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公開番号2024029817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-07
出願番号2022132212
出願日2022-08-23
発明の名称消火器収納装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人
主分類A62C 13/78 20060101AFI20240229BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】筐体内に収納された消火器を容易かつ安全に取り出すことを可能とする。
【解決手段】トンネル長手方向のトンネル壁面27に沿って設けられた監視員通路35に、トンネル壁面27に近接又は当接させて架台28を設置し、架台28上の高い位置に消火器34を収納した消火栓装置の筐体を取付け固定する。利用者が消火器扉を開くと、平行リンク機構を備えた消火器移動機構30により、消火器34を縦置きした状態で載置した箱枠体38が開口部32を介して前方の監視員通路35の路面上に露出して位置するように移動し、消火器34の取出しを可能とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路に面して設置された消火器収納装置であって、
消火器が縦置きされた状態で収納される筐体の消火器収納部と、
設置状態における前記筐体の前面部の、前記消火器収納部に対応する位置に設けられた開口部と、
前記開口部に設けられた消火器扉が開放されて前記消火器収納部に収納された前記消火器が取り出される際に、前記消火器を縦置きされた状態を維持しながら前記開口部の前方の前記監視員通路の路面上に露出して位置するように移動させる消火器移動機構と、
を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載の消火器収納装置において、
前記消火器移動機構は、
少なくとも前方及び上方に開口し、内部に前記消火器を縦置き状態で載置する箱枠体と、
前記箱枠体の両側面の各々に設けられ、前記消火器扉が開放された際に、前記箱枠体を前記筐体内の前記消火器収納部から前記監視員通路の路面上の所定位置に移動させる平行リンク機構と、
を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火器収納装置において、
前記平行リンク機構は、
前記消火器収納部の底部に固定される基台と、
下端が前記基台の後端側に軸支されるとともに上端が前記箱枠体の側面上部の後端側に軸支された第1横リンクと、
下端が前記基台の前端側に軸支されるとともに上端が前記箱枠体の側面上部の前端側に軸支された第2横リンクと、
を備え、
前記基台に前記第1横リンク及び前記第2横リンクの下端が軸支される位置が、前記基台に対し前記第1横リンクと前記第2横リンクが前方に回動して前記箱枠体が前記開口部を介して前記監視員通路の路面上に移動する際に、前記箱枠体の下部が前記開口部の下端に接触することなく通過する高さであることを特徴とする消火器収納装置。
【請求項4】
請求項3記載の消火器収納装置において、
前記平行リンク機構は、
前記基台に軸支される前記第1横リンクの下端と前記基台に軸支される前記第2横リンクと下端との間の前記基台の部分に仮想的に形成される下リンクと、
前記箱枠体に軸支される前記第1横リンクの上端と前記箱枠体に軸支される前記第2横リンクと上端との間の前記箱枠体の部分に仮想的に形成される上リンクと、
を構成することを特徴とする消火器収納装置。
【請求項5】
請求項3記載の消火器収納装置において、
前記平行リンク機構は、前記第1横リンク及び前記第2横リンクの少なくとも何れかを前記開口部の前方に向けて付勢するばね部材を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項6】
請求項3記載の消火器収納装置において、
前記平行リンク機構は、前記箱枠体の前方への移動速度を抑制する緩衝装置を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項7】
請求項3記載の消火器収納装置において、
前記消火器移動機構は、
前記平行リンク機構により前記箱枠体が前記基台の上方の初期位置にある場合に、前記箱枠体の前方への移動を固定し、前記消火器扉が閉鎖された場合に前記箱枠体の前方への移動の固定を解除して、前記消火器扉が開放された場合に前記平行リンク機構により前記箱枠体を前方へ移動可能とする固定機構を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項8】
請求項7記載の消火器収納装置において、
前記固定機構は、
前記基台に回動可能に軸支され、前方上部に前記箱枠体の底部前端に当接する固定爪が形成されるとともに前方下側に前方に向けて斜め下向きに傾斜する押圧傾斜面が形成された固定レバーと、
