L以下が好ましい。
乳酸菌の含有量は、例えば飲料の製造に用いられる原材料に基づき算出することで得ることができる。
また、本実施形態の飲料に含まれる乳酸菌は生菌および死菌のいずれであってもよい。死菌は、例えば、生菌に対して加熱、紫外線照射、酸処理などを行うことにより得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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