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公開番号2025146109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024046715
出願日2024-03-22
発明の名称通信システム、方法及びプログラム
出願人NTT株式会社,国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人ITOH,個人,個人,個人
主分類G09C 1/00 20060101AFI20250926BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】データサイズを抑制しつつ安全性の高い同種写像に基づく公開鍵暗号方式及びシステムを提供する。
【解決手段】通信システムは、整数a'及びb'と、dA,1=2a'-3b'、dA,2=3b'、d1=22a'+2a'3b'+32b'、d2=32b'、a=3a'と、p=2a・3f-1と、E0[2a]の生成元P0、Q0とをシステムパラメータとする暗号化通信システムであって、Z/2aZ上の2×2の正則な対角行列Aを選択し、dA,1とP0、Q0からdA,1-同種写像φA,1:E0→EA'とPA'=φA,1(P0)とQA'=φA,1(Q0)を生成し、dA,2-同種写像φA,2:EA'→EAを選択することにより、公開鍵pk=(EA,RA,SA)((RA,SA)Τ=A(PAA,2(PA'),QAA,2(QA'))Τ)と、秘密鍵sk=(A,EA',PA',QA')とを生成する鍵生成部、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
セキュリティパラメータλから決定される整数a'及びb'と、パラメータd
A,1
=2
a'
-3
b'
、d
A,2
=3
b'
、d

=2
2a'
+2
a'

b'
+3
2b'
、d

=3
2b'
、a=3a'と、素数p=2

・3f-1(ただし、fは自然数)と、有限体F
p^2
上の所定の楕円曲線E

のねじれ部分群E

[2

]の生成元P

、Q

とをシステムパラメータとする同種写像暗号を利用した暗号化通信を実現する通信システムであって、
Z/2aZ上のランダムな2×2の正則な対角行列Aを選択し、d
A,1
とP

、Q

からRandIsogImagesアルゴリズムによりランダムなd
A,1
-同種写像φ
A,1
:E

→E

'とP

'=φ
A,1
(P

)とQ

'=φ
A,1
(Q

)を生成し、ランダムなd
A,2
-同種写像φ
A,2
:E

'→E

を選択することにより、前記暗号化通信の暗号化に用いられる公開鍵pk=(E

,R

,S

)(ただし、R

及びS

は、(R

,S


Τ
=A(P

=φ
A,2
(P

'),Q

=φ
A,2
続きを表示(約 4,200 文字)【請求項2】
平文mと、前記公開鍵pk=(E

,R

,S

)とに基づいて、s

=2m+1∈(Z/2

Z)

を選択し、d

とP

、Q

から前記RandIsogImagesアルゴリズムによりランダムなd

-同種写像φ

:E

→E

とP

=φ

(P

)とQ

=φ

(Q

)を生成し、ランダムなd

-同種写像φ

:E

→E

を選択することにより、暗号文ct=(E

,R

,S

,E

,R

,S

)(ただし、R

及びS

は(R

,S


Τ
=B(P

,Q


Τ
を満たす値、R

及びS

は(R

,S


Τ
=B(φ

(R

),φ

(S

))
Τ
を満たす値、Bは2×2の正則な対角行列B=diag(s

,s

-1
))を生成する暗号化部、
【請求項3】
前記秘密鍵sk=(A,E

',P

',Q

')と、前記暗号文ct=(E

,R

,S

,E

,R

,S

)とに基づいて、SIDH攻撃を実行するアルゴリズムであるAtk
N_1,N_2
(E

,E

,R

,S

,R

',S

')(ただし、R

'及びS

'は(R

',S

')
Τ
=d


-1
(R

,S


Τ
を満たす値、N

=d
A,1


、N

=d
A,2


)により(ψ

,ψ

,E

')を生成し、B=diag(s

,s

-1
)かつd
A,1
(R

,S


Τ
=B(ψ

(P

'),ψ

(Q

'))
Τ
となる2×2の正則な対角行列Bを求め、(R

,S


Τ
=B(ψ
【請求項4】
セキュリティパラメータλから決定される整数a'及びb'と、パラメータd
A,1
=2
a'
-3
b'
、d
A,2
=3
b'
、d

=2
2a'
+2
a'

b'
+3
2b'
、d

=3
2b'
、a=3a'と、素数p=2

・3f-1(ただし、fは自然数)と、有限体F
p^2
上の所定の楕円曲線E

のねじれ部分群E

[2

]の生成元P

、Q

とをシステムパラメータとする同種写像暗号を利用した暗号化通信を実現する通信システムに用いられる方法であって、
前記暗号化通信の受信者となる第1の装置が、
Z/2aZ上のランダムな2×2の正則な対角行列Aを選択し、d
A,1
とP

