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公開番号2025145562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045794
出願日2024-03-22
発明の名称火災検出システム
出願人国立大学法人 筑波大学,ホーチキ株式会社
代理人個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250926BHJP(信号)
要約【課題】火災の位置を特定することができる火災検出システムを提供すること。
【解決手段】音軸901に沿う方向において音波を送波する第1送波手段と、音軸901に沿って音波を受波する第1受波手段と、第1送波手段が送波した音波に対応する第1送波信号と、第1受波手段が受波した音波に対応する第1受波信号とに基づいて、音波の伝搬経路上の第1温度を特定する第1温度特定手段と、音軸901と略直交する方向である音軸903に沿う方向において音波を送波する第2送波手段と、音軸903に沿って音波を受波する第2受波手段と、第2送波手段が送波した音波に対応する第2送波信号と、第2受波手段が受波した音波に対応する第2受波信号とに基づいて、音波の伝搬経路上の第2温度を特定する第2温度特定手段と、第1及び第2温度特定手段の特定結果に基づいて、火災位置を特定する火災位置特定手段と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
対象領域で発生した火災の位置である火災位置を特定する火災検出システムであって、
第1音軸に沿う方向において前記対象領域に対して音波を送波する第1送波手段と、前記第1送波手段から送波された音波を受波する第1受波手段であって、前記第1音軸に沿って前記対象領域を伝搬した音波を受波する第1受波手段との合わせである第1送受波手段と、
前記第1送波手段が送波した音波に対応する第1送波信号と、前記第1受波手段が受波した音波に対応する第1受波信号とに基づいて、前記第1送波手段から送波された音波の伝搬経路上の第1温度を特定する第1温度特定手段と、
前記第1音軸と略直交する方向である第2音軸に沿う方向において前記対象領域に対して音波を送波する第2送波手段と、前記第2送波手段から送波された音波を受波する第2受波手段であって、前記第2音軸に沿って前記対象領域を伝搬した音波を受波する第2受波手段との組み合わせである第2送受波手段と、
前記第2送波手段が送波した音波に対応する第2送波信号と、前記第2受波手段が受波した音波に対応する第2受波信号とに基づいて、前記第2送波手段から送波された音波の伝搬経路上の第2温度を特定する第2温度特定手段と、
前記第1温度特定手段及び前記第2温度特定手段の特定結果に基づいて、前記火災位置を特定する火災位置特定手段と、を備え、
前記第1音軸及び前記第2音軸は、前記対象領域の床面に対して略平行となっており、
前記第1送受波手段は、前記第2音軸に沿う方向において複数個並べられており、
前記第2送受波手段は、前記第1音軸に沿う方向において複数個並べられており、
前記対象領域は、複数の前記第1送受波手段における複数の前記第1音軸、及び、複数の前記第2送受波手段における複数の前記第2音軸によってマトリクス状に複数の区画に区分されている、
火災検出システム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記火災位置特定手段は、
複数の前記第1送受波手段における少なくとも1個の前記第1送受波手段に関する前記第1温度の経時的な分散が第1閾値を超えた場合、少なくとも1個の前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置に基づいて、前記第2音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、
複数の前記第1送受波手段各々に関する複数の前記第1温度の経時的な分散全てが前記第1閾値を超えない場合、複数の前記第1温度の内の最高温度に対応する前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置と、複数の前記第1温度の内の最高温度の次に高い温度に対応する前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置とに基づいて、前記第2音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、
複数の前記第2送受波手段における少なくとも1個の前記第2送受波手段に関する前記第2温度の経時的な分散が第2閾値を超えた場合、少なくとも1個の前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置に基づいて、前記第1音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、
複数の前記第2送受波手段各々に関する複数の前記第2温度の経時的な分散全てが前記第2閾値を超えない場合、複数の前記第2温度の内の最高温度に対応する前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置と、複数の前記第2温度の内の最高温度の次に高い温度に対応する前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置とに基づいて、前記第1音軸に沿う方向における前記火災位置を特定する、
請求項1に記載の火災検出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災検出システムに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、音波を用いて火災を検出する技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-117536
