TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025124969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020733
出願日2024-02-15
発明の名称安全帯取付具
出願人藤井電工株式会社
代理人
主分類A62B 35/00 20060101AFI20250820BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】簡易な操作で足場の縦部材への係合が可能であり、縦部材への取付けが完了した状態において、横方向の滑り、並びにそれに伴う下方向の滑りを防止可能な大きな係合強度を確保し得る、安全帯取付具を提供することにある。
【解決手段】足場構成部材の縦部材に着脱自在に取付けられる取付部12と、安全帯のフックが掛合可能なフック掛合板14a,14bとを備え、前記取付部は、円弧状に形成された係合片16a,16bを一対有し、対向する前記両係合片が円弧状の一端で軸着されて他端が開閉自在に構成され、前記フック掛合板は、前記両係合片の他端から突設され、前記フック掛合板には前記両係合片の他端間の開閉を規制するラッチ機構38と、前記両係合片の他端間を締め付ける締結手段52とが設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
足場構成部材の縦部材に着脱自在に取付けられる取付部と、安全帯のフックが掛合可能なフック掛合板とを備え、
前記取付部は、円弧状に形成された係合片を一対有し、対向する前記両係合片が円弧状の一端で軸着されて他端が開閉自在に構成され、
前記フック掛合板は、前記両係合片の他端から突設され、
前記フック掛合板には前記両係合片の他端間の開閉を規制するラッチ機構と、前記両係合片の他端間を締め付ける締結手段とが設けられている
ことを特徴とする安全帯取付具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記締結手段が前記ラッチ機構に連結されてなり、
前記ラッチ機構が前記両係合片の他端間を閉状態に規制するロック位置であって、前記締結手段が締め付けた位置にあるときには前記ラッチ機構がロック維持状態となり、前記締結手段が締め付けた位置にないときには前記ラッチ機構がロック解除可能状態となるように構成された
請求項1に記載の安全帯取付具。
【請求項3】
前記取付部には押圧部が設けられ、
前記押圧部は前記係合片の上面側に一対、下面側に一対有し、
前記上面側押圧部のそれぞれが前記両係合片の一端近傍に配設され、
前記下面側押圧部のそれぞれが前記両係合片の他端近傍に配設された
請求項1又は2に記載の安全帯取付具。
【請求項4】
前記締結手段には付勢部材が設けられ、前記付勢部材の付勢力により前記締結手段が前記フック掛合板の対向面から外側へ移動する方向に付勢されている
請求項1又は2に記載の安全帯取付具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築現場などで組んだ足場の縦部材に取付けて使用する、安全帯のフックを掛合するための安全帯取付具に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
建築現場などにおいて、外壁の外側に単管パイプなどの部材で足場を組むことが一般的に行われている。手摺りが設置されている足場では、作業者は安全帯のロープ先端に連結されたフックを手摺りに掛合させ、安全性を確保した上で作業を行う。
一方で、手摺りが設置されていない足場で作業するには、フックを頭上の横部材か、又はその階層の縦部材に掛合させることになる。
頭上の横部材にフックを掛合させる場合、通常の掛合位置よりも高い位置になるため安全帯のロープに長さの余裕がなく、作業者の移動可能範囲、即ち作業範囲がかなり制限される。
【0003】
縦部材にフックを掛合させる場合、縦部材に交差する突出物がない限り、フックは下方の横部材との交差箇所まで落下してしまう。フックがその階層の足下の横部材まで落下してしまうと、墜落時の落下距離が長くなり、非常に危険である。
また、縦部材の中間部に横部材が交差しており、その交差部でフックを掛合できたとしても、掛合したフックが水平状態になるため、墜落時にはフックの鉤部に対して横方向の曲げ荷重がかかり、破断して外れることがある。
【0004】
上述のような横部材、縦部材にフックを直接掛合させた際に生じる不具合を解消するため、現在では、例えば図17や図18に示すようなクランプが用いられている(例えば、特許文献1)。
図17に示すクランプ110は、縦部材102に外嵌可能な一対の係合片111,112が開閉自在に軸着され、一方の係合片111の端部にはナット115を螺合したボルト113が連結され、他方の係合片112の端部には凹溝114が形成されている。また、係合片111には環状部116が設けられている。
縦部材102を両係合片111,112で挟み込み、ボルト113を凹溝114に嵌入し、ナット115で両係合片111,112の端部間を締め付けることで、縦部材102の任意箇所に当該クランプ110を取付けることができる。そして、環状部116にフック104を係止させることで、上記不具合の発生を防止している。
【0005】
また、図18に示すクランプ120では、取付部121が一対の略半円板状のフレーム122,123が対向状態で配設され、一端部124,125が軸着され他端部126,127が開閉自在に設けられている。環状部128,129が形成されたフック掛合板130,131が他端部126,127から垂直に突設されている。ラッチ機構132がフック掛合板131に回動自在に連結されている。また、フレーム122,123の他端部126,127近傍の下面側に押圧部133,134が配設されている。
