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公開番号2024125849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033950
出願日2023-03-06
発明の名称画像処理装置、画像処理方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/40 20060101AFI20240911BHJP(電気通信技術)
要約【課題】 画像形成装置の特性を測定するためのパッチとして、印刷媒体の搬送方向におけるサイズが適切なサイズのパッチを生成するための技術を提供すること。
【解決手段】 画像形成装置が記録材を用いて印刷媒体に印刷する、該画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチを生成し、該複数のパッチを出力する。第1記録材量で印刷される第1パッチの、該印刷媒体の搬送方向におけるサイズは、該第1記録材量よりも多い第2記録材量で印刷される第2パッチの該搬送方向におけるサイズよりも大きい。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成装置が記録材を用いて印刷媒体に印刷する、該画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチを生成する生成手段と、
前記複数のパッチを出力する出力手段と
を備え、
第1記録材量で印刷される第1パッチの、前記印刷媒体の搬送方向におけるサイズは、該第1記録材量よりも多い第2記録材量で印刷される第2パッチの前記搬送方向におけるサイズよりも大きい
ことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複数のパッチは前記搬送方向に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
画像形成装置が記録材を用いて印刷媒体に印刷する、該画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチを生成する生成手段と、
前記複数のパッチを出力する出力手段と
を備え、
前記生成手段は、
パッチの記録材量と、許容発色誤差と、に基づいて、前記印刷媒体の搬送方向における該パッチのサイズを求める
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記生成手段は、
パッチの記録材量に対応する明度と、許容発色誤差と、に基づいて明度の上限および下限を求め、該明度の上限および下限のそれぞれに対応する記録材量の下限および上限の差分に基づいて、該パッチの前記搬送方向におけるサイズを求めることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記生成手段は、
前記画像形成装置の特性を測定するために階調値を取得する測定領域の前記搬送方向におけるサイズと、該測定領域の記録材量の誤差と、の関係を示す情報を用いて、前記差分を超えない記録材量誤差に対応する測定領域の前記搬送方向におけるサイズを特定し、該特定したサイズに基づいて前記パッチの前記搬送方向におけるサイズを求めることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
画像形成装置が記録材を用いて印刷媒体に印刷する、該画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチを生成する生成手段と、
前記複数のパッチを出力する出力手段と
を備え、
明部のパッチおよび暗部のパッチの、前記印刷媒体の搬送方向におけるサイズは、中間調のパッチの前記搬送方向におけるサイズよりも大きい
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項7】
さらに、
前記出力手段が出力する複数のパッチを含む画像の量子化に用いるディザマスクのサイズを決定する決定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記決定手段は、前記印刷媒体のサイズ、印刷速度、印刷モード、記録材の色、のいずれかに応じて決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
さらに、
それぞれ異なる記録材量に対応する階調のパターンに基づいて、前記出力手段が出力する複数のパッチを含む画像の量子化に用いるディザマスクを生成する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記出力手段は、前記複数のパッチを前記画像形成装置に対して出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチの生成技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット方式の記録装置で用いられる記録ヘッドは、製造上の誤差などの原因によって複数のノズル間で吐出量にばらつきを持つことがある。このような吐出量のばらつきがあると、記録される画像に濃度むらが生じ易くなる。従来、このような濃度むらを低減する処理として、特許文献1に記載されるようなHS(Head Shading)技術が知られている。HSでは、ノズル個々の吐出量に関する情報(ノズル特性)に応じて、画像データを補正する。この補正によって最終的に記録されるインクドットの数を増加または減少させ、記録画像における濃度の調整を行うことができる。
【0003】
上記ノズル特性を取得する際には、複数のパッチ(階調毎の均一画像)を紙面上に印刷し、スキャナで画像を取得・解析する方法が用いられる。このとき、損紙を少なくするため、ノズル特性取得用画像のサイズは小さいことが望ましい。特にカットされた紙に印刷する枚葉機においては、サイズの小さい用紙でノズル特性取得用画像を印刷するケースがあるため、画像のサイズに制約がある。
【0004】
特許文献2には、スキャナ起因のノイズとパッチの濃度との関係に着目し、暗いパッチが明るいパッチに比べて相対的に大きいチャートを用いる技術が開示されている。この考えに基づけば、明るいパッチを相対的に小さくすることで、画像サイズを小さくすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-013674号公報
特開2005-254763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、HSで用いるパッチサイズには、スキャナ起因のノイズとは別に、プリンタ起因の制約が存在する。説明のため、以降はノズル列方向のサイズを「幅」、紙搬送方向のサイズを「高さ」と呼称する。
【0007】
HS処理においては、パッチから所定サイズの測定領域を切り出してノズル位置毎の平均濃度を計算することでノズル特性を取得するが、上記測定領域の高さはディザ処理で用いるディザマスクの高さのN倍(Nは自然数)であることが望ましい。これは、この制約を満たしている場合には、測定領域の位置が高さ方向に変化しても、領域内のノズル毎の平均ドット数が変化しないためである。反対に、この制約を満たさない場合には、測定領域の位置が高さ方向に変化すると領域内のノズル毎の平均ドット数が変化してしまう。このとき、スキャナで測定した濃度ムラが領域内のドット数差によるものなのか、ノズル特性によるものなのかが切り分けられなくなってしまう。
【0008】
上記の理由により、HSで用いるパッチ高さは、ディザマスクの高さ以上であることが制約となる。例えば、ディザマスクのサイズが1200dpiで幅512画素x高さ512画素である場合、各送り方向のパッチ高さは512画素以上(約10.8mm以上)であることが求められる。
【0009】
ここで、上記のパッチ高さ制約をあえて守らなかった場合、すなわち、領域内のドット数誤差を許容した場合について考える。この場合にはドット数誤差に応じて濃度ムラが変動してしまうが、ドット数誤差に対する濃度変動の程度はパッチの階調(平均ドット数)によって異なる。従って、ある程度の濃度ムラを許容するケースにおいて、許容できるドット数誤差はパッチの階調毎に異なる。ドット数誤差は測定領域の高さに依存するため、パッチ高さの制約も階調毎に異なる。特許文献2では、上記のプリンタ起因の制約や、制約の緩和について考慮していない。そのため、階調毎のパッチ高さを適切に決定することができない。本発明では、画像形成装置の特性を測定するためのパッチとして、印刷媒体の搬送方向におけるサイズが適切なサイズのパッチを生成するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一様態は、画像形成装置が記録材を用いて印刷媒体に印刷する、該画像形成装置の特性を測定するための複数のパッチを生成する生成手段と、前記複数のパッチを出力する出力手段とを備え、第1記録材量で印刷される第1パッチの、前記印刷媒体の搬送方向におけるサイズは、該第1記録材量よりも多い第2記録材量で印刷される第2パッチの前記搬送方向におけるサイズよりも大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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