、Q

からRandIsogImagesアルゴリズムによりランダムなd
A,1
-同種写像φ
A,1
:E

→E

'とP

'=φ
A,1
(P

)とQ

'=φ
A,1
(Q

)を生成し、ランダムなd
A,2
-同種写像φ
A,2
:E

'→E

を選択することにより、前記暗号化通信の暗号化に用いられる公開鍵pk=(E

,R

,S

)(ただし、R

及びS

は、(R

,S


Τ
=A(P

=φ
A,2
(P

'),Q

【請求項5】
前記暗号化通信の送信者となる第2の装置が、
平文mと、前記公開鍵pk=(E

,R

,S

)とに基づいて、s

=2m+1∈(Z/2

Z)

を選択し、d

とP

、Q

から前記RandIsogImagesアルゴリズムによりランダムなd

-同種写像φ

:E

→E

とP

=φ

(P

)とQ

=φ

(Q

)を生成し、ランダムなd

-同種写像φ

:E

→E

を選択することにより、暗号文ct=(E

,R

,S

,E

,R

,S

)(ただし、R

及びS

はB(P

,Q


Τ
を満たす値、R

及びS

は(R

,S


Τ
=B(φ

(R

),φ

(S

))
Τ
を満たす値、Bは2×2の正則な対角行列B=diag(s

,s

-1
))を生成する暗号化手順、
を実行する請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の装置が、
前記秘密鍵sk=(A,E

',P

',Q

')と、前記暗号文ct=(E

,R

,S

,E

,R

,S

)とに基づいて、SIDH攻撃を実行するアルゴリズムであるAtk
N_1,N_2
(E

,E

,R

,S

,R

',S

')(ただし、R

'及びS

'は(R

',S

')
Τ
=d


-1
(R

,S


Τ
を満たす値、N

=d
A,1


、N

=d
A,2


)により(ψ

,ψ

,E

')を生成し、B=diag(s

,s

-1
)かつd
A,1
(R

,S


Τ
=B(ψ

(P

'),ψ

(Q

'))
Τ
となる2×2の正則な対角行列Bを求め、(R

,S


【請求項7】
コンピュータに、請求項4乃至6の何れか一項に記載の方法を実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム、方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
耐量子性を持つと考えられる暗号方式は耐量子計算機暗号等と呼ばれる。耐量子計算機暗号の候補の一つとして、同種写像暗号が知られている。同種写像に基づく公開鍵暗号方式の中でも代表的なものとしては、SIDH、SIKE、CSIDH等がある。しかしながら、SIDHとSIKEの安全性を破る攻撃手法が発見されたことにより、これらの方式はもはや安全ではなくなった。
【0003】
SIDHとSIKEの安全性を破る攻撃手法(以下、SIDH攻撃と呼ぶ。)の発見後、SIDH攻撃に耐性を持つFESTAと呼ばれる新たな暗号方式が提案された。また、FESTAのパラメータを小さくするために、smoothでない次数を持つ同種写像の計算を行うRandIsogImagesと呼ばれるアルゴリズムが提案された(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Kohei Nakagawa and Hiroshi Onuki. "QFESTA: Efficient Algorithms and Parameters for FESTA using Quaternion Algebras." Cryptology ePrint Archive, 2023. https://eprint.iacr.org/2023/1468
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、RandIsogImagesを用いたFESTAは、FESTAよりも暗号文のサイズや公開鍵のサイズを小さくできる一方で、安全性が脆弱であるという課題がある。
【0006】
本開示は、上記の点に鑑みてなされたもので、データサイズを抑制しつつ安全性の高い同種写像に基づく公開鍵暗号を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様による通信システムは、セキュリティパラメータλから決定される整数a'及びb'と、パラメータd
A,1
=2
a'
-3
b'
、d
A,2
=3
b'
、d

=2
2a'
+2
a'

b'
+3
2b'
、d

=3
2b'
、a=3a'と、素数p=2

・3f-1(ただし、fは自然数)と、有限体F
p^2
上の所定の楕円曲線E

のねじれ部分群E

[2

]の生成元P

、Q

とをシステムパラメータとする同種写像暗号を利用した暗号化通信を実現する通信システムであって、Z/2aZ上のランダムな2×2の正則な対角行列Aを選択し、d
A,1
とP

、Q

からRandIsogImagesアルゴリズムによりランダムなd
A,1
-同種写像φ
A,1
:E

→E

'とP

'=φ
A,1
(P

)とQ

'=φ
A,1
(Q

)を生成し、ランダムなd
A,2
-同種写像φ
A,2
:E

'→E

を選択することにより、前記暗号化通信の暗号化に用いられる公開鍵pk=(E

,R

,S

)(ただし、R

及びS

は、(R

,S


Τ
=A(P

=φ
A,2
(P

'),Q

=φ
A,2
(Q

【発明の効果】
【0008】
データサイズを抑制しつつ安全性の高い同種写像に基づく公開鍵暗号を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
同種写像の可換図式の一例を示す図である。
FESTAにおける楕円曲線と同種写像との関係の一例を示す図である。
提案手法における楕円曲線と同種写像との関係の一例を示す図である。
本実施形態に係る暗号化通信システムの全体構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る受信者装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る送信者装置の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る暗号化通信処理の一例を示すシーケンス図である。
コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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