縦部材を両フレーム122,123内に納めて閉じ、ラッチ機構132で取付部121をロックして両フレーム122,123を締め込むことで取付けが完了する。そして、環状部128,129にフックを掛合させることで上記不具合の発生を防止している。作業者が万が一墜落した場合には、環状部128,129に作用する下方向荷重によって、クランプ120にはモーメントが作用し、クランプ120自体が傾斜する。これにより、フレーム122,123下面側に備わった押圧部133,134が縦部材の外周面に食い込むことでクランプ120の下方への滑り落ちを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-310040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のようなクランプ110を縦部材102に取付けたときの環状部116の方向を正面(0度)とした場合、作業者は正面から左右45度を越える範囲となる位置においても作業を行うことが往々にしてあり得る。即ち、クランプ110の環状部116に対して横向きに近い作業範囲で使用した場合である。
このような作業位置で作業者が万が一墜落してしまうと、クランプ110には下方向だけでなく、横方向に対しても大きく荷重がかかる。そして、クランプ110に対して、クランプ110と縦部材102との間に生じている静止摩擦力以上の横方向荷重がかかった場合、クランプ110は縦部材102を軸として動き始める。動き出してからの摩擦力は静止摩擦係数よりも小さい動摩擦係数の動摩擦力となるため、動摩擦力以上の横方向荷重がかかったクランプ110は引き続き縦部材102の周りをまわる。即ち、クランプ110の横滑りが生じる。そうした場合、動摩擦力以上の横方向荷重による横滑りだけでなく、動摩擦力以上の下方向荷重によって下方向にも滑り、クランプ110が縦部材102を軸として周りながらずり下がるおそれがあることが判明した。
【0008】
また、図17に示す締め付けにボルトとナットを用いたクランプの取付け作業では、一方の手でクランプを取付け高さ位置がずれないよう支えつつ、他方の手で締め付け作業を行う必要がある。このように取付けが完了するまで常に両手を使用しなければならず操作性が悪い。
更に、図18に示すクランプでは、取付部の両フレームで挟んで締め込む方式を採用していることから、縦部材の個体差によっては締め込んだ際に係合強度が緩くなるおそれもある。この場合には、墜落時の横方向荷重及び下方向荷重によって縦部材を軸として周りながらずり下がるおそれが高まるため、その対応が必要であった。
【0009】
本発明の目的は、簡易な操作で足場の縦部材への係合が可能であり、縦部材への取付けが完了した状態において、横方向の滑り、並びにそれに伴う下方向の滑りを防止可能な大きな係合強度を確保し得る、安全帯取付具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の安全帯取付具は、足場構成部材の縦部材に着脱自在に取付けられる取付部と、安全帯のフックが掛合可能なフック掛合板とを備え、前記取付部は、円弧状に形成された係合片を一対有し、対向する前記両係合片が円弧状の一端で軸着されて他端が開閉自在に構成され、前記フック掛合板は、前記両係合片の他端から突設され、前記フック掛合板には前記両係合片の他端間の開閉を規制するラッチ機構と、前記両係合片の他端間を締め付ける締結手段とが設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

藤井電工株式会社
連結フック
4か月前
藤井電工株式会社
安全帯取付具
1日前
個人
階段避難用滑り板
9か月前
個人
階段上り下り滑り板
7か月前
個人
発火物保管構造
11か月前
藤井電工株式会社
連結フック
4か月前
藤井電工株式会社
安全帯取付具
1日前
個人
大地震の火災消火システム
7日前
株式会社高儀
胴当てベルト
27日前
能美防災株式会社
放水設備
12か月前
能美防災株式会社
消火装置
8か月前
能美防災株式会社
消火設備
10か月前
能美防災株式会社
消火設備
10か月前
深田工業株式会社
発泡ノズル
8か月前
株式会社キッツ
流水検知装置
2か月前
帝国繊維株式会社
防災用車両
1か月前
能美防災株式会社
消火栓装置
8か月前
能美防災株式会社
デフレクタ
10か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
10か月前
個人
高層階の降下型避難装置
4か月前
個人
消火用ノズルヘッド
10か月前
ホーチキ株式会社
防災システム
8か月前
中国電力株式会社
長尺工具保持具
8か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
3か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
3か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
10か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
6日前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
4か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
11か月前
株式会社立売堀製作所
流水検知装置
1か月前
藤井電工株式会社
ストラップの保護カバー
6か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
2か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
9か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
11か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
8か月前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
8か月前
続きを見る