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公開番号2024117852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-30
出願番号2023016271
出願日2023-02-06
発明の名称チューブクランプ及びチューブ保持器
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類F16L 3/08 20060101AFI20240823BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】構成が簡素であるとともに操作が容易である、流体用のチューブを保持するチューブクランプを提供する。
【解決手段】チューブクランプ1において、樹脂からなる棒状部材2の一方の端部は、相対的短い第1の挟持片11と相対的に長い第2の挟持片12とに分岐して両者間に分離溝13が形成され、チューブを挟持する挟持領域14,15が分離溝13に設定されている。挟持領域14,15において挟持片11,12にはチューブの外周を受け入れる保持溝14A,14B,15A,15Bが形成されている。第2の挟持片12に貫通孔16が設けられ、第1の挟持片11から突出する操作ボタン部17が貫通孔16を通過し、操作ボタン部17を第2の挟持片12に向けて押圧することで分離溝13が広がり、挟持対象のチューブを挟持領域14,15に差し込むことが容易になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流体用のチューブを保持するために用いられるチューブクランプであって、
樹脂からなる棒状部材と、
操作ボタン部と、を備え、
前記棒状部材の一方の端部は第1の挟持片と第2の挟持片とに分岐して前記第1の挟持片と第2の挟持片との間に分離溝が形成され、前記棒状部材の長手方向に向かう長さは前記第1の挟持片よりも前記第2の挟持片の方が長く、
前記チューブを挟持する挟持領域が前記分離溝に設定され、前記挟持領域において前記第1の挟持片と前記第2の挟持片の少なくとも一方に前記チューブの外周を受け入れる保持溝が形成され、前記挟持領域において前記第1の挟持片と前記第2の挟持片とによって前記チューブを挟持可能であり、
前記第2の挟持片に貫通孔が設けられ、
前記操作ボタン部は前記第1の挟持片から前記第2の挟持片に向かって突出しさらに前記貫通孔を通過して前記棒状部材の外周から突出するように前記第1の挟持片の先端部に設けられ、
前記操作ボタン部の頂面を前記第2の挟持片に向かって押圧することによって前記第1の挟持片と前記第2の挟持片との間隔が拡がる、チューブクランプ。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
複数の前記挟持領域が前記分離溝に設定され、前記挟持領域ごとに前記保持溝が延びる方向が異なっている、請求項1に記載のチューブクランプ。
【請求項3】
前記操作ボタン部は前記棒状部材と一体に設けられている、請求項1または2に記載のチューブクランプ。
【請求項4】
請求項1に記載のチューブクランプと、
支持部材と、
を有し、
前記支持部材は、前記棒状部材の他方の端部に形成されている取り付け部が嵌合可能な取り付け孔を有し、
前記取り付け孔に前記取り付け部が嵌合することによって前記支持部材に前記チューブクランプが着脱可能に固定されている、チューブ保持具。
【請求項5】
前記取り付け部は多角柱に形成された多角柱部を有し、前記取り付け孔は、前記多角柱部に嵌合可能な嵌合部を有する、請求項4に記載のチューブ保持具。
【請求項6】
Nが3以上の整数であってkが2以上の整数であるとして、前記多角柱は正N角注であり、前記嵌合部は、内角が180°未満である頂点をk×N個有する星形多角形の凹部として形成され、前記チューブクランプの中心軸の周りでの異なる回転角度で前記取り付け部を前記取り付け孔に嵌合可能である、請求項5に記載のチューブ保持器。
【請求項7】
前記取り付け部は、前記多角柱部よりも前記棒状部材の前記他方の端部の先端側に設けられた円柱部をさらに備え、
前記取り付け孔は、前記嵌合部に連通するとともに前記円柱部を受け入れ可能な貫通孔をさらに備える、請求項5または6に記載のチューブ保持器。
【請求項8】
台座をさらに備え、前記支持部材は棒状に形成されて前記台座に対して直立して設けられている、請求項5または6に記載のチューブ保持器。
【請求項9】
前記支持部材の長手方向に沿って複数の位置にそれぞれ前記取り付け孔が設けられている、請求項8に記載のチューブ保持器。
【請求項10】
前記取り付け孔に前記取り付け部を嵌合させた状態で、前記チューブクランプは、前記取り付け部が前記棒状部材の前記一端よりも低い位置にあるように、前記取り付け孔から斜め上方に延びている、請求項9に記載のチューブ保持器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体用のチューブ(管)を保持するために用いられるチューブクランプと、チューブクランプを備えてチューブを保持するチューブ保持器とに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
