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公開番号2024124071
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031990
出願日2023-03-02
発明の名称ステアリングハンドル
出願人豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類B62D 1/14 20060101AFI20240905BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】耐久性の向上を図る。
【解決手段】回転制御機構45は、第2軸線L2を有するスポーク部30上に設けられたカム部材55及びプッシャ67と、プッシャ67をカム部材55側へ付勢するばね85とを備える。カム部材55はカム面59を有し、プッシャ67は接触面72を有する接触部71を備える。カム部材55は、スポーク部30に対し相対回転可能に構成された把持部40に一体回転可能に取り付けられる。プッシャ67は、第2軸線L2の周りでの回転を規制された状態で、スポーク部30に対し、第2軸線L2に沿う方向にスライド可能に取り付けられる。カム面59は、第2軸線L2に直交する仮想面P1に対し、周方向における反対方向へそれぞれ傾斜する平らな一対の傾斜カム面を有する。接触面72は、径方向に延び、かつ直進時に両傾斜カム面に面接触する平らな一対の傾斜接触面を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に設けられたハンドル支持部に取り付けられるボス部と、前記ボス部から延びる軸線を有し、かつ把持部が設けられたスポーク部と、を備え、前記スポーク部が、前記ボス部及び前記把持部の一方に固定され、他方に対し相対回転可能に構成されたステアリングハンドルであって、
前記軸線から放射状に延びる方向を径方向とし、前記軸線を中心とする円に沿う方向を周方向とし、前記乗物の直進時における前記軸線の周りでの前記把持部の位置を中立位置とした場合、前記直進時に前記把持部を前記中立位置に復帰させる回転制御機構が設けられ、
前記回転制御機構は、前記スポーク部上に設けられたカム部材及びプッシャと、前記プッシャ及び前記カム部材の一方を他方側へ付勢する弾性部材と、を備え、
前記カム部材はカム面を有し、前記プッシャは接触面を有する接触部を備え、
前記カム部材及び前記プッシャの一方は、前記ボス部、前記スポーク部及び前記把持部のうち、前記ハンドル支持部に近い側に隣接する部材に対し回転するものに一体回転可能に取り付けられ、他方は、前記軸線の周りでの回転を規制された状態で、前記スポーク部に対し前記軸線に沿う方向にスライド可能に取り付けられ、
前記カム面は、前記周方向に互いに隣り合い、かつ前記軸線に直交する仮想面に対し、前記周方向における反対方向へそれぞれ傾斜する平らな一対の傾斜カム面を有し、
前記接触面は、前記径方向に延び、かつ前記直進時に両傾斜カム面に面接触する平らな一対の傾斜接触面を有するステアリングハンドル。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ハンドル支持部は、回転軸線を有し、かつ前記回転軸線を中心として正逆両方向へ回転可能に構成されたステアリングシャフトを備え、
前記ボス部は、前記ステアリングシャフトに一体回転可能に取り付けられ、
前記スポーク部、前記把持部及び前記回転制御機構は、一対ずつ設けられ、
前記直進時には、前記一対の前記スポーク部の前記軸線は、前記ボス部から前記乗物の幅方向における反対方向へ延びる請求項1に記載のステアリングハンドル。
【請求項3】
前記カム面には潤滑剤が塗布され、
前記カム面及び前記接触面の少なくとも一方において開口し、かつ前記潤滑剤を溜める凹部が形成されている請求項1に記載のステアリングハンドル。
【請求項4】
前記凹部は、前記一対の前記傾斜接触面のそれぞれにおいて開口され、
前記一対の前記傾斜接触面において開口する前記凹部は、前記径方向に互いに異なる箇所に位置している請求項3に記載のステアリングハンドル。
【請求項5】
前記凹部はドット状をなし、前記カム面において前記周方向に互いに離間した複数箇所で開口されている請求項3に記載のステアリングハンドル。
【請求項6】
前記カム面において前記周方向に隣り合う前記凹部は、前記カム面の前記径方向に互いに異なる箇所で開口されている請求項5に記載のステアリングハンドル。
【請求項7】
複数箇所の前記凹部のうちの一部の前記凹部は、隣り合う前記傾斜カム面に跨がった状態で形成されている請求項5に記載のステアリングハンドル。
【請求項8】
前記凹部は、前記カム面において開口し、かつ前記周方向へ延びる溝により構成されている請求項3に記載のステアリングハンドル。
【請求項9】
前記カム部材及び前記プッシャには、前記軸線に沿う方向に延びる挿通孔がそれぞれ形成され、
前記スポーク部には、前記挿通孔に挿通される軸部が形成され、
前記カム部材及び前記プッシャのうち前記軸部に対する回転を規制されるものは、前記軸線に沿う方向における前記軸部の一部に形成された回転規制部に嵌合され、
前記回転を規制されるものにおける前記挿通孔の内壁面であって、前記周方向における複数箇所には、前記軸線に沿う方向へ延びる内平面部が形成され、
前記回転規制部の外周面において前記内平面部に対向する箇所には、前記軸線に沿う方向へ延びる外平面部が形成されている請求項1~請求項8のいずれか1項に記載のステアリングハンドル。
