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公開番号2024124192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023032190
出願日2023-03-02
発明の名称車輪用軸受装置
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20240905BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】回転トルクの増加を防止することができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】内周に外側軌道面2c、2dを有する外輪2と、車輪取り付けフランジ3bを有するハブ輪3と、ハブ輪3に連結された内輪4とからなり、ハブ輪3および内輪4に内側軌道面3c、4aが形成された内方部材と、外輪2と内方部材の両軌道面間に収容されたボール列5、6と、外輪2と内方部材によって形成された環状空間15のアウター側の開口端を塞ぐアウター側シール部材10とを備える車輪用軸受装置1であって、アウター側シール部材10は、芯金11とシール部材12とを備え、ハブ輪3は、車輪取り付けフランジ3bの基部に位置し、シール部材12が接触するシールランド部3dを有し、シールランド部3dの算術平均粗さRaは0.2μm以下、かつ0.01μm以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、
前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、
前記シールランド部の算術平均粗さRaは0.2μm以下、かつ0.01μm以上である車輪用軸受装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪とし、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、
前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、
前記シールランド部の最大高さ粗さRzは2.5μm以下、かつ0.1μm以上である車輪用軸受装置。
【請求項3】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、
前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、
前記シールランド部の算術平均粗さRaは0.2μm以下、かつ0.01μm以上であり、前記シールランド部の最大高さ粗さRzは2.5μm以下、かつ0.1μm以上である車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記シール部材は、前記芯金から内径側に延出し、前記シールランド部と接触するグリースリップと、前記グリースリップの外径側において、前記芯金から前記車輪取り付けフランジ側へ延出し、前記シールランド部と接触するサイドリップとを有し、
前記シールランド部は、前記グリースリップが接触する第1部と、前記サイドリップが接触する第2部とを有し、
前記シールランド部における前記第1部の表面粗さは、前記シールランド部における前記第2部の表面粗さよりも大きい請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記シールランド部は、周方向から見て曲率半径が3.0mm以上、かつ6.5mm以下の曲面形状を有する請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車輪用軸受装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置には、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間の開口端を塞ぎ、泥水等の異物の入り込みを防止する密閉装置が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される密封装置は、外方部材の内周面に嵌合される芯金と、芯金に接合され、内方部材に接触するグリースリップおよび中間リップ等のシールリップを有するシール部材とからなっている。このような密封装置においては、シールリップと、内方部材のシールリップが接触する面とで囲まれた空間が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/012953号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1に開示される密封装置においては、回転する車輪用軸受装置の温度上昇によって、シールリップと内方部材とで囲まれた空間内の圧力が上昇するが、内方部材におけるシールリップの接触面の面粗さが大きいと、シールリップと内方部材における接触面との間に隙間が形成され易く、この隙間から前記空間内の空気が抜け出すことがある。
【0006】
前記空間内から空気が抜け出した場合、停止した車輪用軸受装置の温度が低下すると、前記空間内の圧力が低下して、シールリップが内方部材の接触面に吸着し、車輪用軸受装置の回転トルクが増加する要因となっていた。
【0007】
そこで、本発明においては、シールリップと内方部材の接触面とで囲まれる空間の圧力が低下することを抑制して、回転トルクの増加を防止することができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、前記密封装置は、前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、前記シールランド部の算術平均粗さRaは0.2μm以下、かつ0.01μm以上である。
【0009】
また、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、前記密封装置は、前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、前記シールランド部の最大高さ粗さRzは2.5μm以下、かつ0.1μm以上である。
【0010】
また、車輪用軸受装置は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結された軌道面形成部材とからなり、前記ハブ輪および前記軌道面形成部材に前記外側軌道溝に対向する内側軌道溝が形成された内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、前記密封装置は、前記密封装置は、前記外方部材における軸方向一端部に嵌合される芯金と、前記芯金に接合されるシール部材とを備え、前記ハブ輪は、前記車輪取り付けフランジの基部に位置し、前記シール部材が接触するシールランド部を有し、前記シールランド部の算術平均粗さRaは0.2μm以下、かつ0.01μm以上であり、かつ前記シールランド部の最大高さ粗さRzは2.5μm以下、かつ0.1μm以上である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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