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公開番号
2024117288
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-29
出願番号
2023023302
出願日
2023-02-17
発明の名称
防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法
出願人
能美防災株式会社
,
学校法人 工学院大学
代理人
弁理士法人エビス国際特許事務所
主分類
A62C
2/00 20060101AFI20240822BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】文化財等の防護対象物の表面に付着した延焼防止剤に対して、表面の変色や変質を抑えながら付着した延焼防止剤を除去する方法を提案する。
【解決手段】防護対象物の表面に付着した延焼防止剤を除去する方法であって、表面に付着して固化した延焼防止剤の付着膜を湿潤化する湿潤化処理と、湿潤化した付着膜を表面から除去する除去処理とを有する。湿潤化処理では、付着膜に接する低吸湿性の水分供給層の上に高吸湿性の保水層を積層し、保水層に水を加えて付着膜に吸水させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
火災から防護したい防護対象物の表面に付着した延焼防止剤を除去する方法であって、
前記表面に付着した延焼防止剤の付着膜を湿潤化する湿潤化処理と、
湿潤化した前記付着膜を前記表面から除去する除去処理と、
を有することを特徴とする防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記湿潤化処理では、
前記付着膜に接する低吸湿性の水分供給層の上に高吸湿性の保水層を積層し、前記保水層に水を加えて前記付着膜に吸水させることを特徴とする請求項1に記載された防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
【請求項3】
前記水分供給層は、樹脂繊維製の不織布で形成し、
前記保水層は、布製の織布で形成することを特徴とする請求項2に記載された防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
【請求項4】
前記除去処理では、
湿潤化した前記付着膜を布材で拭き取ることを特徴とする請求項1に記載された防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
【請求項5】
前記湿潤化処理では、
前記保水層に水を加えた状態を3時間程度保持することを特徴とする請求項2に記載された防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災から防護したい防護対象物に付着した高粘度液体による延焼防止剤(以下、延焼防止剤)を除去する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
粘性を高める添加物を水に添加した高粘度液体を延焼防止剤として使用するための開発が進められている。この延焼防止剤は、消火活動で使用される消火剤(消火器などの薬剤等)と比べると、水が主成分であり、無機物が含有されているため、付着面に対し材質による影響は少ない。加えて、延焼防止対象物の表面に付着させて対象物の延焼を防止するので、流動性のある水を散布する場合と比較して、付着範囲を限定することができるので、茶室等の小型建築物の茅葺屋根や文化財建造物の屋内での火災に対して、汚損リスクを最小限に抑えながら効果的に延焼防止を図ることができる(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-176896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
延焼防止剤は、付着範囲を限定できるので汚損リスクを抑えることができ、また、延焼防止剤の成分上それ自体による汚損リスクも少ないと言えるが、文化財などの表面に付着した場合には、表面が変色したり変質したりすることが無いかの懸念がある。実際に、漆塗りの表面に延焼防止剤が付着した状態で放置されると、延焼防止剤が固化して、白濁した付着膜が形成されることが確認されている。
【0005】
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものである。すなわち、文化財等の火災から防護したい防護対象物の表面に付着した延焼防止剤に対して、表面の変色や変質を抑えながら付着した延焼防止剤を除去する方法を提案することで、延焼防止剤の適用性を向上させること、が本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
火災から防護したい防護対象物の表面に付着した延焼防止剤を除去する方法であって、前記表面に付着した延焼防止剤の付着膜を湿潤化する湿潤化処理と、湿潤化した前記付着膜を前記表面から除去する除去処理と、を有することを特徴とする防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法。
【発明の効果】
【0007】
このような特徴を有する本発明によると、文化財等の防護対象物の表面に付着した延焼防止剤に対して、表面の変色や変質を抑えながら付着した延焼防止剤を除去することができ、延焼防止剤の適用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
湿潤化処理の実施形態を説明する説明図。
湿潤化処理の変形例を示す説明図((a)平面図、(b)X-X断面図)。
実証試験例における除去処理の方法を説明する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態に係る防護対象物に付着した延焼防止剤の除去方法は、以下に示す延焼防止剤を使用することを前提とする。
【0010】
[延焼防止剤(高粘度液体)]
延焼防止剤としては、粘度を高める添加剤を水に添加して調整したものを用いることができる。添加剤としては、高分子吸水ポリマー等のゲル化剤を含むものを用いてもよいし、水にチクソトロピー性(掻き混ぜたり振り混ぜたりすることにより、ゲルが流動性のゾルに変化する性質)をもたらす無機物を含む添加剤を用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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