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公開番号2024114688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2024044214
出願日2024-03-04
発明の名称森林火災の延焼拡大防止システム
出願人個人
代理人
主分類A62C 13/22 20060101AFI20240816BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】森林火災が延焼拡大する前に爆液の爆破による衝撃波により火炎を消滅させて火災延焼を防止する消火システムを提供する。
【解決手段】消火システムは、爆液の安全管理を施した倉庫に同爆液を保管し、同倉庫より同爆液を搬出するに当たり、日本で独自に開発された輸送中の振動を吸収する機構を備えた出前機6を使用し、火災現場までは短時間で搬送が可能なヘリコプターを活用し、火災現場に於いて同ヘリコプターより事前に用意されたドローンに同爆液を積み込んで、無線操縦により同火災現場の上空に飛行させて同爆液を同現場に投下して爆破することにより火炎を消滅させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
森林火災の延焼拡大防止を行う目的で爆液であるニトログリセリン2を火災現場に投下するに当たり、当爆液を注入したフラスコ瓶1と、瓶1を安全に保管する為に所定の温度と湿度条件を施した倉庫と、瓶1を同倉庫より安全に搬出するための出前機6と、同出前機6を安全に火災現場に輸送するヘリコプターと、瓶1を搬入装着する耐熱シールドボックス9を下部位に装備した瓶1投下用のドローンとを備える構造を特徴とする消火システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
森林火災において現在行われている消火活動は、地上に於ける火災現場への放水、消火剤の散布並びにヘリコプターや大型飛行機による消火剤や河川水、湖水、或いは、海水の散布、散水活動である。しかし、その消火現状を観ると火災火力が勝り延焼が拡大している現象が多々見受けられる。本考案は、この延焼拡大を防止する目的でニトログリセリン(以下、爆液と称する)を火災現場に安全に搬送する手段を講じて、そして、火災現場に投下して同爆液の爆破によって火炎を消失させることを目的とする。同爆液は強い衝撃を与えると爆発する危険性を伴うので安全輸送手段が絶対必要条件となる。
続きを表示(約 4,300 文字)【技術分野】
【0002】
上記した通り、現在行われている森林火災の消火活動のメインは、地上に於ける消防士による火災現場への放水、消火剤の散布、並びにヘリコプターや大型飛行艇による火災現場への消火剤の散布や河川水、湖水、或いは海水の散水活動である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
過去、イラク戦争に於いて当爆液によって油田火災を鎮火させたことは鎮火方法として実証されている。これは、当爆液の爆発によって生じる爆風が石油の燃焼によって発生する燃焼ガスを吹き飛ばすので炎が消失する現象である。同じく、バースデイケーキの蝋燭の炎に息を吹きかけると炎は一瞬に消えて仕舞うが、この事象も蝋が燃えた時に発する燃焼ガスが息で飛び去ってしまうので炎が消えてしまう現象である。この現象を利用して当爆液を森林の火災現場で爆発させて木が燃えた時に発する可燃性ガスを吹き飛ばして鎮火させることを目的とする。しかし、問題は、当爆液は搬送中に強い衝撃を与えると爆発する危険性を伴うことである。因って、如何に衝撃を与えないで安全に当爆液を火災現場まで搬送して、そして、如何に火災現場の上空から火炎に目掛けて投下するか、その方法と手段が課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
