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公開番号2024172724
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090640
出願日2023-06-01
発明の名称消火栓装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 35/20 20060101AFI20241205BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】薄型化された収納スペースに、隣接する消火栓装置との放水範囲の重複が可能な所定長の消火用ホースを折れ曲がることなく巻き込んで引出自在に収納することを可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、第1筐体11a、第2筐体11b及び第3筐体11cで構成される。第1筐体11aには、放水用ノズル66を含む消火栓機器が消火栓扉14の開放により操作可能に設けられる。第2筐体11bには、消火器19が消火器扉16の開放により取り出し可能に収納され、電装扉18に赤色表示灯22等の電装機器が配置される。第3筐体11cには、奥行方向に分割したスリット開口を有する収納区画が形成され、奥側のスリット開口から順番に消火用ホース62が縦回りに巻き入れられて引出自在に収納される。第3筐体11cは、第1筐体11a及び第2筐体11bを、監視員通路34の路面上方の所定高さに取付け固定する架台としても機能する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路上に露出した状態で当該トンネル壁面に近接又は当接して設置される消火栓装置であって、
消火用ホースを除く所定の機器が設けられた装置本体が前記監視員通路の路面上方の所定の高さに設置され、
前記装置本体と前記監視員通路の路面との間の空間に、奥行方向に向けて分割された収納区画に消火用ホースが順番に縦回りに巻き入れられて引出自在に収納されたことを特徴とする消火栓装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記装置本体として、
前記所定の機器として、前記消火用ホースを除く所定の消火栓機器が設けられると共に、前記所定の消火栓機器を操作可能とする開口に開閉自在に設けられた消火栓扉が配置された第1筐体と、
前記第1筐体と共に前記トンネル壁面に沿うように前記第1筐体の所定の側面に配置され、前記所定の機器として、少なくとも消火器及び所定の電装機器が設けられると共に、前記消火器を取り出し可能とする開口に開閉自在に設けられた消火器扉及び前記所定の電装機器が配置された電装扉が設けられた第2筐体と、
を備え、
更に、前記装置本体と前記監視員通路の路面との間の空間に設置され、自身の上面側に前記第1筐体と前記第2筐体を設置することで前記第1筐体と前記第2筐体を前記監視員通路の路面上方の所定の高さに設置し、前記収納区画として少なくとも前記消火用ホース1本分の出し入れが可能な奥行方向の開口幅を有する横長のスリット開口が形成された第3筐体を架台上に備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記スリット開口は、非可撓性の線材を用いたケージ構造により形成されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記スリット開口は、前記第3筐体の内側面の間に可撓性の線材を張り渡した張線構造により形成されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項5】
請求項4記載の消火栓装置において、
前記張線構造は、前記線材の張力を調整する張力調整機構を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項6】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記スリット開口は、前記第3筐体の底面側に起立した板部材を配置した箱板構造により形成されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項7】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記消火用ホースは、前記スリット開口にループ状に巻き入れられて収納されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項8】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記消火用ホースは、前記スリット開口に横方向で湾曲する横波状に巻き入れられて収納されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項9】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記消火用ホースは、前記スリット開口に少なくとも1.5周期分が横波状に湾曲して巻き入れられたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項10】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記スリット開口は、横波状に巻き入れられる前記消火用ホースが前記スリット開口を横切る半周期に対応した位置に、前記スリット開口を横切る支援線材が配置されて複数の開口区画に分割され、
前記支援線材は、前記開口区画に前記消火用ホースを半周期ずつ巻き入れる収納を支援した後に、前記スリット開口から離脱して前記開口区画を開放可能に設けられたことを特徴とする消火栓装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路に露出して設置される消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。例えば、消火栓装置は、前傾式の消火栓扉(前傾扉)を備えた筐体内部の消火栓収納部に、先端に放水ノズルを装着した消火用ホースや消火栓弁を含むバルブ類等が収納され、また、消火器扉を備えた筐体内部の消火器収納部に、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向、例えば、50メートル間隔で、監視員通路が設けられたトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、シールド工法等により造られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きして消火栓装置を埋込み設置することがコストや労力の関係から困難であることから、消火栓装置を監視員通路に露出した状態で設置することが要求されている。
【0004】
このため、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく、監視員通路に消火栓装置が露出した状態で設置する構造として、トンネル壁面に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置の装置本体を取付固定する壁掛け構造が提案されており、当該壁掛け構造の架台は、壁面に固定される主支持部と消火栓装置の装置本体の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0005】
しかし、壁掛け構造による消火栓装置の設置は、トンネル壁面への消火栓装置の取り付けに工数と時間が掛かる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置の装置本体を取付固定する、いわゆる据置き構造を採用することが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-279294号公報
特開2019-000196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、据置き型の消火栓装置にあっては、監視員通路の路面上の所定の高さに消火栓装置の装置本体を設置するための架台は一般的にアングル材を箱形に組み合わせた型枠構造である。その架台のアングル材を剥き出しにしておくことは従来の壁面埋込型と比べ見栄えに問題があり、型枠構造の周囲に板部材等によるカバーを配置して剥き出しとなったアングル材を隠すことも考えられるが、見栄えの悪さを解消するためだけに追加構造を設ける意義は薄い。
【0008】
また、架台の内部空間を監視員通路から立ち上げた給水配管を消火栓装置の装置本体に引き込むための配管スペースに利用しているが、それでも架台の内部空間の大部分は空き空間として残っており、架台が設置された空間に存在する空き空間が十分に活用されていない問題もある。
【0009】
そこで、消火栓装置と監視通路との間のスペースをホース収納部に利用することが考えられるが、監視員通路の通路幅の制約を低減するために、消火栓装置は可能な限り薄型化する必要がある。ここで、消火栓装置に収納又は配置される奥行寸法が最も大きくなる機器は消火器であることから、消火器を収納可能な奥行幅として、例えば、250mm程度に薄型化が可能となる。
【0010】
しかしながら、消火栓装置の薄型化に伴い、消火栓装置と監視員通路との間となるホース収納スペースも同様に薄型化されるが、消火栓装置には少なくとも30mの消火用ホースを折れ曲がることなく巻き回して引出自在に収納する必要があり、このためのホース収納構造をどのようにするかが課題となる。
(【0011】以降は省略されています)

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