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、火災発生時に、当該火災の位置を検出する技術が要望されていた。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災の位置を特定することができる火災検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出システムは、対象領域で発生した火災の位置である火災位置を特定する火災検出システムであって、第1音軸に沿う方向において前記対象領域に対して音波を送波する第1送波手段と、前記第1送波手段から送波された音波を受波する第1受波手段であって、前記第1音軸に沿って前記対象領域を伝搬した音波を受波する第1受波手段との合わせである第1送受波手段と、前記第1送波手段が送波した音波に対応する第1送波信号と、前記第1受波手段が受波した音波に対応する第1受波信号とに基づいて、前記第1送波手段から送波された音波の伝搬経路上の第1温度を特定する第1温度特定手段と、前記第1音軸と略直交する方向である第2音軸に沿う方向において前記対象領域に対して音波を送波する第2送波手段と、前記第2送波手段から送波された音波を受波する第2受波手段であって、前記第2音軸に沿って前記対象領域を伝搬した音波を受波する第2受波手段との組み合わせである第2送受波手段と、前記第2送波手段が送波した音波に対応する第2送波信号と、前記第2受波手段が受波した音波に対応する第2受波信号とに基づいて、前記第2送波手段から送波された音波の伝搬経路上の第2温度を特定する第2温度特定手段と、前記第1温度特定手段及び前記第2温度特定手段の特定結果に基づいて、前記火災位置を特定する火災位置特定手段と、を備え、前記第1音軸及び前記第2音軸は、前記対象領域の床面に対して略平行となっており、前記第1送受波手段は、前記第2音軸に沿う方向において複数個並べられており、前記第2送受波手段は、前記第1音軸に沿う方向において複数個並べられており、前記対象領域は、複数の前記第1送受波手段における複数の前記第1音軸、及び、複数の前記第2送受波手段における複数の前記第2音軸によってマトリクス状に複数の区画に区分されている。
【0007】
また、請求項2に記載の火災検出システムは、請求項1に記載の火災検出システムにおいて、前記火災位置特定手段は、複数の前記第1送受波手段における少なくとも1個の前記第1送受波手段に関する前記第1温度の経時的な分散が第1閾値を超えた場合、少なくとも1個の前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置に基づいて、前記第2音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、複数の前記第1送受波手段各々に関する複数の前記第1温度の経時的な分散全てが前記第1閾値を超えない場合、複数の前記第1温度の内の最高温度に対応する前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置と、複数の前記第1温度の内の最高温度の次に高い温度に対応する前記第1送受波手段が設けられている前記第2音軸に沿う方向における位置とに基づいて、前記第2音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、複数の前記第2送受波手段における少なくとも1個の前記第2送受波手段に関する前記第2温度の経時的な分散が第2閾値を超えた場合、少なくとも1個の前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置に基づいて、前記第1音軸に沿う方向における前記火災位置を特定し、複数の前記第2送受波手段各々に関する複数の前記第2温度の経時的な分散全てが前記第2閾値を超えない場合、複数の前記第2温度の内の最高温度に対応する前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置と、複数の前記第2温度の内の最高温度の次に高い温度に対応する前記第2送受波手段が設けられている前記第1音軸に沿う方向における位置とに基づいて、前記第1音軸に沿う方向における前記火災位置を特定する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の火災検出システムによれば、第1温度特定手段及び第2温度特定手段の特定結果に基づいて、火災位置を特定することにより、例えば、火災の位置を特定することが可能となる。特に、例えば、対象領域が複数の第1音軸、及び、複数の第2音軸によってマトリクス状に複数の区画に区分されているので、各区画を基準として火災の位置を確実に特定することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の火災検出システムによれば、第1温度の経時的な分散が第1閾値を超えた場合、少なくとも1個の第1送受波手段が設けられている第2音軸に沿う方向における位置に基づいて、第2音軸に沿う方向における火災位置を特定し、第1温度の経時的な分散全てが第1閾値を超えない場合、最高温度に対応する第1送受波手段が設けられている第2音軸に沿う方向における位置と、最高温度の次に高い温度に対応する第1送受波手段が設けられている第2音軸に沿う方向における位置とに基づいて、第2音軸に沿う方向における火災位置を特定し、第2温度の経時的な分散が第2閾値を超えた場合、少なくとも1個の第2送受波手段が設けられている第1音軸に沿う方向における位置に基づいて、第1音軸に沿う方向における火災位置を特定し、第2温度の経時的な分散全てが第2閾値を超えない場合、最高温度に対応する第2送受波手段が設けられている第1音軸に沿う方向における位置と、最高温度の次に高い温度に対応する第2送受波手段が設けられている第1音軸に沿う方向における位置とに基づいて、第1音軸に沿う方向における火災位置を特定することにより、例えば、第1温度及び第2温度の分散を考慮して火災位置を特定することができるので、火災の位置の特定精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施の形態に係る感知器の設置例等を示す図である。
本実施の形態に係る感知器の設置例等を示す図である。
感知器を示すブロック図である。
音波の説明図である。
防災受信機を示すブロック図である。
送波側音波信号の説明図である。
相互相関情報の説明図である。
ずれ時間及び相関度の説明図である。
温度検知処理のフローチャートである。
対象領域の内部を示す側面図である。
相互相関情報の説明図である。
相互相関情報の説明図である。
第1火災検出処理のフローチャートである。
第2火災検出処理のフローチャートである。
処理の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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