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公開番号
2024144810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023056938
出願日
2023-03-31
発明の名称
消火設備
出願人
能美防災株式会社
代理人
個人
主分類
A62C
37/40 20060101AFI20241004BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】火源探査装置に誤検知が生じた場合にも、消火に最適な消火装置を選択して放水を行うことができる消火設備を提供する。
【解決手段】本発明に係る消火設備1は、消火装置11と、最適な消火装置11を選択して放水を実行させる中央制御盤13とを備えたものであって、中央制御盤13は、信頼性診断手段35を有し、信頼性診断手段35は、火源を検知した一つの消火装置11に対して、火源を検知した三つ以上の他の消火装置11とのそれぞれのペア間で算出された火源水平距離の中で半数以上のものが、これらの火源水平距離の中央値から中央値に対する所定の割合以上離れた値であった場合には、当該一つの消火装置11が検知した火源位置は信頼性が低いと診断し、中央制御盤13は、信頼性診断手段35によって信頼性が低いと診断した一つの消火装置11の旋回角に基づく選択は行わないと共に当該一つの消火装置11を選択の候補から除くことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
消火領域に四つ以上設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを有する消火装置と、
ペアとなる前記消火装置を結んだ直線である基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を記憶した記憶手段を有し、火源を検知した前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得し、ペアとなる消火装置の旋回角と前記基準角に基づいて消火装置から火源までの水平距離である火源水平距離を計算し、各消火装置の前記火源水平距離に基づいて火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる中央制御盤と、を備えた消火設備であって、
前記中央制御盤は、四つ以上の消火装置が火源を検知した場合に各消火装置が検知した火源位置の信頼性を診断する信頼性診断手段をさらに有し、
該信頼性診断手段は、
火源を検知した一つの消火装置に対して、火源を検知した三つ以上の他の消火装置とのそれぞれのペア間で算出された前記火源水平距離の中で半数以上のものが、これらの火源水平距離の中央値から中央値に対する所定の割合以上離れた値であった場合には、当該一つの消火装置が検知した火源位置は信頼性が低いと診断し、
前記中央制御盤は、前記信頼性診断手段によって信頼性が低いと診断した当該一つの消火装置の旋回角に基づく前記選択は行わないと共に、当該一つの消火装置を前記選択の候補から除くことを特徴とする消火設備。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火領域に複数設置された消火装置を備え、火災が発生した際に火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行する消火設備に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
消火対象の領域(消火領域)が大空間である場合などに用いられる消火設備では、火源探査装置及び回動式放水ノズルを備える消火装置が壁面に複数設置されている。回動式放水ノズルを備える消火装置は半円形状の放水射程範囲(この放水射程範囲の半径を以降、「防護半径」という)を有しており、各消火装置の放水射程範囲をオーバーラップさせて配置し、消火領域をもれなく防護している。
【0003】
このような消火装置が設置されている消火領域に火災が発生すると、当該消火領域内に設置されている火災感知器(煙感知器など)が火災発生を感知し、各消火装置の火源探査装置が火源位置の探査を開始する。火源探査によって火源の位置を特定できた消火装置は、特定した位置に回動式放水ノズルを指向して放水を行う。
【0004】
このとき、火源位置を特定できたすべての消火装置から放水を行うと、大量の水資源を要すると共に、広範囲に消火水による水損が生じるため、消火に最適な消火装置を1台選択して放水を行っている。
上記のように、消火に最適な消火装置を1台選択し、該選択した消火装置から放水を行う消火設備の例が特許文献1に開示されている。
【0005】
特許文献1の方法では、二つの消火装置を結んだ直線(以下、これを「基準線」という)の長さと、該基準線と消火装置の設置面とがなす角(以下、これを「基準角」という)を、予めデータベースに記憶しており、この基準線の長さ、基準角及び各火源探査装置の探査結果とに基づく計算によって、消火に最適な消火装置を選択している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-62161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1では、各火源探査装置の探査結果と、基準線の長さと、基準角とを用いた計算によって、各消火装置から火源までの距離を計算し、この計算結果に基づいて消火に最適な消火装置を選択している。しかし、まれに火源探査装置が火源ではない光(例えば火源や太陽の光がガラスなどに反射ものなど)を誤検知してしまうことがある。誤検知した探査結果に基づいて計算を行うと、消火に適さない消火装置から放水を実施してしまう恐れがあり、問題であった。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、火源探査装置に誤検知が生じた場合にも、消火に最適な消火装置を選択して放水を行うことができる消火設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明に係る消火設備は、消火領域に四つ以上設置されて少なくとも水平方向に旋回して火源位置を検知する火源探査装置と回動式放水ノズルとを有する消火装置と、
ペアとなる前記消火装置を結んだ直線である基準線と前記消火装置の設置面とがなす角である基準角を記憶した記憶手段を有し、火源を検知した前記火源探査装置の水平方向の旋回角を取得し、ペアとなる消火装置の旋回角と前記基準角に基づいて消火装置から火源までの水平距離である火源水平距離を計算し、各消火装置の前記火源水平距離に基づいて火源を消火するのに最適な消火装置を選択して放水を実行させる中央制御盤と、を備えたものであって、
前記中央制御盤は、四つ以上の消火装置が火源を検知した場合に各消火装置が検知した火源位置の信頼性を診断する信頼性診断手段をさらに有し、
該信頼性診断手段は、
火源を検知した一つの消火装置に対して、火源を検知した三つ以上の他の消火装置とのそれぞれのペア間で算出された前記火源水平距離の中で半数以上のものが、これらの火源水平距離の中央値から中央値に対する所定の割合以上離れた値であった場合には、当該一つの消火装置が検知した火源位置は信頼性が低いと診断し、
前記中央制御盤は、前記信頼性診断手段によって信頼性が低いと診断した当該一つの消火装置の旋回角に基づく前記選択は行わないと共に、当該一つの消火装置を前記選択の候補から除くことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、各消火装置が検知した火源位置の信頼性を診断する信頼性診断手段を設けたことにより、信頼性が高い探査結果のみに基づいて放水する消火装置を選択することができる。したがって、いずれかの消火装置で誤検知があった場合にも、火源を正しく検知した他の消火装置の探査結果に基づいて最適な消火装置を選択し、放水を実施できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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