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公開番号2025021591
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125389
出願日2023-08-01
発明の名称検知装置
出願人ホーチキ株式会社,五洋建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G08B 17/107 20060101AFI20250206BHJP(信号)
要約【課題】電源がバッテリー(蓄電池)であっても常時稼働型に比べ長時間監視可能な検知装置を提供する。
【解決手段】検知装置は、内外に連通する複数の開口が形成された燃焼生成物導入部と、燃焼生成物導入部に燃焼生成物を吸引するファン22と、ファン22によって吸引された燃焼生成物を感知可能な燃焼生成物感知部23と、燃焼生成物感知部23の感知結果に応じてファン22を間欠駆動又は連続駆動させる制御部24と、電源部26と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中空部材に内外に連通する開口部が形成された燃焼生成物導入部と、
前記燃焼生成物導入部に燃焼生成物を吸引するファンと、
前記ファンによって吸引された燃焼生成物を感知可能な燃焼生成物感知部と、
前記燃焼生成物感知部の感知結果に応じて前記ファンを間欠駆動又は連続駆動させる制御部と、
電源部と、を備える検知装置。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記ファンが間欠駆動する際に、前記ファンの回転速度を低速と高速とに切り替えている請求項1に記載の検知装置。
【請求項3】
前記燃焼生成物導入部は、伸縮する前記中空部材で形成され、
前記制御部によって、前記ファンが間欠駆動する際の回転速度を、前記燃焼生成物導入部の長さに応じて変更可能である請求項1または2に記載の検知装置。
【請求項4】
前記燃焼生成物導入部の長さ及び/又は内径を測定する長さ測定部を有する請求項3に記載の検知装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災及び火災の前兆を検知可能な可搬型の検知装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、工事施工中に火災に至ることを防止するために、建設現場に、火災の発生を感知して報知する煙感知用吸引装置(下記の特許文献1参照)が設置されることがある。
【0003】
また、異常検出部の検出結果に応じて、通常モードと省電力モードに切り替え可能な警報器が知られている(下記の特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-325063号公報
特開2019-40232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、施工現場において各所に常設の電源が用意されておらず、施工状況に応じて煙感知用吸引装置(本願における検知装置の一例)の設置位置を変える必要があるため設置するときには電源にバッテリーを用いた駆動方式が必要となる。しかしながら、可搬型煙感知用吸引装置の電源がバッテリー(蓄電池)の場合、バッテリーが切れてしまうと、必要な時に火災及び火災の前兆の感知をすることができないという問題点がある。
なお、本願においては可燃物等が加熱され、燻焼や炎が生じた有炎燃焼により燃焼生成物が生成される状態を火災とする。火災となる前の段階で、可燃物等の温度上昇や燃焼生成物が生じた時点を火災の前兆とする。
【0006】
また、特許文献2の警報器では、省電力モードでは電池切れの検出動作を行わない等というものであって、消費電力の低減という面で大きな効果を得ることができない。さらに、警報器の筐体の内部に設けられたセンサで煙を検出するものであって、警報器の内部に積極的に煙を吸引する構成ではなく、煙を吸引するために電池電力を消費するものではなく、後述する本発明の吸引機能の制御に寄与する示唆がない。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電源がバッテリー(蓄電池)であっても常時稼働型に比べ長時間監視可能な検知装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る検知装置は、中空部材に内外に連通する開口部が形成された燃焼生成物導入部と、前記燃焼生成物導入部に燃焼生成物を吸引するファンと、前記ファンによって吸引された燃焼生成物を感知可能な燃焼生成物感知部と、前記燃焼生成物感知部の感知結果に応じて前記ファンを間欠駆動又は連続駆動させる制御部と、電源部と、を備える。
なお、燃焼生成物は、有機物の燃焼に伴い生じる煙、一酸化炭素、二酸化炭素、エチレン、ホルムアルデヒドといったガスなどの生成物をいう。燃焼生成物には有機物の燃焼前の温度上昇時点より生成されるものを含む。
【0009】
このように構成された検知装置では、制御部は、燃焼生成物感知部の感知結果に応じて、ファンを間欠駆動又は連続駆動させる。よって、消費電力を抑制して、検知装置の長時間稼働を可能にすることができ、長時間に亘り、火災の発生を検知することができる。したがって、電源がバッテリー(蓄電池)であっても常時稼働型に比べ長時間監視することができる。
【0010】
また、本発明に係る検知装置では、前記制御部は、前記ファンが間欠駆動する際に、前記ファンの回転速度を低速と高速とに切り替えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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