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公開番号
2024103090
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-01
出願番号
2023007235
出願日
2023-01-20
発明の名称
コンセント装置
出願人
幸南工業株式会社
代理人
個人
主分類
A62C
3/16 20060101AFI20240725BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】 消火機能を備えたコンセント装置であって、しかも、あらゆるタイプのコンセント装置に適用可能であると共に、誰もが簡易に取付可能なコンセント装置を提供する。
【解決手段】 プラグの差込口を有するコンセント本体1と、コンセント本体1の差込口が露出するようにコンセント本体1の前側に設けられる装飾カバー部2と、装飾カバー部2を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部3と、装飾カバー部2又はカバー取付部3の上方に装飾カバー部2又はカバー取付部3と一体的に形成された消火具収容部4とを備えている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
プラグの差込口を有するコンセント本体と、前記コンセント本体の差込口が露出するように該コンセント本体の前側に設けられる装飾カバー部と、前記装飾カバー部を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部と、前記装飾カバー部又は前記カバー取付部の上方に該装飾カバー部又は該カバー取付部と一体的に形成された消火具収容部とを備え、
前記消火具収容部は、外装体に消火剤が充填されている消火具を収容すると共に火炎によって該消火具から消化剤が落下し得るようにしたことを特徴とするコンセント装置。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記消火具収容部は、前記消火具を収容し得る体積を有すると共に、内部に前記消火具を収容し得る中空状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記消火具収容部の下面には、開口が設けられていると共に、前記下面のうち前記開口を除く部分が前記消火具を載置する消火具支持部になっていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記消火具収容部の側方に前記消火具を出し入れする消火具挿入口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセント装置が発火した場合において、火災の発生を未然に防止し得る消火機能を備えたコンセント装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
コンセント装置は、屋内配線から電気器具等に電気を供給するため、電気器具のコードの先端に設けられたプラグの差し込み口として屋内の壁等に設置されているが、このコンセント装置の発火が原因となって火災が発生する場合がある。例えば、プラグがコンセント装置に長期間差し込まれたままの状態において、プラグとコンセント装置の間にホコリや異物が溜まると、そのホコリ等が空気中の湿気を吸収して放電することによって発火し(トラッキング現象)、これが火災につながってしまうケースがある。また、その他にも、コンセント装置の経年劣化、過剰な電気の供給等もコンセント装置の火災の原因となっている。
【0003】
そこで、コンセント装置の火災を未然に防止する手段として、例えば、下記特許文献1に示されているトラッキング火災用消火装置が存在している。この装置は、下方が開口された金属製の容器内にガス及び粉末消化剤が充填された合成樹脂製の密閉容器を内蔵してなり、火災時の温度上昇によって密閉容器が破裂すると、粉末消火剤が金属製容器の下方開口部から噴出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3162290号公報
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されたトラッキング火災用消火装置は、金属製の容器の存在を前提とした上で、金属製容器の下方開口部から粉末消火剤が噴出するように構成されており、実際にはコンセント装置の消火装置に適しているとは言い難い。すなわち、特許文献1記載の考案は、金属製容器の下方開口部から粉末消火剤が噴出するようになっている以上、少なくとも、当該金属製容器はコンセント装置の上方に位置させる必要がある。この点、一般的なコンセント装置は、コンセント本体が屋内の壁に埋設されており、壁の前方には装飾カバーのみが存在するように設置されている。従って、コンセント装置の上方には、そもそも金属製の容器からなるトラッキング火災用消火装置を載置するスペースは事実上存在していない。他方、トラッキング火災用消火装置をいわゆる露出形のコンセント装置に使用した場合、当該消火装置を載置する箇所は確保されるものの、次のような問題がある。すなわち、一般的な露出形のコンセント装置は、コンセント本体を収容させたボックス状の筐体からなり、このボックス状の筐体を壁等の外部に露出させて設置しているが、仮に、当該筐体の上面に金属製容器を載置したとしても、コンセント装置の発火後、コンセント装置を構成する筐体の上面が溶解しなければ、粉末消火剤が噴出しないことになる。そのため、粉末消火剤が噴出した時には、火炎の勢いが強くなっていて消火に手遅れになってしまう場合もあり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、コンセント装置が何らかの理由で発火した場合に、それが火災に至らないよう確実且つ未然に防止し得る消火機能を備えたコンセント装置であって、しかも、あらゆるタイプのコンセント装置に適用可能であると共に、誰もが簡易に取付可能なコンセント装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明に係るコンセント装置は、プラグの差込口を有するコンセント本体と、前記コンセント本体の差込口が露出するように該コンセント本体の前側に設けられる装飾カバー部と、前記装飾カバー部を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部と、前記装飾カバー部又は前記カバー取付部の上方に該装飾カバー部又は該カバー取付部と一体的に形成された消火具収容部とを備え、前記消火具収容部は、外装体に消火剤が充填されている消火具を収容すると共に火炎によって該消火具から消化剤が落下し得るようにしたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係るコンセント装置の前記消火具収容部は、前記消火具を収容し得る体積を有すると共に、内部に前記消火具を収容し得る中空状に形成されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、本発明に係るコンセント装置の前記消火具収容部の下面には、開口が設けられていると共に、前記下面のうち前記開口を除く部分が前記消火具を載置する消火具支持部になっていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係るコンセント装置は、前記消火具収容部の側方に前記消火具を出し入れする消火具挿入口が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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