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公開番号
2025122708
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018293
出願日
2024-02-09
発明の名称
防災システム及び操作装置
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20250815BHJP(信号)
要約
【課題】防災装置に設けた操作装置の点検効率と信頼性を向上可能とする。
【解決手段】防災システムは、操作装置が設けられた消火栓装置を防災受信盤に接続し、防災受信盤は、操作装置のスイッチの点検動作を指示する点検制御部を備え、操作装置は、防災受信盤の点検制御部から点検動作の指示を受けた場合にスイッチを作動させる点検構造を備える。点検構造は、円筒体の一端側から操作され、他端側の内部にスイッチが配置されるケース本体76と、ケース本体76の一端側に移動自在、かつ初期位置で押圧可能に収納された押圧操作部100と、押圧操作部100から続いてケース本体76内に移動自在に収納され、通電を受けた場合に駆動軸部80を押し出す直動モータ78と、直動モータ78に続いてケース本体76内に収納され、直動モータ78及び押圧操作部100を初期位置に保持するコイルバネ85と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
押圧操作によりスイッチを作動して所定の信号を送信する操作装置が設けられた所定数の防災装置を防災受信盤に接続した防災システムであって、
前記防災受信盤は、前記防災装置に設けられた前記操作装置のスイッチの点検動作を指示する点検制御部を備え、
前記操作装置は、前記防災受信盤の前記点検制御部から点検動作の指示を受けた場合に前記スイッチを作動させる点検構造を備えたことを特徴とする防災システム。
続きを表示(約 4,100 文字)
【請求項2】
請求項1記載の防災システムであって、
前記操作装置の点検構造は、
所定の筒体であり、一端側から操作され他端側の内部に前記スイッチが配置されるケース本体と、
前記ケース本体内の一端側に移動自在、かつ初期位置で前記ケース本体の一端側の外部から押圧可能に収納された押圧操作部と、
前記押圧操作部から他端側に続いて前記ケース本体内に移動自在に収納され、通電を受けた場合に駆動軸部を前記ケース本体の他端側へ押し出す点検駆動部と、
前記点検駆動部から他端側に続いて前記ケース本体内に収納され、前記点検駆動部及び前記押圧操作部を初期位置に保持するばね部材と、
を備え、
前記スイッチは、前記押圧操作部を押圧して前記ばね部材に抗して前記点検駆動部を移動させた場合の前記駆動軸部による押圧、及び前記点検駆動部に通電した場合の前記駆動軸部の押し出しによる押圧により作動することを特徴とする防災システム。
【請求項3】
請求項2記載の防災システムであって、
前記スイッチは、押圧されている状態で接点を閉成し、押圧されていない状態で接点を開成するノンロックスイッチであり、
前記操作装置の点検構造は、更に、
初期位置にある状態で前記押圧操作部が押圧された場合に、前記点検駆動部を回転させながら他端側に移動させて前記ノンロックスイッチの接点を閉成する所定位置に保持し、当該所定位置に前記点検駆動部を保持した状態で前記押圧操作部が押圧された場合に、前記点検駆動部の保持を解除して初期位置に回転移動させて前記ノンロックスイッチの接点を開成させる回転保持機構を備えたことを特徴とする防災システム。
【請求項4】
請求項3記載の防災システムであって、
前記回転保持機構は、
前記点検駆動部の移動方向となる軸方向に対し所定の傾斜角をもって前記ケース本体の外周に形成された回転ガイド溝と、
前記回転ガイド溝の位置に対応して前記点検駆動部の外周に起立され、前記回転ガイド溝に沿って移動することで前記点検駆動部を軸方向に回転移動させるガイドピンと、
前記点検駆動部の前記駆動軸部の外周に起立されたロックピンと、
前記ケース本体の外周に形成され、前記点検駆動部の回転移動に伴い前記ロックピンを前記所定の傾斜角の方向に案内移動させると共に前記ノンロックスイッチの接点を閉成する所定位置で前記ロックピンを係止する傾斜ガイド面と、前記点検駆動部の通電による前記駆動軸部の移動のときに前記ロックピンを軸方向に案内移動させる直動ガイド面が設けられたガイド開口部と、
を備え、
前記ばね部材は、前記ガイド開口部の傾斜ガイド面に前記ロックピンの係止で保持された前記点検駆動部に回転復元力を付与しており、前記押圧操作部の押圧に伴い前記ロックピンの係止が解除されたときに前記回転復元力により前記点検駆動部を初期位置に移動させることを特徴とする防災システム。
【請求項5】
請求項2記載の防災システムであって、
前記スイッチは、押圧されたときに接点の閉成状態と開成状態が切り替わり、押圧が解除されても状態を保持するロックスイッチであり、
前記操作装置の前記点検構造は、更に、
前記押圧操作部が押圧された場合に、前記点検駆動部を他端側に移動させて前記ロックスイッチの接点状態を切り替えさせて閉成保持又は開成保持させる案内機構を備えたことを特徴とる防災システム。