日本に於いて独自に開発された出前機6に当爆液をトックリ状のガラス容器のフラスコ瓶1(以下、ニトロフラスコ瓶と称する)に満杯状態に注入して搬送することを手段とする。当爆液を満杯状態にするのは搬送中に同瓶内で液が波打って摩擦による同液の過熱を引き起さないことを目的としたものである。この出前機6は、構造的に空気バネ7を機構に採用することにより輸送する商品の大幅な横揺れや上下動の振動を吸収して、ラーメン等のつゆ物が搬送中に同つゆが外部にこぼれ落ちないことを目的として開発された日本の独特の輸送手段である。この手段を当爆液の輸送手段として当該延焼拡大防止システムに採用する。尚、ニトロフラスコ瓶1は、1個当たり液量1リットルとし適宜、森林火災の消火規模(面積)に応じて当ニトログリセリン瓶1の員数を増加して同瓶を保存倉庫より消火現場にヘリコプタターで搬送する。尚、同瓶は直方体4(下述)に収納されて同倉庫に保管される。
【0005】
当出前機6に複数個のニトロフラスコ瓶1を収納するに当たり、搬送中に互いに当ニトロフラスコ瓶どうしが接触する事は絶対に避けなければならない。接触してガラス容器のニトロフラスコ瓶1が破損すると爆発を誘引するからである。従って、その対策として、発砲スチロールの直方体4に当ニトロフラスコ瓶1を固定するための円形のお椀状に型取った成形カプセル5を設けて、当カプセル5にニトロフタスコ瓶1を嵌め込み固定する方式である。
更に、同直方体4には同じく発砲スチロールの蓋を設ける。同蓋には、当ニトロフタスコ瓶1の首出し穴4aを設ける。同蓋を直方体4に固定するに当たって、同穴より同ニトロフタスコ瓶1の首を出して同蓋を閉じる。これは、輸送中に同ニトロフタスコ瓶1が傾いたり、同カプセルから飛び出さない為の安全策である。発砲スチロールを採用するのは、同ニトロフラスコ瓶1の嵌め込みカプセルの型取りの成形加工が容易であること、固定材として軽量であること、当ニトロフタスコ瓶1の搬送中に於ける揺れ、振動を吸収出来てしっかりと同カプセルに固定できることで、当ニトロフラスコ瓶1のようなガラス製の容器の搬送には最適であるからである。
【0006】
当ニトロフラスコ瓶1を収納した直方体4は、同保管倉庫より手押しカートに固定された当出前機6に搬出され同機に固定収納される。そして、同カートは、予め用意されたヘリコプターまで搬送され、同直方体4は、同ヘリコプターに装備された別の出前機6に搬出され積み込まれる。同積み込み後、同ヘリコプターは直ちに、火災現場に直行する。そして、同現場で予め用意されたドローンに同直方体4より同ニトロフラスコ瓶1を取り出して取付けられる。同取付けに当たって複数の同ニトロフラスコ瓶1はポリプロピレン製の手提げバッグ10に個別に収納されて、同ドローンの下部位に設けられた耐熱遮蔽ボックス9の内部に設けられた開閉爪8にそれぞれ吊り下げて収納される。収納後、直ちに、同ドローンは無線操縦により火災現場の上空に飛行して、同ボックス9の下部位の蓋の開動作と同時に前記爪の開動作に依り同手提げバック10を火災現場に順次に投下する。投下後、地表で衝撃により同ニトロフタスコ瓶1は破壊され爆発が誘引される。同投下後は、同ドローンは爆発による爆発の衝撃を避けるために直ちに、同現場の上空から一時、立ち去らなければならない。当爆発による爆風によって火災現場の投下周辺の炎は、一瞬、消炎する。そこで、即座に火災現場の消防士によって消防ホースを使って、同現場に放水乃至消火剤を散布する。以って、火炎は完全に消失することになる。
上記した一連のプロセスによって当該延焼拡大防止システムは構成される。
添付図(Fig.1)を参照。
以上のプロセスを延焼拡大している火災現場に個々に適用することによって、森林火災の更なる延焼の防止に貢献することになる。この一連のプロセスを以って、森林火災の延焼拡大防止システムと称する。
【0007】
参考までに、同爆液の爆発による衝撃波の威力は、黒色火薬の威力の7倍とされている。同爆発によって一瞬、4千度の高温を発し、同高温によって火災周辺の酸素を吸収し、そして、爆風によって木から発生する可燃性ガスは火災現場より一瞬消失し、一時、鎮火状態にとなる。これが、ニトログリセリンの爆発による効力であり特性である。
【0008】
