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公開番号
2024126221
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023034460
出願日
2023-03-07
発明の名称
列車運行装置および列車運行方法
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人第一国際特許事務所
主分類
B61L
27/12 20220101AFI20240912BHJP(鉄道)
要約
【課題】停電などにより変電所が機能しない緊急事態発生時に、蓄電装置の残量内でより多くの列車を緊急走行可能とする列車運行装置を提供する。
【解決手段】列車運行装置は、路線上の列車の停車位置を取得する列車停車位置取得部と、列車に電力を供給する蓄電装置の蓄電装置残量を取得する蓄電装置残量取得部と、列車の補機電力を取得する補機電力取得部と、停電を含む緊急事態発生時に、列車の停車位置、蓄電装置残量および列車の補機電力に基づいて当該列車に対する緊急走行ダイヤを作成する緊急走行ダイヤ作成部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
路線上の列車の停車位置を取得する列車停車位置取得部と、
前記列車に電力を供給する蓄電装置の蓄電装置残量を取得する蓄電装置残量取得部と、
前記列車の補機電力を取得する補機電力取得部と、
停電を含む緊急事態発生時に、前記列車の停車位置、前記蓄電装置残量および前記列車の補機電力に基づいて当該列車に対する緊急走行ダイヤを作成する緊急走行ダイヤ作成部と
を備える列車運行装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の列車運行装置であって、
前記緊急走行ダイヤ作成部は、前記蓄電装置残量により前記路線内の全てまたは一部の列車の緊急走行が完了できるか否かを判断し、完了できない場合には、前記列車の乗車率および前記列車の特性の少なくともいずれかに基づく前記補機電力の低減可能な優先度に従い当該優先度の高い列車から順に前記補機電力を制限するための補機電力制限指令を出力する
ことを特徴とする列車運行装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の列車運行装置であって、
前記緊急走行ダイヤに基づいて前記列車を制御し、前記補機電力制限指令が出力された場合には当該補機電力制限指令に基づいて前記列車の補機電力も制限する列車制御装置を
さらに備える列車運行装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の列車運行装置であって、
前記列車停車位置取得部は、停電を含む緊急事態発生直前の前記列車の在線位置および速度から前記停電を含む緊急事態発生後の前記列車の停車位置を推定する
ことを特徴とする列車運行装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の列車運行装置であって、
前記補機電力取得部は、季節、曜日および時間帯の少なくともいずれか一つで参照可能な前記列車の補機電力のデータベースを有し、停電を含む緊急事態発生時の季節、曜日および時間帯の少なくともいずれか一つで前記データベースを参照して前記列車の補機電力を取得する
ことを特徴とする列車運行装置。
【請求項6】
停電を含む緊急事態発生時に、路線上の列車の停車位置、前記列車に電力を供給する蓄電装置の蓄電装置残量および前記列車の補機電力に基づいて、前記列車に対する緊急走行ダイヤを作成する
ことを特徴とする列車運行方法。
【請求項7】
請求項6に記載の列車運行方法であって、
前記蓄電装置残量により前記路線内の全てまたは一部の列車の緊急走行が完了できるか否かを判断し、完了できない場合には、前記列車の乗車率および前記列車の特性の少なくともいずれかに基づく前記補機電力の低減可能な優先度に従い当該優先度の高い列車から順に前記補機電力を制限するための補機電力制限指令を出力する
ことを特徴とする列車運行方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の列車運行方法であって、
前記緊急走行ダイヤに基づいて前記列車を制御すると共に、前記補機電力制限指令を出力する際には当該補機電力制限指令に基づいて前記列車の補機電力も制限する
ことを特徴とする列車運行方法。
【請求項9】
請求項6または7に記載の列車運行方法であって、
停電を含む緊急事態発生直前の前記列車の在線位置および速度から前記停電を含む緊急事態発生後の前記列車の停車位置を推定する
ことを特徴とする列車運行方法。
【請求項10】
請求項6または7に記載の列車運行方法であって、
季節、曜日および時間帯の少なくともいずれか一つで参照可能な前記列車の補機電力のデータベースを設け、停電を含む緊急事態発生時の季節、曜日および時間帯の少なくともいずれか一つで前記データベースを参照して前記列車の補機電力を取得する
ことを特徴とする列車運行方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、停電などの緊急時を想定した列車運行装置および列車運行方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
停電が発生すると、電力会社から変電所への電力供給が停止し、列車は緊急停車する。その上で、電力供給が復旧するまで多くの時間を要する場合があり、旅客を長時間列車内に閉じ込める恐れがある。
【0003】
これを防止するため、地上蓄電装置や車上蓄電装置を導入する場合がある。これら蓄電装置を導入することで、最寄り駅への列車の緊急走行が可能となり、停電発生時の旅客の閉じ込め時間を短縮することが可能となる。
【0004】
ただし、停電発生後に蓄電装置からの給電に切り替わると、列車が搭載する補機により電力が消費され、蓄電装置の残量は時々刻々低下していく。そのため、緊急走行順序の決定を迅速に行い、なるべく早く緊急走行へ移行する必要がある。しかし、どの順番で列車を緊急走行させれば、より多くの列車を走行させることが可能か、を迅速に判断することには困難な面がある。
【0005】
この課題を解決する技術として、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、車上に搭載した蓄電装置を用いて、列車を駅まで緊急走行させる指示をする列車走行指示手段が提案されている。この列車走行指示手段は、列車と駅までの距離、列車毎の乗車率および列車の種類に応じて優先度を判断し、緊急走行ダイヤを作成するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-40955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術を利用することで、緊急走行ダイヤを速やかに決定し、緊急走行への移行を迅速に行うことが可能となる。しかし、特許文献1には、列車の補機電力に関しては、蓄電量が駅間に在線する列車を1本も駅まで走行させることができない量にまで減少した場合に、駅間に在線する列車の補機に残りの蓄電電力を供給する点が言及されているが、列車の補機電力を考慮して緊急走行ダイヤの決定を行うことについては言及されていない。
【0008】
また、停電などの緊急事態発生時には、信号システムが正常に動作していないケースも想定され、その場合は、低速で最寄り駅まで走行することになり、全列車の走行完了までに多くの時間を要する。走行完了までの時間が長いと、補機電力により蓄電装置の残量が低下することは避けられない。そのため、補機電力を考慮せずに、駅までの距離や乗車率だけで緊急走行ダイヤを決定すると、走行可能な列車本数が減る可能性がある。
【0009】
本発明の課題は、停電などにより変電所が機能しない緊急事態発生時に、蓄電装置の残量内でより多くの列車を緊急走行可能とする列車運行装置および列車運行方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の列車運行装置の一つは、路線上の列車の停車位置を取得する列車停車位置取得部と、列車に電力を供給する蓄電装置の蓄電装置残量を取得する蓄電装置残量取得部と、列車の補機電力を取得する補機電力取得部と、停電を含む緊急事態発生時に、列車の停車位置、蓄電装置残量および列車の補機電力に基づいて当該列車に対する緊急走行ダイヤを作成する緊急走行ダイヤ作成部とを備えるものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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