実験室などにおいて手軽に純水や超純水を使用することを可能にする純水製造装置として、特許文献1,2などに開示されたものがあり、特許文献1,2には、これらの純水製造装置によって製造された純水をフラスコやビーカー、試験管などに注ぐために用いられる採水ディスペンサー(すなわち純水供給機)も開示されている。採水ディスペンサーはノズルなどの吐出部を備えて純水製造装置に接続され、作業者のスイッチ操作によって吐出部から純水を吐出する。酸やアルカリを扱う環境下において純水を使用するときはドラフトチャンバー(ヒュームチャンバーとも呼ばれる)の内部で作業を行う必要があるが、採水ディスペンサーは、電磁弁や操作パネル、電気回路などを備えており、酸やアルカリの環境下での使用には適さない。そこで、ドラフトチャンバーの外部に設けられている純水製造装置あるいは採水ディスペンサーに対し、可撓性を有するチューブの一端を接続し、そのチューブをドラフトチャンバー内に引き込んでチューブの他端から純水を吐出させることが行われている。チューブの他端にはノズルが取り付けられてもよい。
【0003】
一端が純水製造装置や採水ディスペンサーなどに接続したチューブをドラフトチャンバー内に引き込んだ場合、チューブの他端から純水が吐出することになる。純水への汚染を防ぎつつ、試験管やフラスコ、ビーカーといった多種の器具に純水を注いだりそれらの器具の洗浄に純水を用いるために、チューブの他端はドラフトチャンバーの内底面からある程度の高さ浮いた状態に保持される必要がある。チューブの保持のためにはチューブを挟持する器具、すなわちチューブクランプが必要となる。固定した幅のスリットを備えてそのスリットにチューブを挟持するチューブクランプもあるが、チューブの固定や位置調節のためにはチューブを変形させてスリットに押し込む必要があり、この操作を手で行わなければならないので、そのようなチューブクランプは必ずしも操作性がよいとはいえない。特許文献3には、ベースと、支柱を介してベースの上面に取り付けられてレバーと、を有し、チューブを配置するための溝部がベースの上面に形成され、レバーを回転させることによってレバーと溝とによってチューブが挟持されるようにしたチューブクランプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-81942号公報
特開2020-81945号公報
特開2019-206997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3に開示されたチューブクランプは、ベースとレバーとを別の部材として準備してレバーが回転可能となるように組み立てる必要があるとともに、意図せずにレバーが回転することを防ぐためにボールプランジャーなどを組み込む必要があり、構成が複雑になる、という課題を有する。
【0006】
本発明の目的は、構成が簡素であるとともに操作が容易であるチューブクランプと、そのようなチューブクランプを備えてチューブを保持するチューブ保持器とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のチューブクランプは、流体用のチューブを保持するために用いられるチューブクランプであって、樹脂からなる棒状部材と、操作ボタン部と、を備え、棒状部材の一方の端部は第1の挟持片と第2の挟持片とに分岐して第1の挟持片と第2の挟持片との間に分離溝が形成され、棒状部材の長手方向に向かう長さは第1の挟持片よりも第2の挟持片の方が長く、チューブを挟持する挟持領域が分離溝に設定され、挟持領域において第1の挟持片と第2の挟持片の少なくとも一方にチューブの外周を受け入れる保持溝が形成され、挟持領域において第1の挟持片と第2の挟持片とによってチューブを挟持可能であり、第2の挟持片に貫通孔が設けられ、操作ボタン部は第1の挟持片から第2の挟持片に向かって突出しさらに貫通孔を通過して棒状部材の外周から突出するように第1の挟持片の先端部に設けられ、操作ボタン部の頂面を第2の挟持片に向かって押圧することによって第1の挟持片と第2の挟持片との間隔が拡がる。
【0008】
本発明のチューブ保持器は、本発明に基づくチューブクランプと、支持部材と、を有し、支持部材は、棒状部材の他方の端部に形成されている取り付け部が嵌合可能な取り付け孔を有し、取り付け孔に取り付け部が嵌合することによって支持部材にチューブクランプが着脱可能に固定されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、構成が簡素であるとともに操作が容易であるチューブクランプと、そのようなチューブクランプを備えてチューブを保持するチューブ保持器とを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の一形態のチューブクランプを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は挟持部を示す拡大斜視図、(e)は取り付け部を示す拡大斜視図である。
チューブクランプへのチューブの装着操作を模式的に示す斜視図である。
保持台を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は取り付け孔を示す拡大斜視図、(c)は嵌合部の形状を模式的に示す図、(d)はチューブクランプの取り付け形態を示す拡大斜視図、(e)は保持台によるチューブの保持を説明する斜視図である。
チューブクランプの用途の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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