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公開番号2024150367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063777
出願日2023-04-10
発明の名称消火用ノズルヘッド
出願人個人,個人
代理人個人
主分類A62C 31/02 20060101AFI20241016BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】導入しやすい簡易な構成によって消火用ノズルから放出される消化液の拡散を規制できる距離を延ばし、消化液の直進性の向上と到達距離の延長を図る工夫がなされた消火用ノズルヘッドを提供する。
【解決手段】消火用ノズル5の先端部分に取り付けて使用するノズルヘッドであって、消火用ノズル5を覆うように消火用ノズル5の外側に設けられる筒状の本体ハウジング41と、本体ハウジング41の先端部分から放出方向の前方に突出するように設けられる案内導入ハウジング43と、本体ハウジング41に設けられ、送風機17から供給される圧力空気CAを導入するための導入口45を有する圧力空気ホース取付け部49と、を備え、案内導入ハウジング43の先端43aと消火用ノズル5の先端5aとの間に、送風機17から供給された圧力空気CAを高速空気SAとして吐出するスリット状の吐出口51を形成するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
消火用ノズルの先端部分に取り付けて使用するノズルヘッドであって、
前記消火用ノズルを覆うように該消火用ノズルの外側に設けられる筒状の本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの先端部から放出方向の前方に突出するように設けられる案内導入ハウジングと、
前記本体ハウジングに設けられ、送風機から供給される圧力空気を導入するための導入口を有する圧力空気ホース取付け部と、を備え、
前記案内導入ハウジングの先端と前記消火用ノズルの先端との間に、前記送風機から供給された圧力空気を高速空気として吐出するスリット状の吐出口を形成するものであることを特徴とする消火用ノズルヘッド。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記案内導入ハウジングの内側には、前記圧力空気ホース取付け部から導入された圧力空気を旋回させながら前記吐出口に導く一枚または複数枚の螺旋翼が設けられていることを特徴とする請求項1記載の消火用ノズルヘッド。
【請求項3】
前記吐出口から吐出される高速空気の風速は150~300m/sであり、前記消火用ノズルの先端開口から放出される消化液の流速は25~30m/sであることを特徴とする請求項1又は2記載の消火用ノズルヘッド。
【請求項4】
前記吐出口は、円環状の開口であることを特徴とする請求項1又は2記載の消火用ノズルヘッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消火用ノズルの先端部分に取り付けられる消火用ノズルヘッドに係るものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
空港における飛行機の火災や高層ビル等の火災の消火作業は、離れた位置からの作業とならざるを得ず、目標箇所に到達できる放出能力と、消火用ノズルから放出される水や消火剤等の直進性が求められる。以下、消火用ノズルから放出される水や消火剤等を総称して、消化液と称することがある。
【0003】
また、空港等で使用される消防車などは、放出する消化液がタンクに収容された量に制限されることになる。このため、消化液が目標箇所以外に拡散して無駄に消費される量を抑えることも重要になる。さらに、住宅密集地などの火災では、消火対象の建物以外への消化液の拡散は極力抑える必要もある。
【0004】
しかしながら、従来の消火用ノズルは、直管状のパイプの先端に単に口径を絞ったノズルヘッドを取り付ける構造であるため、放出直後からすぐに外側に拡散してしまい、その直進性の維持と到達距離の延長が課題になっている。これは、ノズルヘッドの先端開口から放出された消化液が静止した空気の中を通過するとき、周辺の空気との摩擦力を受けて減速するため、あたかも鉋で削られるように外側に拡がってしまうことが原因であり、十分な到達距離を得ることは難しい。
【0005】
そこで、消火液を旋回させながら放射したり、消化液を旋回気流で包囲しながら放射したりすることで、消化液の拡散を規制しようとする消火用ヘッドが提案されている(例えば特許文献1等参照)。特許文献1に記載の消火用ヘッドは、気体放出用ノズルの内方に同心円状にミスト放出用ノズルを配置した二重構造であり、気体放出用ノズルの内面には螺旋状に配設された多数のフィンが設けられている。また、ミスト放出用ノズルの先端は、気体放出用ノズルの先端より所定寸法引っ込んだ位置に設けられている。
【0006】
このように構成することによって、特許文献1に記載の消火用ヘッドは、気体放出用ノズルから放出される気体によって、ミスト放出ノズルから放出されるミスト等が外側に拡散してしまうことを規制し、ミスト等を局所まで到達させようとしている。また、気体放出用ノズルの内面に配設されたフィンによって作られる旋回気流、気体放出用ノズルの先端、及びミスト放出ノズルの先端との位置関係によってもミスト等の放出方向前方への直進性を向上させることを試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007―175278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載されている消火用ノズルでは、構造上、気体放出用ノズルから放出される気体の風速を十分に確保することは難しい。このため、ミスト等の拡散を規制する効果は放出直後に限定され、所望の到達距離の拡大までの効果は期待できない。また、従来から使用されている既存の消火ノズルとは根本的に構造が異なるため、既存の消火ノズルをそっくり交換して使用することになり、導入に伴うコストの増大等も懸念される。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、導入しやすい簡易な構成によって、消火用ノズルから放出される消化液の拡散を規制できる距離を延ばし、消化液の直進性の向上と到達距離の延長を図る工夫がなされた消火用ノズルヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を解決する本発明の消火用ノズルヘッドは、消火用ノズルの先端部分に取り付けて使用するノズルヘッドであって、
前記消火用ノズルを覆うように該消火用ノズルの外側に設けられる筒状の本体ハウジングと、
前記本体ハウジングの先端部から放出方向の前方に突出するように設けられる案内導入ハウジングと、
前記本体ハウジングに設けられ、送風機から供給される圧力空気を導入するための導入口を有する圧力空気ホース取付け部と、を備え、
前記案内導入ハウジングの先端と前記消火用ノズルの先端との間に、前記送風機から供給された圧力空気を高速空気として吐出するスリット状の吐出口を形成するものであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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