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公開番号2025147286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024047492
出願日2024-03-25
発明の名称火災検出システム
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/107 20060101AFI20250930BHJP(信号)
要約【課題】暗所や光の分布が不均一な監視領域であっても、監視領域で発生した煙を精度良く判定して火災を検出可能とする。
【解決手段】火災検出システムは、少なくとも一部が壁面で囲まれた監視領域に設置され、監視領域を平面的に横切る所定のスリット光を照射して壁面に所定幅の光ライン部を映し出すスリット光源12と、光ライン部が映し出される壁面を含む監視領域を撮像する監視カメラ14と、スリット光源を点灯した状態で監視カメラ14により監視領域の画像を第1画像36として撮像させ、スリット光源を消灯した状態で監視カメラ14により監視領域の画像を第2画像38として撮像させる撮影動作を制御する撮像制御部20と、第1画像36と第2画像38に基づき所定の煙判定条件が充足した場合に煙と判定して火災を検出する煙判定部26と、が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一部が壁面で囲まれた監視領域に設置され、前記監視領域を平面的に横切る所定のスリット光を照射して前記壁面に所定幅の光ライン部を映し出すスリット光源と、
前記光ライン部が映し出される壁面を含む監視領域を撮像する撮像装置と、
前記スリット光源を点灯した状態で前記撮像装置により前記監視領域の画像を第1画像として撮像させ、前記スリット光源を消灯した状態で前記撮像装置により前記監視領域の画像を第2画像として撮像させる撮影動作を制御する撮像制御部と、
前記第1画像と前記第2画像に基づき所定の煙判定条件が充足した場合に煙と判定して火災を検出する煙判定部と、
が設けられたことを特徴とする火災検出システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1記載の火災検出システムであって、
前記煙判定部は、
前記第1画像の前記光ライン部の第1明るさと前記第2画像の前記光ライン部の第2明るさとの第1差分を求め、前記第1差分が所定の第1煙候補判定条件を充足した場合に第1煙候補と判定し、
前記第1画像の前記光ライン部を含まない背景部の第1明るさと、前記第2画像の前記光ライン部を含まない背景部の第2明るさとの第2差分を求め、前記第2差分が所定の第2煙候補判定条件を充足した場合に第2煙候補と判定し、
前記第1煙候補と前記第2煙候補の両方が判定された場合に、前記煙判定条件の充足として煙と判定することを特徴とする火災検出システム。
【請求項3】
請求項2記載の火災検出システムであって、
前記煙判定部は、
前記第1煙候補判定条件として、前記第1差分が煙なし状態の第1定常差分より小さい所定の閾値以下又は当該閾値未満の場合に前記第1煙候補と判定し、
前記第2煙候補判定条件として、前記第2差分が煙なし状態の第2定常差分より大きい所定の閾値以上所又は当該閾値を超えた場合に前記第2煙候補と判定することを特徴とする火災検出システム。
【請求項4】
請求項3記載の火災検出システムであって、
前記煙判定部は、
前記第1定常差分を、前記第1煙候補と判定しない場合の前記第1差分に基づいて求め、
前記第2定常差分を、前記第2煙候補と判定しない場合の前記第2差分に基づいて求めることを特徴とする火災検出システム。
【請求項5】
請求項1記載の火災検出システムであって、
前記撮像装置は、前記監視領域を平面的に横切るスリット光の光路面を、斜め上方から所定角度で見下ろす位置に設置されたことを特徴とする火災検出システム。
【請求項6】
請求項1記載の火災検出システムであって、
前記撮像装置は、前記監視領域を平面的に横切るスリット光の光路面を、斜め下方から所定角度で見上げる位置に設置されたことを特徴とする火災検出システム。
【請求項7】
請求項1記載の火災検出システムであって、
前記撮像制御部は、前記第1画像における前記光ライン部の明るさが飽和しない、かつ前記光ライン部を含まない部分との明るさと区別可能な明るさを確保できるように前記撮像装置の撮像条件又は前記スリット光源から照射する前記スリット光の明るさを設定することを特徴とする火災検出システム。
【請求項8】
請求項2記載の火災検出システムであって、
前記煙判定部は、前記第1画像における前記光ライン部の中で明るさが低下している減光部の位置に基づき煙の位置を判定することを特徴とする火災検出システム。
【請求項9】
請求項2記載の火災検出システムであって、
前記煙判定部は、前記第1画像における前記光ライン部の中で明るさが低下している減光部の位置と、前記第1画像における前記背景部の中で明るさが増加している散乱部の位置に基づいて判定対象が煙か否かを判定することを特徴とする火災検出システム。
