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公開番号2023168764
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-29
出願番号2022080056
出願日2022-05-16
発明の名称走行設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B61B 13/00 20060101AFI20231121BHJP(鉄道)
要約【課題】上下方向視で互いに交差する方向に沿って配置された給電線から受電しつつ、各方向に沿って適切に車両を走行させる。
【解決手段】第1受電部111は、第1受電姿勢において、第1方向X視で第1レールR1及び第1給電線L1に重複せず第2方向Y視で第1レールR1及び第1給電線L1の少なくとも一方に重複し、第1非受電姿勢において、第1レールR1、第1給電線L1、第2レールR2、及び第2給電線に対して、第1方向X視及び第2方向Y視で重複せず、第2受電部は、第2受電姿勢において、第2方向Y視で第2レールR2及び第2給電線に重複せず第1方向X視で第2レールR2及び第2給電線の少なくとも一方に重複し、第2非受電姿勢において、第2レールR2、第2給電線、第1レールR1、及び第1給電線L1に対して、第1方向X視及び第2方向Y視で重複しない。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両を備えた走行設備であって、
第1方向に沿って配置され、前記車両が走行する第1レールと、
上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向に交差する第2方向に沿って配置され、前記車両が走行する第2レールと、
前記第1方向に沿って配置された第1給電線と、
前記第2方向に沿って配置された第2給電線と、を備え、
前記車両は、前記第1給電線から受電する第1受電装置と、前記第2給電線から受電する第2受電装置と、を備え、
前記第1受電装置は、第1受電部と、前記第1受電部の姿勢を前記第1給電線からの受電を行う第1受電姿勢と前記第1給電線からの受電を行わない第1非受電姿勢とに姿勢変更させる第1受電駆動部と、を備え、
前記第2受電装置は、第2受電部と、前記第2受電部の姿勢を前記第2給電線からの受電を行う第2受電姿勢と前記第2給電線からの受電を行わない第2非受電姿勢とに姿勢変更させる第2受電駆動部と、を備え、
前記第1受電部は、前記第1受電姿勢において、前記第1方向に沿う第1方向視で前記第1レール及び前記第1給電線に重複せず、前記第2方向に沿う第2方向視で前記第1レール及び前記第1給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第1受電部は、前記第1非受電姿勢において、前記第1レール、前記第1給電線、前記第2レール、及び前記第2給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複せず、
前記第2受電部は、前記第2受電姿勢において、前記第2方向視で前記第2レール及び前記第2給電線に重複せず、前記第1方向視で前記第2レール及び前記第2給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第2受電部は、前記第2非受電姿勢において、前記第2レール、前記第2給電線、前記第1レール、及び前記第1給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複しない、走行設備。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記第1受電装置及び前記第2受電装置を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記車両が前記第1レールを走行する場合に、前記第1受電部を前記第1受電姿勢とするように前記第1受電駆動部を制御すると共に、前記第2受電部を前記第2非受電姿勢とするように前記第2受電駆動部を制御し、
前記車両が前記第2レールを走行する場合に、前記第2受電部を前記第2受電姿勢とするように前記第2受電駆動部を制御すると共に、前記第1受電部を前記第1非受電姿勢とするように前記第1受電駆動部を制御する、請求項1に記載の走行設備。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第1受電部が前記第1受電姿勢であって前記第2受電部が前記第2非受電姿勢である状態と、前記第1受電部が前記第1非受電姿勢であって前記第2受電部が前記第2受電姿勢である状態との間で状態変更を行う場合に、当該状態変更の途中で前記第1受電部が前記第1受電姿勢であって前記第2受電部が前記第2受電姿勢である状態とするように、前記第1受電駆動部及び前記第2受電駆動部を制御する、請求項2に記載の走行設備。
【請求項4】
前記車両は、
第1車輪と、前記第1車輪の姿勢を第1走行姿勢と第1非走行姿勢とに姿勢変更させる第1車輪駆動部と、を備えた第1走行ユニットと、