【請求項6】
請求項5記載の防災システムであって、
前記案内機構は、
前記ケース本体の外周の前記点検駆動部の移動方向となる軸方向に形成された直動ガイド溝と、
前記直動ガイド溝の位置に対応して前記点検駆動部の外周に起立され、前記直動ガイド溝に沿って移動することで前記点検駆動部を軸方向に移動させるガイドピンと、
を備えたことを特徴とする防災システム。
【請求項7】
請求項3記載の防災システムであって、
前記防災受信盤から引き出された信号配線に複数の防災装置が接続され、
前記信号配線は、
前記操作装置の前記ノンロックスイッチが分岐接続される操作配線と、
前記操作装置の前記点検駆動部及び点検動作を制御する点検回路部が分岐接続される点検制御配線と、
を含み、
前記点検回路部は、
通電から所定時間後に接点を開成する遅延開成スイッチと、
通電から所定時間後に接点を閉成する遅延閉成スイッチと、
を備え、
前記遅延開成スイッチは、前記点検駆動部と直列となるように前記点検制御配線に分岐接続され、
前記遅延閉成スイッチは、防災装置の間を接続する前記点検制御配線に挿入接続され、
前記防災受信盤の前記点検制御部は、点検動作の指示として、前記点検制御配線に所定の制御電源を供給し、
前記防災装置は、
前記点検制御配線により前記所定の制御電源が供給された場合に、前記点検駆動部が通電により前記ノンロックスイッチの接点を閉成し、前記操作装置が前記操作配線を介して前記所定の信号を前記防災受信盤に送信し、
前記点検回路部に通電してから所定時間が経過した場合に、前記遅延開成スイッチの開成により前記点検駆動部の通電を停止して前記ノンロックスイッチの接点を開成し、前記操作装置が前記所定の信号を停止すると共に、前記遅延閉成スイッチの閉成により次段の防災装置に前記点検制御配線を介して前記所定の制御電源を供給することを特徴とする防災システム。
【請求項8】
請求項7記載の防災システムであって、
前記点検回路部は、通電から所定時間後に接点を作動させる限時リレーであり、
前記遅延常開スイッチは、通電から所定時間後に開成する前記限時リレーの限時常閉接点であり、
前記遅延閉成スイッチは、通電から所定時間後に閉成する前記限時リレーの限時常開接点であることを特徴とする防災システム。
【請求項9】
請求項5記載の防災システムであって、
前記防災受信盤から引き出された信号配線に複数の防災装置が接続され、
前記信号配線は、
前記操作装置の前記ロックスイッチが分岐接続される操作配線と、
前記操作装置の前記点検駆動部及び点検動作を制御する点検回路部が分岐接続される点検制御配線と、
を含み、
前記点検回路部は、
前記点検制御配線から通電を受けた場合に、第1の制御信号を所定の間隔を空けて2回出力し、続いて2回目の第1の制御信号の出力から所定の間隔を空けて第2の制御信号を出力し、
前記第1の制御信号により接点を閉成する点検駆動スイッチと、
前記第2の制御信号により接点を開成する転送スイッチと、
を備え、
前記点検駆動スイッチは、前記点検駆動部と直列となるように前記点検制御配線に分岐接続され、
前記転送スイッチは、防災装置の間を接続する前記点検制御配線に挿入接続され、
前記防災受信盤の前記点検制御部は、点検動作の指示として、前記点検制御配線に所定の制御電源を供給し、
前記防災装置は、
前記点検制御配線により前記所定の電源が供給された場合に、前記点検回路部が1回目の第1の制御信号を出力して前記点検駆動スイッチを閉成して前記点検駆動部に通電し、前記点検駆動部が前記ロックスイッチの接点を閉成し、前記操作装置が前記操作配線を介して前記所定の信号を前記防災受信盤に送信し、
前記1回目の第1の制御信号の出力から所定時間が経過した場合に、前記点検回路部が前記2回目の第1の制御信号を出力して前記点検駆動スイッチを閉成して前記点検駆動部に通電し、前記点検駆動部が閉成保持された前記ロックスイッチの接点を開成し、前記操作装置が前記所定の信号の送信を停止し、
前記2回目の第1の制御信号の出力から所定時間が経過した場合に、前記点検回路部が前記第2の制御信号を出力して前記転送スイッチを閉成して次段の防災装置に前記点検制御配線を介して前記所定の制御電源を供給することを特徴とする防災システム。
【請求項10】
請求項3記載の防災システムであって、
前記防災受信盤から引き出された信号配線に複数の防災装置が接続され、
前記信号配線は、
前記操作装置の前記ノンロックスイッチが分岐接続される操作配線と、
前記操作装置の前記点検駆動部と、点検動作及び前記防災受信盤との信号伝送を制御する伝送制御部が分岐接続される電源兼用伝送配線と、
を含み、
前記伝送制御部は、
固有のアドレスが設定され、前記防災受信盤の前記点検制御部から前記電源兼用伝送配線を介して受信した自己アドレスに一致する点検指示信号に基づき制御信号を所定時間出力し、
前記制御信号により接点を閉成する点検駆動スイッチを備え、
前記点検駆動スイッチは、前記点検駆動部と直列となるように前記電源兼用伝送配線に分岐接続され、
