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公開番号2025145993
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046543
出願日2024-03-22
発明の名称復号装置及び復号方法
出願人NTT株式会社,国立大学法人 筑波大学
代理人弁理士法人アイル知財事務所
主分類H04N 19/91 20140101AFI20250926BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本開示は、エントロピー符号を用いて圧縮された可変長符号列のデータを、小さなレイテンシで復号可能にすることを目的とする。
【解決手段】本開示は、エントロピー符号を用いて符号化された可変長符号列のデータを、クロックごとに予め定められたビット数ずつ取得し、複数の前記予め定められたビット数のデータで得られる参照情報を用いて、クロックごとに予め定められたビット数のデータを復号する、復号装置である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
エントロピー符号を用いて符号化された可変長符号列のデータを、クロックごとに予め定められたビット数ずつ取得し、
複数の前記予め定められたビット数のデータで得られる参照情報を用いて、クロックごとに予め定められたビット数のデータを復号する、
復号装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記予め定められたビット数のデータから符号の先頭位置及び符号長を検出し、
前記予め定められたビット数のデータに含まれる符号の先頭位置及び符号長を、前記参照情報として取得する、
請求項1に記載の復号装置。
【請求項3】
前記予め定められたビット数のデータの先頭から何ビット分が符号の先頭ではないのかを示す先頭不可ビットを計算することで、前記予め定められたビット数のデータから検出された符号長のうちの信用することのできる符号長を示す情報を、前記参照情報として取得し、
前記取得した信用することのできる符号長を用いて、前記可変長符号列のデータを復号する、
請求項1に記載の復号装置。
【請求項4】
前記可変長符号列のデータが映像データであり、
前記エントロピー符号がハフマン符号である、
請求項1に記載の復号装置。
【請求項5】
前記予め定められたビット数がエントロピー符号の最大符号長で定められる、
請求項1に記載の復号装置。
【請求項6】
エントロピー符号を用いて、可変長符号列のデータを送信する送信装置と、
前記送信装置から送信された可変長符号列のデータを復号する、請求項1から5のいずれかに記載の復号装置と、
を備える伝送システム。
【請求項7】
エントロピー符号を用いて符号化された可変長符号列のデータを、クロックごとに予め定められたビット数ずつ取得し、
複数の前記予め定められたビット数のデータで得られる参照情報を用いて、クロックごとに予め定められたビット数のデータを復号する、
復号方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エントロピー符号を用いて圧縮された可変長符号列のデータを復号する装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
データ圧縮処理では、シンボル当たりの平均データ量を減少させるため、符号割り当てが行われている。符号割り当てでは、頻出するシンボルはより短いビット長の信号で、そうでないシンボルはより長いビット長の信号で表すことによって、シンボル当たりの平均データ量を減少させるエントロピー符号が用いられている。
【0003】
エントロピー符号化にハフマン符号を用いた復号技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1では、1段目のテーブルの結果をもとに、次の動作タイミングで2段目のテーブルを参照するため、1クロックサイクルで複数の符号を復号するのは難しい。このため、可変長符号列のデータを復号する際のレイテンシが大きいという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平06-326616号公報「ハフマン復号化テーブルの構成方法」
【非特許文献】
【0005】
Ben Rudiak-Gould. Huffyuv v2.1.1. http://rationalqm.us/www.math.berkeley.edu/benrg/huffyuv.html. (Accessed on 12/14/2023).
村上篤道,浅井光太郎,関口俊一(編).高効率映像符号化技術HEVC/H.265 とその応用.オーム社,Feb 2013,p.18-p.19.
岩橋政宏.電子情報通信学会『知識の森』2群-5編-5章. https://www.ieice-hbkb.org/files/ad_base/view_pdf.html?p=/files/02/02gun_05hen_05.pdf, 4 2013.(Accessed on 12/15/2023).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、エントロピー符号を用いて圧縮された可変長符号列のデータを、小さなレイテンシで復号可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の伝送システムは、エントロピー符号を用いて、可変長符号列のデータを送信する送信装置と、前記送信装置から送信された可変長符号列のデータを復号する復号装置と、を備える。本開示の復号装置は、本開示の復号方法を実行する。本開示の復号方法では、本開示の復号装置が、あるクロックとその直前に受け取った2つのビット長のデータを用いて復号処理を行う。
【0008】
具体的には、本開示の復号装置は、
エントロピー符号を用いて符号化された可変長符号列のデータを、クロックごとに予め定められたビット数ずつ取得し、
複数の前記予め定められたビット数のデータで得られる参照情報を用いて、クロックごとに予め定められたビット数のデータを復号する。
【0009】
本開示の復号装置は、前記予め定められたビット数のデータから符号の先頭位置及び符号長を検出し、前記予め定められたビット数のデータに含まれる符号の先頭位置及び符号長を、前記参照情報として取得してもよい。
【0010】
本開示では、前記予め定められたビット数のデータの先頭から何ビット分が符号の先頭ではないのかを示す先頭不可ビットを計算することで、前記予め定められたビット数のデータから検出された符号長のうちの信用することのできる符号長を示す情報を、前記参照情報として取得してもよい。これにより、本開示の復号装置は、前記取得した信用することのできる符号長を用いて、前記可変長符号列のデータを復号することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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