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公開番号2025149237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049746
出願日2024-03-26
発明の名称微生物の土壌中での生存性を調節する方法
出願人NTT株式会社,学校法人明治大学
代理人個人,個人
主分類C12N 15/113 20100101AFI20251001BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】微生物の土壌中での生存性を調節する方法および遺伝子の発現が調節された非大腸菌微生物を提供する。
【解決手段】微生物の土壌中での生存性を調節する方法であって、微生物において、遺伝子の発現を調節することを含み、遺伝子が、ygbI、pspF、rcnR、hupA、mraZ、yegW、abgR、rpoN、rpoS、ompR、mlc、およびlrpから選択されるいずれかの遺伝子である方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
微生物の土壌中での生存性を調節する方法であって、
前記微生物において、遺伝子の発現を調節することを含み、
前記遺伝子が、ygbI、pspF、rcnR、hupA、mraZ、yegW、abgR、rpoN、rpoS、ompR、mlc、およびlrpから選択されるいずれかの遺伝子である、
方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記微生物の土壌中での生存性を調節する方法が、前記微生物の土壌中での生存性を減少させる方法であり、前記遺伝子の発現を調節することが、前記遺伝子の発現を減少させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遺伝子が、前記微生物の内在性遺伝子であり、前記遺伝子の発現を減少させることが、前記微生物の内在性遺伝子を欠損させること、または前記微生物の内在性遺伝子転写産物に相補的なアンチセンス核酸を導入することを含む、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記微生物の土壌中での生存性を調節する方法が、前記微生物の土壌中での生存性を増大させる方法であり、前記遺伝子の発現を調節することが、前記遺伝子の発現を増大させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記遺伝子の発現を増大させることが、前記微生物を形質転換すること、または前記微生物に形質導入を行うことを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
遺伝子の発現が調節された非大腸菌微生物であって、
前記遺伝子がygbI、pspF、rcnR、hupA、mraZ、yegW、abgR、rpoN、rpoS、ompR、mlc、およびlrpから選択されるいずれかの遺伝子である
非大腸菌微生物。
【請求項7】
前記遺伝子の発現が調節された非大腸菌微生物が、前記遺伝子の発現が減少した非大腸菌微生物、または前記遺伝子の発現が増大した非大腸菌微生物である、請求項6に記載の非大腸菌微生物。
【請求項8】
請求項7に記載の非大腸菌微生物を含む土を含む、土壌組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、微生物の土壌中での生存性を調節する方法および遺伝子の発現が調節された非大腸菌微生物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
土壌からの温室効果ガスの排出は、主に土壌中に生育する微生物の活動による。それら微生物を死滅、もしくは低活性化させることができれば、温室効果ガスの低減は可能となるが、土壌中の微生物は、穀物や樹木などの大気中の二酸化炭素を吸収・固定する陸上植物の生育に必須な窒素源を供給する反応を担うため、土壌全体の微生物の活動を単に低下させることは、温室効果ガスの低減に逆効果となる。また、植物の生育を促進するために、土壌に肥料を散布すると、植物の生育促進とともに、土壌中の微生物全体の活動も同時に変化してしまう。
【0003】
そのため、土壌中の微生物の内、有用な機能を有する微生物(例えば、窒素循環)の生存を向上させたり、温室効果ガスを排出する微生物の生存のみを低下させたりする技術が求められている。
【0004】
このような目的のために、土壌に添加する栄養素を変化させ、土壌中に生育する微生物種を改変させる方法を用いることが考えられる(非特許文献1)。しかしながらこのような方法では、特定の微生物のみを調節することができない。
【0005】
また、阻害剤を土壌に添加して微生物の活動を阻害する方法(非特許文献2)を用いることも考えられる。しかしながら、このような方法では、活動を阻害するための適当な阻害剤を入手できない微生物の活動を調節することができない。
【0006】
また、たとえば工業目的で使用される特定の微生物が、土壌に漏れ出した場合には繁殖できないように操作することが望ましくなり得る。
【0007】
従って、微生物の土壌中における生存に関わるタンパク質(またはそれをコードする遺伝子)を特定し、その機能を改変することで、標的微生物の生存を個別に調節することが求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Noah Fierer, Christian L Lauber, Kelly S Ramirez, Jesse Zaneveld, Mark A Bradford and Rob Knight. Comparative metagenomic, phylogenetic and physiological analyses of soil microbial communities across nitrogen gradients. The ISME Journal (2012) 6, 1007-1017, https://www.nature.com/articles/ismej2011159%EF%BC%89
山本幸、洋植物防疫、第65巻、第6号、2011 年、 http://jppa.or.jp/archive/pdf/65_06_20.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は上記のような課題を解決するためになされたものであり、微生物の土壌中での生存性を調節する方法および遺伝子の発現が調節された非大腸菌微生物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様は、微生物の土壌中での生存性を調節する方法であって、前記微生物において、遺伝子の発現を調節することを含み、前記遺伝子が、ygbI、pspF、rcnR、hupA、mraZ、yegW、abgR、rpoN、rpoS、ompR、mlc、およびlrpから選択されるいずれかの遺伝子である方法である。
(【0011】以降は省略されています)

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