前記防災受信盤の前記点検制御部は、点検動作の指示として、前記電源兼用信号配線に所定のアドレスを指定した点検指示信号を送信し、
前記防災装置は、前記伝送制御部が自己アドレスに一致する点検指示信号を受信した場合に、前記伝送制御部が制御信号を所定時間出力して前記点検駆動スイッチを所定時間閉成して前記点検駆動部に通電し、前記点検駆動部が前記ノンロックスイッチの接点を所定時間閉成し、前記操作装置が前記防災受信盤に前記操作配線を介して前記所定の信号を所定時間送信することを特徴とする防災システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災受信盤に接続された防災装置のスイッチを備えた操作装置を自動点検する防災システム及自動点検可能な操作装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内等に設置され、火災等の非常時に使用するための防災機器を備えた防災装置が知られており、防災装置としては、例えば消火栓装置や通報装置等がある。例えば消火栓装置は、開閉自在な消火栓扉を備えた消火栓収納部にノズルを装着したホースやバルブ類等の消火栓機器が収納され、開閉自在な消火器扉を備えた消火器収納部に消火器が収納され、更に、消火器扉に隣接した電装扉には表面側(前面側)に赤色表示灯、発信機、応答ランプ等が設けられると共に裏面側に電話ジャック等の電装機器が設けられている。また、消火栓収納部には消防隊が使用する給水栓が設けられ、給水栓の近傍にはポンプ起動装置が設けられている。
【0003】
ここで、発信機は、火災通報信号を送信するための押釦式のスイッチを備えており、スイッチの操作部となる押釦は、電装扉に設けられた所定の開口部を介して表面側から押圧操作できるように設けられており、透明な有機ガラス板等を使用した保護板(セフテクタ)が電装扉の開口部の表面側に着脱自在に保持されている(特許文献1)。
【0004】
車両事故などに伴う火災等の非常時には、道路利用者が発信機の保護板を前面側から強く押し込むと、保護板を介して押釦が押し込まれてスイッチを押圧して作動させ、発信機から火災通報信号(発信信号)が電気室等の防災受信盤に送信されて防災受信盤から火災警報が出力され、これに伴う応答信号が防災受信盤から消火栓装置側に送られて応答ランプが点灯する。
【0005】
ところで、このような従来の発信機にあっては、定期点検等の際に現場に赴き、発信機を操作して正常に動作することを確認しており、この発信機の点検作業時に非常時と同じ操作をする場合には、点検終了後に保護板を再び開口部に嵌め込んで元の状態に戻す作業が必要になる。例えば特許文献1においては、保護板を押し込むと電装扉の前面パネルと押釦の間の空間に脱落するようになっており、保護板を開口部に戻す作業には専用工具が必要であり時間と手間を要することになる。また、保護板が破壊封板の場合には、点検終了後に保護板を新品に交換する作業が必要となり、同じように時間と手間を要することになる。
【0006】
この問題を解決するために、特許文献2にあっては、図1、図2及び図4に示すように、外扉と内側を備えた扉構造とし、外扉側に保護板を設けると共に内扉にスイッチを設け、スイッチの押釦が内扉の前面側に位置するように構成されている。そして、発信機の点検時には外扉のみを開放することで保護版を押圧することなく、即ち保護版を開口部に保持したまま押釦の押圧操作を可能とすることで、発信機の点検作業を容易にして点検作業の効率を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-060580号公報
特開2016-018219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の発信機の点検作業は消火栓装置が設置された現場に出向いて行う現場作業となっており、例えばトンネル長の長いトンネルのように設置されている消火栓装置の台数が多く、かつ設置範囲が広範囲となる現場では全ての消火栓装置に行くだけで相当の手間と時間を要することになり、点検効率にはまだ改善の余地がある。また、定期点検は、例えば年2回程度であり、運用中に発信機に障害が発生しても定期点検の時期によっては障害が放置された状態が続くことになり、発信機の信頼性が十分に確保されないおそれもある。更に、供用中のトンネルでは走行車両が多い中、保守員がトンネル内に入ることになり、安全上の問題があり、また、場合によっては道路交通止めや車線規制が必要となり、経済的にもマイナスであった。
【0009】
また、この問題は、発信機に限られたものではなく、発信機以外にも同様にスイッチを備えた、例えば消火栓装置に設けられたポンプ起動装置等の防災装置に設けられた操作装置についても同様である。
【0010】
本発明は、消火栓装置等の防災装置に設けた発信機やポンプ起動装置等の操作装置の点検効率と信頼性を向上可能とする防災システム及び自動点検可能な操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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