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公開番号2025131981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029265
出願日2024-02-29
発明の名称検知器
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/12 20060101AFI20250903BHJP(信号)
要約【課題】複数種類のセンサーを内蔵した検知器において、センサーの高さが異なる場合にも検知窓の開口の径が大きくならないようにする。
【解決手段】検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、筐体の正面側に設けられた開口部に臨むように配設され、検知対象が発する所定波長の光を受光する互いに複数種類の検知用受光素子と、前記開口部と検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーとを備えた検知器において、複数種類の検知用受光素子のうち高さの低い第1種類の検知用受光素子は回路基板上に最小取付け高さとなるように実装され、複数種類の検知用受光素子のうち第1種類以外の検知用受光素子の実装部位には当該検知用受光素子に対応した大きさの開口または凹部が形成され、第1種類以外の検知用受光素子は回路基板の前記開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されているようにした。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、
前記筐体の正面側に設けられた開口部に臨むようにして前記筐体の内部に配設され、検知対象が発する所定波長の光を受光する互いに高さが異なる複数種類の検知用受光素子と、
前記開口部と前記複数種類の検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーと、
を備えた検知器であって、
前記複数種類の検知用受光素子のうち高さが最も低い第1種類の検知用受光素子は前記回路基板上に最小取付け高さとなるように実装され、
前記回路基板の前記複数種類の検知用受光素子のうち前記第1種類以外の検知用受光素子の実装部位には当該検知用受光素子に対応した大きさの開口または凹部が形成され、
前記第1種類以外の検知用受光素子は前記回路基板の前記開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されていることを特徴とする検知器。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記第1種類以外の検知用受光素子を保持可能なホルダーを備え、
前記第1種類以外の検知用受光素子は前記ホルダーに保持された状態で、前記回路基板の前記開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されていることを特徴とする請求項1に記載の検知器。
【請求項3】
前記ホルダーには先端に爪を有する係止片が設けられ、
前記回路基板は、前記開口の近傍に、前記係止片の先端の爪が挿通可能な小孔が形成されており、
前記係止片の先端の爪が前記小孔に挿通されることで前記ホルダーが前記回路基板に装着されていることを特徴とする請求項2に記載の検知器。
【請求項4】
前記ホルダーは前記第1種類以外の検知用受光素子の側部に接触する一対の側壁を有しており、
前記ホルダーの前記一対の側壁の上部には、前記第1種類以外の検知用受光素子の視野角を増大させるための切欠きが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の検知器。
【請求項5】
前記回路基板には、前記検出回路が前記複数種類の検知用受光素子からの信号に基づいて検知対象の事象を検出したことを報知するための作動表示灯が実装されており、
前記保護カバーと前記回路基板との間には、前記作動表示灯からの光を前記保護カバーより放出させる導光板が配設され、
前記導光板には、前記回路基板の前記小孔に対応する部位に、当該小孔に挿通された前記係止片の先端の爪に当接もしくは近接する突出部が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の検知器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炎等の異常事象の検知を行う検知器に関し、特に炎等を検知するため高さの異なる複数種類のセンサーを内蔵した検知器に適用して有用な技術に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
建物内外に設けられている火災報知システムに使用される火災感知器のひとつに炎検知器がある。炎検知器のセンサーには、紫外線センサー、赤外線センサーが使用されており、特定種類の炎を検出でき、且つ、太陽光や他の熱源を検出しないように受光できる波長が限定されている。また、炎検知器は、屋外で使用されることを考慮して、防塵防水構造としケースの中央に配置されたセンサーの前面側にカバーガラスが配設され、炎を検知する紫外線センサーや赤外線センサーは、カバーガラス越しに炎を検知するようにカバーガラスの内側に配設される。