当爆液の二トログリセリンは爆発物であるので厳重管理が必要である。添付図(Fig.1)に記載の通り、当爆液の保存倉庫は、万一の爆発に備えて、四方を土塁で囲まれた倉庫に保管されなければならない。国は政令により自衛隊或いは、米国においては州の軍隊に当爆液の保存管理を委嘱する。森林火災の発生時に、自治体乃至州政府の要請により、自衛隊乃至州政府の軍隊は出動する。自衛隊乃至同軍隊は、ヘリコプタ―によって当爆液を火災現場に搬送して、上記の通り、ドローンに組み込んで同現場に投下して消火活動を行い延焼防止を行うものである。
【0009】
当システムの安全施行の事前確認
当システムの実行に当たり、施行する当事者は、事前に当爆液の代わりに通常の水を使って、当システムのプロセスに従い安全搬送の訓練と投下訓練を行うものとする。自動車の運転操作と同じで、施行上、操作に誤りが無ければ、当延焼拡大防止システムは安全に施行される。
【0010】
当出願の山林火災の延焼防止システムの構成物並びに消火手順とその施行コンセプト
(I) 当システムの構成物名
1. 爆液のニトログリセリン2を満たしたフラスコ瓶1
2. 当フラスコ瓶及び同瓶収納用発砲スチロール製の収納ボックス(直方体4)
3. 当ニトログリセリンの安全管理(所定の室温と湿度に関わる管理)を施した保管倉庫▲1▼
4. 前記直方体4を収納した出前機(DEMAE device)6
5. 前記直方体4を収納した出前機6を積み出し搬送する手押しカート▲2▼
6. 火災現場へ当収納ボックスを搬送するヘリコプター▲3▼
7. 火災現場で同搬送されて来た当フラスコ瓶1を収納する投下用ポリエチレン製袋10
8. 同ポリエチレン製袋10の吊り下げ投下用爪8を装備した耐熱シールドボックス9
9. 当フラスコ瓶1を収納した当ポリエチレン製袋10を火災現場で投下するためのドローン▲4▼
(II) 当システムのコンセプト
1. 爆液であるニトログリセリンを使用すること。当爆液の爆発力は、黒色火薬の7倍の威力の特性を持つ。当威力の衝撃波を以って火炎を消滅させ火災鎮火に供する。
2, 当該爆液をおちょぼ口の形状のフラスコ瓶1に満杯に注入して、所定の発砲スチロール製のボックス(直方体4)に収納して温度並びに湿度調整管理を行った倉庫▲1▼に保管すること。上記満杯にするのは、搬送中に同フラスコ内で液が揺れて摩擦により液の温度上昇を防ぐためである。
3. 当該保管倉庫▲1▼は、万一の爆発事故に備えて高さ数メートルの土塁に囲まれたものとする▲1▼。万一、爆発時、周辺の被害を抑えるためである。
4. 当該爆液の搬出、輸送には、出前機(DEMAE device)6を使用すること▲2▼。当出前機6は、日本で開発された特有の輸送機である。商品の輸送中の縦揺れ及び横揺れの振動を吸収する特殊機能を持つ。
5. 当火災現場までの輸送には、陸路輸送より安全なヘリコプターを使用する▲3▼。
6. 当火災現場の近辺にはヘリコプターの着陸場所を事前に確保する▲4▼。
7. ヘリコプターは当着陸場所に着陸して、当爆液を収納した前記直方体4を搬出する。そして、同直方体4より前記フラスコ瓶1を複数個取り出して、ポリエチレンバッグ10に収納する。同バッグ10を予め用意されたドローンの下部位に設けられた耐熱遮蔽ボックス9内に装置されたドローンクロー(爪)8に取り付ける▲4▼。
8. 当ドローンを無線操縦により当火災現場の上空に飛行させて、そして、無線操縦により前記爪8の開動作と同時に同遮蔽ボックス9の下部位の底扉の開動作を行い、上空より同バッグを火災現場に投下する▲5▼。
9. 同バッグ10に収納された同フラスコ瓶1の爆液は衝撃で爆破して火災現場の火炎は同爆破の衝撃波で暫時消炎する。
10.同消炎時に火災現場の消防士によって消防ホースにより消防水の放水乃至消火剤を散布する。以上、記号▲1▼~▲5▼は、添付(図5)参照
上記したプロセスを持つ当消火システムにより火炎は完全消失して森林火災の延焼防止に供与する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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