第2車輪と、前記第2車輪の姿勢を第2走行姿勢と第2非走行姿勢とに姿勢変更させる第2車輪駆動部と、を備えた第2走行ユニットと、を備え、
前記第1車輪は、前記第1走行姿勢において、前記第1レールの上面に接触して転動すると共に、前記第2方向視で前記第1レール及び前記第1給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第1車輪は、前記第1非走行姿勢において、前記第1レールから離間していると共に、前記第1レール、前記第1給電線、前記第2レール、及び前記第2給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複せず、
前記第2車輪は、前記第2走行姿勢において、前記第2レールの上面に接触して転動すると共に、前記第1方向視で前記第2レール及び前記第2給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第2車輪は、前記第2非走行姿勢において、前記第2レールから離間していると共に、前記第2レール、前記第2給電線、前記第1レール、及び前記第1給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複しない、請求項1から3のいずれか一項に記載の走行設備。
【請求項5】
前記第1受電駆動部と前記第1車輪駆動部とが、共用の第1支持機構と、前記第1支持機構を動作させる第1駆動源と、を備え、
前記第2受電駆動部と前記第2車輪駆動部とが、共用の第2支持機構と、前記第2支持機構を動作させる第2駆動源と、を備え、
前記第1受電部及び前記第1車輪が、前記第1支持機構に取り付けられ、
前記第2受電部及び前記第2車輪が、前記第2支持機構に取り付けられ、
前記第1駆動源が前記第1支持機構を動作させることにより、前記第1受電部が前記第1受電姿勢かつ前記第1車輪が前記第1走行姿勢となる第1稼働姿勢と、前記第1受電部が前記第1非受電姿勢かつ前記第1車輪が前記第1非走行姿勢となる第1休止姿勢とに、前記第1支持機構が姿勢変更し、
前記第2駆動源が前記第2支持機構を動作させることにより、前記第2受電部が前記第2受電姿勢かつ前記第2車輪が前記第2走行姿勢となる第2稼働姿勢と、前記第2受電部が前記第2非受電姿勢かつ前記第2車輪が前記第2非走行姿勢となる第2休止姿勢とに、前記第2支持機構が姿勢変更する、請求項4に記載の走行設備。
【請求項6】
前記第2レールは、前記第1レールに対して上側に離間して配置され、
前記第2給電線は、前記第1給電線に対して上側に離間して配置され、
前記第2支持機構は、前記第2方向に沿う揺動軸心回りに揺動するように前記車両の車体に支持され、
前記第2支持機構が前記第2休止姿勢から前記第2稼働姿勢に姿勢変更する場合に、前記第2車輪が前記第2支持機構の揺動によって前記第2レールの上面に接触する位置に配置されると共に、前記第2受電部が前記第2給電線に対して側方から対向する位置に配置される、請求項5に記載の走行設備。
【請求項7】
前記第1レールは、前記第2レールに対して下側に離間して配置され、
前記第1給電線は、前記第2給電線に対して下側に離間して配置され、
前記第1支持機構は、前記第1方向に沿う揺動軸心回りに揺動するように前記車両の車体に支持され、
前記第1支持機構が前記第1休止姿勢から前記第1稼働姿勢に姿勢変更する場合に、前記第1車輪が前記第1レールに対して上側から下降して前記第1レールの上面に接触する位置に配置されると共に、前記第1受電部が前記第1給電線に対して上側から対向する位置に配置される、請求項5に記載の走行設備。
【請求項8】
前記車両は、車体と、前記車体の内部に設けられて搬送対象となる物品を収容する物品収容部と、前記第1受電部を収容する第1収容部と、前記第2受電部を収容する第2収容部と、を備え、
前記物品収容部は、前記車体の下面に開口するように形成され、
前記第1収容部は、前記車体の側面に設けられ、
前記第2収容部は、前記車体の上面に設けられている、請求項1に記載の走行設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を備えた走行設備に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2002-078102号公報(特許文献1)には、走行レール(1)に沿って配置された給電線(2)から受電した電力を用いて走行する搬送車(3)が開示されている。なお、背景技術の説明において括弧内に示された符号は、特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1に開示された技術では、搬送車(3)から車体幅方向の外側に突出する給電コイル(4)が、給電線(2)に対して上下方向視で重複する位置に配置されており、これにより、給電コイル(4)を介して給電線(2)から受電を行っている。そして、搬送車(3)の故障時には、給電コイル(4)を車体幅方向の内側に向けて水平に後退させることで、給電コイル(4)を給電線(2)に対して上下方向視で重複しない位置に配置する。