従来、複数のセンサーを内蔵した炎検知器に関する発明として、例えば特許文献1に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-71775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている炎検知器は、検出する波長が異なる3個の炎検知素子を光透過窓(カバーガラス)の内側に配設しているが、いずれもフォトダイオードを使用したセンサーを想定しているため形状としては同一である。
本発明者らは、所望の波長の光の検知精度を高めるそれぞれの波長に適したセンサーを使用することを検討した。その結果、紫外線センサーには光電管式のUVセンサーを使用し、赤外線センサーにはフォトダイオードを使用した半導体センサーを使用するのが望ましいと考えた。しかし、その場合、UVセンサーと半導体センサーとでは形状やサイズが大きく異なっており、種類の異なるそれらのセンサーを同一の回路基板上にベタ付けで実装すると、センサーの高さが異なってしまうことが分かった。
【0005】
そのため、高さの高い方のセンサーに合わせてカバーガラスと回路基板との間隔を設定すると、低い方のセンサーの検出範囲(視野角)が狭くなってしまう。そこで、図6(A)に示すように、低い方のセンサー52の高さを高くすることが考えられるが、そのようにすると回路基板214から露出するリード端子の長さが長くなり、リード端子がアンテナとして働いて電磁ノイズの影響を受け易くなってしまうという課題がある。
また、図6(B)に示すように、センサー51とセンサー52を回路基板214にベタ付けしたまま必要な視野角(例えば120°)を実現しようとすると、検知窓211Aおよびカバーガラス213の径が大きくなってしまい、検知器の筐体211の大型化を招くという課題があることを見出した。
【0006】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、複数種類のセンサーを内蔵した検知器において、センサーの高さが異なる場合にも検知窓の開口の径が大きくならないとともに、電磁ノイズの影響を受けにくいようにすることにある。
本発明の他の目的は、複数種類のセンサーを内蔵した検知器において、センサーの高さが異なる場合に筐体の大型化を招くことなく必要な視野角を保証することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は、
検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、
前記筐体の正面側に設けられた開口部に臨むようにして前記筐体の内部に配設され、検知対象が発する所定波長の光を受光する互いに高さが異なる複数種類の検知用受光素子と、
前記開口部と前記複数種類の検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーと、
を備えた検知器であって、
前記複数種類の検知用受光素子のうち高さが最も低い第1種類の検知用受光素子は前記回路基板上に最小取付け高さとなるように実装され、
前記回路基板の前記複数種類の検知用受光素子のうち前記第1種類以外の検知用受光素子の実装部位には当該検知用受光素子に対応した大きさの開口または凹部が形成され、
前記第1種類以外の検知用受光素子は前記回路基板の前記開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されているように構成したものである。
【0008】
上記のような構成を有する検知器によれば、回路基板上に実装した状態での高さを検知用受光素子(センサー)の種類に応じて変えられるため、センサーの高さが異なる場合にも視野角に大きな差異が生じないようにすることができる。また、最も高さの低いセンサーは回路基板上にベタ付けで実装されるため、リード端子が回路基板から露出することがなく、電磁ノイズの影響を受けにくいようにすることができる。さらに、高さの高いセンサーは回路基板に設けた開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されるため、回路基板から保護カバーまでの距離が短くなり、保護カバー前面の開口を大きくしなくしても、すなわち筐体の大型化を招くことなく、所望の視野角を保証することができる。
【0009】
ここで、望ましくは、前記第1種類以外の検知用受光素子を保持可能なホルダーを備え、
前記第1種類以外の検知用受光素子は前記ホルダーに保持された状態で、前記回路基板の前記開口または凹部に一部が挿入された状態で実装されているようにする。
かかる構成によれば、高さの高い検知用受光素子を回路基板上の所定の位置に、最も高さの低い検知用受光素子と視野角がほぼ同一になるように高さを設定した状態で実装することができる。
【0010】
また、望ましくは、前記ホルダーには先端に爪を有する係止片が設けられ、
前記回路基板は、前記開口の近傍に、前記係止片の先端の爪が挿通可能な小孔が形成されており、
前記係止片の先端の爪が前記小孔に挿通されることで前記ホルダーが前記回路基板に装着されているようにする。
かかる構成によれば、高さの高い検知用受光素子を保持するホルダーを回路基板に容易に装着することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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