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公開番号
2025077147
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189131
出願日
2023-11-06
発明の名称
消火栓装置
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A62C
35/20 20060101AFI20250512BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】監視員通路の通行を確保しつつ、設置場所を示す表示装置の側面方向からの視認性を向上可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、トンネル壁面に近接又は当接して所定の消火栓機器が収納された筐体が設置される。車両進行方向に相対する左側面52に近い筐体前面の上側に、設置場所を示す赤色表示を行う赤色表示灯34が横開きする子扉32に設けられている。子扉32は通常時は閉じていることから、赤色表示灯34は前方に向き、筐体前面方向からの視認性が確保されている。火災時に発信機22が操作されると、閉鎖保持が解除されて子扉32が横開きし、赤色表示灯34が側面方向に向き、筐体側面方向からの視認性が向上する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して筐体が設置された消火栓装置であって、
前記筐体前面の所定位置に配置された火災時に横開きする子扉に、設置場所を示す赤色表示を行う表示装置が設けられたことを特徴とする消火栓装置。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記子扉は、車両進行方向に相対する一方の側面に近い前面の上部に配置されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記子扉は、前記筐体前面に配置された発信機が操作された場合に開放されることを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項1記載の消火栓装置であって、
前記子扉は、開放起動部を有し、
前記開放起動部は、
前記子扉を閉鎖位置に保持する閉鎖保持部と、
前記子扉を開放方向に付勢する付勢部材と、
前記閉鎖保持部による前記子扉の閉鎖保持を解除して前記付勢部材により前記子扉を開放させる起動部と、
所定の扉開放条件が成立した場合に、前記起動部を起動して前記子扉を開放させる制御部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項5】
請求項4記載の消火栓装置であって、
前記表示装置は、防災受信盤からの配線による電源供給を受けて常時点灯しており、前記防災受信盤で火災が受信された場合の前記配線からの電源供給の断接により点滅されるものであり、
前記制御部は、前記扉開放条件として、前記表示装置を点滅させる前記配線からの電源供給の断接を検出した場合に、他の消火栓装置とは異なる所定の遅延時間が経過した後に前記起動部を起動して前記子扉を開放させることを特徴とする消火栓装置。
【請求項6】
請求項4記載の消火栓装置であって、
トンネル内の所定区間に設置された複数の消火栓装置毎に設けられた発信機と応答ランプが、防災受信盤からの同じ配線に接続されており、
前記配線は、
前記発信機が接続され、前記発信機を操作した場合に火災通報信号を前記防災受信盤へ送信する第1信号回線と、
前記応答ランプが接続され、前記第1信号回線により前記火災通報信号を受信した場合に制御電圧が供給され、前記発信機が操作されていることを条件に前記応答ランプを点灯させる第2信号回線と、
前記子扉の開放に使用される所定の駆動電圧が供給される第3信号回線と、
を含み、
前記制御部は、前記扉開放条件として、
前記発信機が操作されて前記第3信号回線から前記起動部に前記駆動電圧が供給される第1の扉開放条件が成立した場合、
他の消火栓装置での発信機の操作に伴い前記第2信号回線から前記起動部に制御電圧が供給される第2の扉開放条件が成立した場合、又は、
前記複数の消火栓装置の設置区間に設けられた火災検出器での火災検出に伴い前記第2信号回線から前記起動部に制御電圧が常時供給される第3の扉開放条件が成立した場合に、
他の消火栓装置とは異なる所定の遅延時間が経過した後に前記起動部を起動して前記子扉を開放させることを特徴とする消火栓装置。
【請求項7】
請求項4記載の消火栓装置であって、
トンネル内の所定区間に設置された複数の消火栓装置毎に設けられた発信機と応答ランプが、防災受信盤からの同じ配線に接続されており、
前記配線は、
前記発信機が接続され、前記発信機を操作した場合に火災通報信号を前記防災受信盤へ送信する第1信号回線と、
前記応答ランプが接続され、前記第1信号回線により前記火災通報信号を受信した場合に前記防災受信盤から制御電圧が供給され、前記発信機が操作されていることを条件に前記応答ランプを点灯させる第2信号回線と、
前記第1信号回線により前記火災通報信号を前記防災受信盤で受信した場合および前記複数の消火栓装置の設置区間に設けられた火災検出器での火災検出に伴う所定の信号を前記防災受信盤で受信した場合に所定の制御電圧が供給される第3信号回線と、
を含み、
前記制御部は、前記扉開放条件として、
前記発信機が操作されて前記第3信号回線から前記起動部に制御電圧が供給される第1の扉開放条件が成立した場合、
他の消火栓装置での発信機の操作に伴い前記第3信号回線から前記起動部に制御電圧が供給される第2の扉開放条件が成立した場合、又は、