これにより、特許文献1に開示された技術では、故障した搬送車(3)を走行レール(1)から吊り上げて撤去する際に、給電コイル(4)が給電線(2)に干渉しないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-078102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上下方向視で互いに交差する複数の方向に沿って搬送車を走行させる場合にも、各方向に沿って給電線を配置して、受電しながら搬送車を走行させることが考えられる。しかしながら、この場合、特許文献1に開示された技術のように搬送車の給電コイルを搬送車側に水平に後退させるだけでは、その状態から搬送車を交差方向に走行させると、給電コイルが走行レール又は給電線と干渉し得る。そのため、搬送車を適切に走行させ難いという問題がある。
【0006】
上記実状に鑑みて、上下方向視で互いに交差する方向に沿って配置された給電線から受電しつつ、各方向に沿って適切に車両を走行させることが可能な技術の実現が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
車両を備えた走行設備であって、
第1方向に沿って配置され、前記車両が走行する第1レールと、
上下方向に沿う上下方向視で前記第1方向に交差する第2方向に沿って配置され、前記車両が走行する第2レールと、
前記第1方向に沿って配置された第1給電線と、
前記第2方向に沿って配置された第2給電線と、を備え、
前記車両は、前記第1給電線から受電する第1受電装置と、前記第2給電線から受電する第2受電装置と、を備え、
前記第1受電装置は、第1受電部と、前記第1受電部の姿勢を前記第1給電線からの受電を行う第1受電姿勢と前記第1給電線からの受電を行わない第1非受電姿勢とに姿勢変更させる第1受電駆動部と、を備え、
前記第2受電装置は、第2受電部と、前記第2受電部の姿勢を前記第2給電線からの受電を行う第2受電姿勢と前記第2給電線からの受電を行わない第2非受電姿勢とに姿勢変更させる第2受電駆動部と、を備え、
前記第1受電部は、前記第1受電姿勢において、前記第1方向に沿う第1方向視で前記第1レール及び前記第1給電線に重複せず、前記第2方向に沿う第2方向視で前記第1レール及び前記第1給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第1受電部は、前記第1非受電姿勢において、前記第1レール、前記第1給電線、前記第2レール、及び前記第2給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複せず、
前記第2受電部は、前記第2受電姿勢において、前記第2方向視で前記第2レール及び前記第2給電線に重複せず、前記第1方向視で前記第2レール及び前記第2給電線の少なくとも一方に重複し、
前記第2受電部は、前記第2非受電姿勢において、前記第2レール、前記第2給電線、前記第1レール、及び前記第1給電線に対して、前記第1方向視及び前記第2方向視で重複しない。
【0008】
本構成によれば、車両が第1レールを走行する場合と第2レールを走行する場合とのそれぞれにおいて、適切に給電線から受電することができる。車両が第1レールを走行する場合には、車両が第2レールを走行する場合に受電を行う第2受電部を第2非受電姿勢とする。第2受電部は、第2非受電姿勢の状態では、第2レール、第2給電線、第1レール、及び第1給電線に対して第1方向視及び第2方向視で重複しないため、これらのレールや給電線に第2受電部を干渉させることなく、車両を第1レールに沿って適切に走行させることができる。また、車両が第2レールを走行する場合には、車両が第1レールを走行する場合に受電を行う第1受電部を第1非受電姿勢とする。第1受電部は、第1非受電姿勢の状態では、第1レール、第1給電線、第2レール、及び第2給電線に対して第1方向視及び第2方向視で重複しないため、これらのレールや給電線に第1受電部を干渉させることなく、車両を第2レールに沿って適切に走行させることができる。以上のように、本構成によれば、上下方向視で互いに交差する第1方向及び第2方向のそれぞれに沿って配置された給電線から受電しつつ、各方向に沿って適切に車両を走行させることが可能となる。
【0009】
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
走行設備の平面図
制御ブロック図
第1受電姿勢及び第1走行姿勢の車両を示す第1方向視図
第1非受電姿勢及び第1非走行姿勢の車両を示す第1方向視図
第2受電姿勢及び第2走行姿勢の車両を示す第2方向視図
第2非受電姿勢及び第2非走行姿勢の車両を示す第2方向視図
車両が第1方向を走行する状態と第2方向を走行する状態との間で移行する途中の状態を示す第1方向視図
その他の実施形態における走行設備を示す第2方向視図
その他の実施形態における走行設備を示す第1方向視図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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