【請求項10】
少なくとも一部が壁面で囲まれた監視領域に設置され、前記監視領域を平面的に横切る所定のスリット光を照射して前記壁面に所定幅の光ライン部を映し出すスリット光源と、
前記光ライン部が映し出される壁面を含む前記監視領域を撮像する撮像装置と、
前記スリット光源を点灯した状態で前記撮像装置により前記監視領域の画像を第1画像として撮像させ、前記スリット光源を消灯した状態で前記撮像装置により前記監視領域の画像を第2画像として撮像させる撮影動作を制御する撮像制御部と、
前記第1画像の前記光ライン部の第1明るさと、前記第2画像の前記光ライン部の第2明るさとの差分を求め、前記差分が所定の煙判定条件を充足した場合に煙と判定して火災を検出する煙判定部と、
が設けられたことを特徴とする火災検出システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置により監視領域を撮像した画像を用いて煙を判定して火災を検出する火災検出システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、監視カメラ等の撮像装置で撮像した監視領域の画像に対して所定の画像処理を施し、火災により発生した煙を画像から判定して火災を検出できるようにした様々な火災検出装置や火災検出システムが提案されている(特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-114930号公報
特開2020-057236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮像装置で撮像した画像から煙を判定して火災を検出する従来の火災検出システムにあっては、夜間等の暗所を撮像した画像からでは煙の判定が困難であり、火災を精度良く検出することができない。また、監視領域に照明がある場合であっても、特に高天井空間においては天井付近に必ずしも十分な光が供給されずに、光の分布が不均一になりやすく、煙が存在しても検出しづらい場合がある。また、暗所で煙を検出するために赤外照明等を別途設置することも考えられるが、監視領域に照明がある場合と同様に、場所によっては十分な光が供給されずに光の分布が不均一になりやすい問題は解決されない。
【0005】
そこで、監視領域で光の分布を均一にするために、照明装置の数を増加させたり、照明装置の光量を増加させたりすることも考えられるが、費用や消費電力が増加して経済面で高コストとなってしまう。
【0006】
本発明は、暗所や光の分布が不均一な監視領域であっても、監視領域で発生した煙を精度良く判定して火災を検出可能とする火災検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(火災検出システム:第1発明)
第1発明は、火災検出システムであって、
少なくとも一部が壁面で囲まれた監視領域に設置され、監視領域を平面的に横切る所定のスリット光を照射して壁面に所定幅の光ライン部を映し出すスリット光源と、
光ライン部が映し出される壁面を含む監視領域を撮像する撮像装置と、
スリット光源を点灯した状態で撮像装置により監視領域の画像を第1画像として撮像させ、スリット光源を消灯した状態で撮像装置により監視領域の画像を第2画像として撮像させる撮影動作を制御する撮像制御部と、
第1画像と第2画像に基づき所定の煙判定条件が充足した場合に煙と判定して火災を検出する煙判定部と、
が設けられたことを特徴とする。
【0008】
(煙判定)
煙判定部は、
第1画像の光ライン部の第1明るさと、第2画像の光ライン部の第2明るさとの第1差分(ΔA)を求め、第1差分(ΔA)が所定の第1煙候補判定条件を充足した場合に第1煙候補と判定し、
第1画像の光ライン部を含まない背景部の第1明るさと、第2画像の光ライン部を含まない背景部の第1明るさとの第2差分(ΔB)を求め、第2差分(ΔB)が所定の第2煙候補判定条件を充足した場合に第2煙候補と判定し、
第1煙候補と第2煙候補の両方が判定された場合に煙判定条件の充足として煙と判定する。
【0009】
(定常差分を用いた煙判定)
煙判定部は、
第1煙候補判定条件として、第1差分(ΔA)が煙なし状態の第1定常差分(ΔAth)より小さい所定の閾値(α)以下又は当該閾値(α)未満の場合に第1煙候補と判定し、
第2煙候補判定条件として、第2差分(ΔB)が煙なし状態の第2定常差分(ΔBth)より大きい所定の閾値(β)以上又は当該閾値(β)を超えた場合に第2煙候補と判定する。
【0010】
(定常差分)
煙判定部は、
第1定常差分(ΔAth)を、第1煙候補と判定しない場合の第1差分(ΔA)に基づいて求め、
第2定常差分(ΔBth)を、第2煙候補と判定しない場合の第2差分(ΔB)に基づいて求める。
(【0011】以降は省略されています)

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