【請求項10】
前記回転規制部は正多角柱状をなし、前記挿通孔は、正多角形の開口を有している請求項9に記載のステアリングハンドル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物を操舵する際に運転者によって操作されるステアリングハンドルに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
車両等の乗物を操舵する際に運転者によって操作されるステアリングハンドルとして、例えば、特許文献1に記載されたものは、ボス部、一対のスポーク部及び一対の把持部を備えている。ボス部は、乗物の操舵装置におけるステアリングシャフトに一体回転可能に取り付けられる。ステアリングシャフトは回転軸線を有し、かつその回転軸線を中心として正逆両方向へ回転することが可能である。両スポーク部は、乗物の直進時にボス部から互いに乗物の幅方向における反対方向へ延びる軸線を有している。把持部はスポーク部に設けられている。各スポーク部は、ボス部及び各把持部の一方に対し固定され、他方に対し、軸線を中心として相対回転し得るように取り付けられている。
【0003】
上記直進時における軸線の周りでの各把持部の位置を中立位置とした場合、ステアリングハンドルには、上記直進時に各把持部を中立位置に復帰させる回転制御機構が設けられている。
【0004】
各回転制御機構は、カム面を有するカム部材と、カム面に接触する接触部を有するプッシャと、弾性部材と、を備えている。カム部材及びプッシャは、スポーク部上に設けられている。カム面は、上記軸線の周りに形成され、かつ上記軸線に直交する仮想面に対し、それぞれ反対方向に傾斜する一対の傾斜カム面を有している。両傾斜カム面は互いに繋がっている。接触部のカム面に対する接触面は、球面状に形成されている。弾性部材は、カム部材及びプッシャの一方を他方側へ付勢している。そして、上記直進時には、接触面が両傾斜カム面に接触する。
【0005】
上記ステアリングハンドルによれば、これをステアリングシャフトとともに回転軸線の周りで回転させたときに、運転者の手首にかかる負担を軽減できる。また、乗物の直進時に、各把持部を回転制御機構によって中立位置に復帰させることができる。さらに、各把持部を軸線の周りで回転させる際の操舵荷重が、中立位置からの各把持部の回転量に応じて変化するため、操舵感が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-154640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記構成の従来のステアリングハンドルでは、接触面が弾性部材の付勢力によってカム面に対し押し付けられる。この状態で、カム部材及びプッシャが、把持部の回転に伴い、軸線の周りを相対回転させられる。ここで、上記接触部の接触面が球面状をなしているため、接触面はカム面に対し点接触する。カム面及び接触面の間に高い面圧が作用するため、摩耗の懸念がある。従って、上記従来のステアリングハンドルには、耐久性向上の点で改善の余地が残されている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためのステアリングハンドルの各態様を記載する。
[態様1]乗物に設けられたハンドル支持部に取り付けられるボス部と、前記ボス部から延びる軸線を有し、かつ把持部が設けられたスポーク部と、を備え、前記スポーク部が、前記ボス部及び前記把持部の一方に固定され、他方に対し相対回転可能に構成されたステアリングハンドルであって、前記軸線から放射状に延びる方向を径方向とし、前記軸線を中心とする円に沿う方向を周方向とし、前記乗物の直進時における前記軸線の周りでの前記把持部の位置を中立位置とした場合、前記直進時に前記把持部を前記中立位置に復帰させる回転制御機構が設けられ、前記回転制御機構は、前記スポーク部上に設けられたカム部材及びプッシャと、前記プッシャ及び前記カム部材の一方を他方側へ付勢する弾性部材と、を備え、前記カム部材はカム面を有し、前記プッシャは接触面を有する接触部を備え、前記カム部材及び前記プッシャの一方は、前記ボス部、前記スポーク部及び前記把持部のうち、前記ハンドル支持部に近い側に隣接する部材に対し回転するものに一体回転可能に取り付けられ、他方は、前記軸線の周りでの回転を規制された状態で、前記スポーク部に対し前記軸線に沿う方向にスライド可能に取り付けられ、前記カム面は、前記周方向に互いに隣り合い、かつ前記軸線に直交する仮想面に対し、前記周方向における反対方向へそれぞれ傾斜する平らな一対の傾斜カム面を有し、前記接触面は、前記径方向に延び、かつ前記直進時に両傾斜カム面に面接触する平らな一対の傾斜接触面を有するステアリングハンドル。
【0009】
上記の構成によれば、乗物の直進時には、把持部は、軸線を中心とする回転方向における中立位置に位置する。回転制御機構では、弾性部材の付勢力により、プッシャの接触部における平らな一対の傾斜接触面が、カム部材の平らな一対の傾斜カム面に押し付けられる。
【0010】
上述の状態から、乗物を操舵する際には、運転者によって把持部が軸線を中心として回転される。この回転に伴い、カム部材及びプッシャが、軸線を中心として相対回転する。カム面に対する接触面の接触箇所が変化する。
(【0011】以降は省略されています)

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