前記固定爪が前記箱枠体の底部前端に当接する方向に前記固定レバーを付勢するばね部材と、
前記固定レバーの前記押圧傾斜面に相対した前記消火器扉の裏面に設けられ、前記消火器扉の閉鎖に伴う前記押圧傾斜面への摺接により前記固定爪を前記箱枠体の底部前端の当接から解除する方向に回動させる押圧棒と、
を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項9】
請求項3記載の消火器収納装置において、
前記消火器移動機構は、
前記平行リンク機構により前記箱枠体が前記基台の上方の初期位置にある場合に、前記箱枠体の前方への移動を固定し、前記消火器扉が開放された場合に前記箱枠体の前方への移動の固定を解除して、前記平行リンク機構により前記箱枠体を前方へ移動可能とする固定機構を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項10】
請求項2記載の消火器収納装置において、
前記箱枠体は、前記消火器を取出し自在に縦置き状態に保持する保持部材を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内に消火器を収納したトンネル用の消火器収納装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、消火栓扉を備えた筐体の消火栓収納部に、先端にノズルを装着したホースとバルブ類が収納され、また、消火器扉を備えた消火器収納部に、例えば、2本の消火器が収納されている。このように、消火器収納装置の機能を備えた消火栓装置は、一般的に、トンネル長手方向に、例えば、50メートル間隔でトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている(特許文献1)。
【0003】
ところで、トンネル躯体の壁面に、箱抜き等による消火栓装置の埋込部(凹部)を設けることが困難な場合、監視員通路に消火栓装置を露出した状態で設置する必要がある。このような場合に、トンネル壁面に消火栓装置を壁掛け設置するための架台構造が提案されており、架台はトンネル壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0004】
一方、消火栓装置の消火器扉を開いて内部に収納された消火器を容易且つ安全に取り出すために、消火器のレバーの高さを道路面から1.5m以下とすることが消防法で規定されており、トンネルに設置する場合もこれに準ずることとされている。
【0005】
しかしながら、道路面から監視員通路の路面までの高さが1m程度であり、消火器のレバーの高さを道路面から1.5m以下となるように消火栓装置を設置すると、監視員通路の路面からの高さはせいぜい数十cm程度になる。仮に設置高さの制約がなく、例えば、監視員通路の路面から2mといった比較的高所に消火栓装置を設置できるとしても、このような高さに収納された重さ10kg程度の消火器を取り出す場合、落下させてしまったり、その衝撃で消火器が投げ出されたり破損したりする可能性がある。
【0006】
このため、トンネル壁面に消火栓装置を壁掛け設置する消火栓装置にあっては、本体から消火器を容易に取り出すことができるようにするため、消火器扉を開けた際に、消火器を自重によって下方に移動させる下降機構を消火器扉又は本体に設けた消火器箱が提案されている(特許文献3,4)。
【0007】
更に、一般家庭において、消火器ボックスの設置場所を視認性が良く邪魔にならない場所とするため、消火器ボックスを頭上収納型として手動昇降装置を設けるようにしたものが提案されている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2016-055073号公報
特開2020-078429号公報
特開2021-186453号公報
特開2021-159228号公報
特開2011-036406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の下降機構を消火器扉に設けた消火器箱にあっては、消火器扉の裏面側に消火器が配置されていることから、消火器扉を開いた場合に、消火器扉の片側からしか消火器を取り出すことができず、横開きする消火器扉の開放位置によっては消火器を取出しにくい場合があり、また、消火器扉に重さ10kg程度の消火器及びその下降機構を配置することから、消火器扉の開閉構造をその重量に耐えうる堅牢な構造としなければならない問題がある。
【0010】
また、従来の下降機構を本体に設けた消火器箱にあっては、本体の底部までしか消火器を下降させることができず、そのため、下降させた消火器の上部を前傾させる構造としており、このような高さにある重い消火器を取り出す場合、落下させてしまったり、その衝撃で消火器が投げ出されたり破損したりする可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)

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