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公開番号2025004233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-14
出願番号2024179369,2022181550
出願日2024-10-11,2017-03-30
発明の名称防災システム
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250106BHJP(信号)
要約【課題】非火災報が出されてしまう前に火災検知器の劣化の進み具合を判定して報知することにより適切な対処を可能とする。
【解決手段】防災受信盤10からトンネル内に引き出された信号回線14a、14bに火災検知器12を接続して火災を監視する。防災受信盤10の劣化判定部48は、火災検知器12の劣化の度合いを判定し、防災受信盤10より報知させる。劣化判定部48による劣化度合いの判定は、火災検知器12の環境ストレスとなる温度や湿度等を測定し、測定値又はその変化量が所定値を超えた場合に劣化カウント値を増加させ、更に経年劣化による劣化カウント値を加えた劣化カウント値総和が所定の劣化閾値に達した場合に、劣化を判定して報知することにより、点検、確認、調査等を促す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
検知エリアからの光エネルギーを検出する火災検知部を備えた火災検知器を設けて前記検知エリアの火災を監視する防災システムであって、
前記火災検知部により検出された前記光エネルギーに基づいて前記検知エリアにおける火災発生の有無を判断する火災判断処理を行う検知器制御部と、
前記火災検知部による前記光エネルギーの検出感度の異常を所定の試験により判定する試験部と、
前記検知器制御部が前記火災判断処理により火災発生有りと判断した場合にはこれに基づき前記検知エリアにおける火災を報知させる火災報知処理を行うものであって、前記火災検知器の誤動作による火災検知信号出力又は前記防災システムによる非火災報の出力に繋がる前記火災検知器の異常であって前記試験部によって試験されない前記火災検知器の劣化の度合いを判定する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記火災検知器毎の火災検知信号のゼロ点を検出してゼロ点履歴として記憶し、所定の操作指示に基づいて前記ゼロ点履歴を所定の方法で表示させることを特徴とする防災システム。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1記載の防災システムであって、
前記制御部は、
前記火災検知器の劣化の度合いが前記所定の劣化警報条件を充足した場合に、前記火災検知器の劣化警報を報知する制御を行い、
前記劣化警報が報知された場合又は前記非火災報が出力された場合に、特定の火災検知器又は全ての火災検知器の前記ゼロ点履歴を表示させ、劣化の状況や前記非火災報の原因の確認を可能とすることを特徴とする防災システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防災受信盤から引き出された信号線に接続されてトンネル内の火災を監視する火災検知器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車専用道路等のトンネルには、トンネル内で発生する火災事故から人身及び車両等を守るため、火災を監視する火災検知器が設置され、防災受信盤から引き出された信号線に接続されている。
【0003】
火災検知器は左右の両方向に検出エリアを持ち、トンネルの長手方向に沿って、隣接して配置される火災検知器との検出エリアが相互補完的に重なるように、例えば、25m間隔、或いは50m間隔で連続的に配置されている。
【0004】
また、火災検知器は透光性窓を介してトンネル内で発生する火災炎からの放射線、たとえば赤外線を監視しており、炎の監視機能を維持するために、受光素子の感度を監視するための感度試験や透光性窓の汚れを監視するための汚れ試験を行っている。
【0005】
受光素子の感度試験は、防災受信盤から定期的に送信される試験信号を受信した場合に、疑似的な炎からの光に相当する試験光を試験用光源から受光素子に入射して受光感度を検出し、受光感度が所定の閾値感度に低下するまでは、検出感度の逆数となる補正値で受光値を補正し、検出感度が所定の感度閾値に低下して補正が不可能となった場合には、受光素子の故障信号を防災受信盤に送信してセンサ故障警報を出力させている。
【0006】
透光性窓の汚れ試験は、防災受信盤から定期的に送信される試験信号を受信した場合に、火災検知器の外側に設けられた試験光源から試験光を透光性窓に入射し、受光素子で受光して減光率を求め、減光率が所定の汚れ閾値を超えた場合に汚れ異常信号を防災受信盤に送信して汚れ警報を出力させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平6-325271号公報
特開2002-246962号公報
特開平11-128381号公報
特開2013-105370号公報
特開平10-111989号公報
特開平10-255185号公報
特開平05-100890号公報
【発明の概要】
【0008】
しかしながら、このような従来の火災検知器にあっては、運用期間が長くなった場合、感度試験によるセンサ故障や汚れ試験による汚れ異常が検出されることなく正常に運用されていると思われる状態で、突然、火災検知器が火災検知信号を出力して防災受信盤から非火災報が出される事態が発生しており、非火災報であることを確認するまでは、警報表示板設備などにより火災発生表示を行って車両のトンネル通行を禁止し、担当者が現場に出向いて確認する必要があり、トンネル通行を再開するまでに手間と時間がかかり、トンネル防災システムの信頼性を確保できないおそれがある。
【0009】
このように正常に運用されていると思われる状態で、突然、火災検知器が火災検知信号を出力する原因は、運用期間が長くなることで火災検知器の劣化が進んで動作が不安定な状態となっており、この状態で何らかの原因による誤動作で火災検知信号を出力することが想定される。しかしながら、火災検知器の劣化がどの程度進んでいるかは、製造段階で示された耐用年数といった情報しかなく、火災検知器の劣化状況に対応した維持管理が困難な状況にある。
【0010】
本発明は、非火災報が出されてしまう前に火災検知器の劣化の進み具合を判定して報知することにより適切な対処を可能とする防災システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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