前記複数の消火栓装置の設置区間に設けられた火災検出器での火災検出に伴い前記第3信号回線から前記起動部に制御電圧が供給される第3の扉開放条件が成立した場合に、
前記起動部を起動して前記子扉を開放させることを特徴とする消火栓装置。
【請求項8】
請求項7記載の消火栓装置であって、
前記複数の消火栓装置は、前記第3信号回線が前記子扉の開放に伴い閉成する開放検出スイッチを介して順次接続されており、
前記制御部は、他の消火栓装置と同じ所定の遅延時間が設定され、前記扉開放条件が成立した場合に、前記遅延時間の経過後に前記起動部を起動して前記子扉を開放させるとともに、前記開放検出スイッチの閉成により次段の消火栓装置の前記第3信号回線に前記制御電圧を供給して前記子扉を順次開放させることを特徴とする消火栓装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の消火栓装置であって、
前記表示装置は、前記子扉の前面及び裏面の両方に赤色表示を行う表示面を備えたことを特徴とする消火栓装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路に露出して設置される消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。例えば、消火栓装置は、前傾式の消火栓扉(前傾扉)を備えた筐体内部の消火栓収納部に、先端に放水ノズルを装着した消火用ホースや消火栓弁を含むバルブ類等が収納され、また、消火器扉を備えた筐体内部の消火器収納部に、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置には電装扉が設けられ、設置場所を示す赤色表示灯、火災通報を行う発信機、応答ランプ等の電装機器が設けられている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向、例えば、50メートル間隔で、監視員通路が設けられたトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている(特許文献1)。
【0003】
トンネル内に設置された消火栓装置は、例えば、4台の消火栓装置を1区間とし、区間毎に防災受信盤からの信号回線に接続されて監視制御を行っている。例えば、ある区間に設置されている4台の消火栓装置のいずれかで、火災の発生に伴い発信機の操作が行われて防災受信盤へ火災通報信号が送信されると、防災受信盤は、火災警報を出力すると共に、発信機が操作された消火栓装置の応答ランプを点灯する。また、防災受信盤は、発信機を操作した後に消火栓扉を開いて消火栓弁を開操作した場合に送信されるポンプ起動信号を受信して消火ポンプ設備のポンプ起動制御が行った場合に、全ての消火栓装置に設けられている赤色表示灯を一斉に点滅し、火災の発生を報知する。
【0004】
しかし、シールド工法等により造られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きして消火栓装置を埋込み設置することがコストや労力の関係から困難であることから、監視員通路に消火栓装置が露出した状態で設置することが要求されている。
【0005】
このため、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく、監視員通路に露出した状態で設置する構造として、トンネル壁面に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置を取付固定する壁掛け構造が提案されており、当該壁掛け構造の架台は、壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0006】
しかし、壁掛け構造による消火栓装置の設置は、トンネル壁面への消火栓装置の取り付けに工数と時間が掛かる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置の装置本体を取付固定する、いわゆる据置き構造を採用することが提案されている。
【0007】
ところで、監視員通路上の所定高さに筐体が設置される消火栓装置にあっては、監視員通路の通行を妨げないようするため、可能な限り薄型化する必要があり、例えば、消火栓装置に収納される最大の機器となる消火器を収納可能な奥行となる、例えば、25センチメートル程度といった薄型化が図られている。
【0008】
しかしながら、消火栓装置には、遠方から消火栓装置の設置場所を視認可能とするために赤色表示灯が設置されているが、筐体前面及び側方からの視認を可能とするため、赤色表示灯は筐体前面から数センチメートル程度飛び出しており、消火栓装置の薄型を妨げる要因となっている。
【0009】
この問題を解決するため特許文献3の消火栓装置にあっては、消火栓装置の利用者がトンネル内を通行している車両の運転者であり、運転者は左側面方向から消火栓装置を見ている。そこで、特許文献3の消火栓装置は、消火器扉に赤色表示灯が設けられ、火災発生に伴い発信機が操作された場合に、運転者が通常見ている消火栓装置の左側面方向へ消火器扉を回動して赤色表示灯を左側面方向に向け、側面方向からの視認性を高めるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2009-279294号公報
特開2019-000196号公報
特開2023-104538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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