TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025004313
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023103911
出願日
2023-06-26
発明の名称
発信機の取付構造及び防災装置
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A62C
35/20 20060101AFI20250107BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】保護板を取り外すことなく、発信機の押釦を露出する操作を更に容易にして、発信機の点検作業の効率を向上可能する。
【解決手段】消火栓装置の電装扉20の発信機24が配置されている。電装扉20の裏側の取付板32には発信機24の押釦スイッチが取り付けられた横開きする内側子扉34が設けられている。扉開閉操作部35のロッド36の操作レバー40が第1操作位置にある場合は電装扉20及び内側子扉34を閉鎖固定し、第2操作位置へ移動するとロッド36の下降で内側子扉34の閉鎖固定を維持したまま電装扉20の閉鎖固定を解除して開放可能とし、第3操作位置へ移動するとロッド36の更なる下降で内側子扉34の閉鎖固定が解除され、内側子扉34の横開きにより、押釦スイッチを直接オン操作可能とする。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の装置に形成された所定の扉開口部に設けられる電装扉に、電装扉に形成された操作開口部に着脱自在に保持された保護板の押込みにより前記保護板の裏面側に位置する押釦スイッチの操作部が操作される発信機を取り付ける発信機の取付構造であって、
前記電装扉の裏面側に設けられ、側端を軸として前記電装扉の裏面側で前記発信機の押釦スイッチを左右方向に回動させる発信機点検構造と、
所定の開操作により前記電装扉と前記押釦スイッチの固定を順次解除して開放可能とし、当該固定を解除した後の所定の閉操作により前記押釦スイッチと前記電装扉を順次固定する開閉操作部と、
を備え、
前記押釦スイッチは、前記保護板の押込みにより前記押釦スイッチの操作部が操作される位置から前記発信機点検構造により横向きに回転されることで前記電装扉の裏面側で前記押釦スイッチの操作部が操作可能な位置に移動することを特徴とする発信機の取付構造。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1記載の発信機の取付構造において、
前記発信機点検構造は、前記所定の電装機器を前記電装扉に取り付けるための取付部材の、前記発信機の取付位置に対応して形成された子扉開口部に側端を軸として子扉が前記電装扉の裏側で左右回りに開閉自在に設けられ、前記子扉に前記発信機の押釦スイッチが取り付けられており、
前記開閉操作部は、前記電装扉の端部裏面側の上下方向に配置されたロッドガイドに沿ったロッドの段階的な下降による前記開操作により前記電装扉と前記子扉の閉鎖固定を順次解除して開放可能とし、当該閉鎖固定を解除した後の前記ロッドの段階的な上昇による前記閉操作により閉鎖位置にある前記子扉と前記電装扉を順次閉鎖固定し、
前記押釦スイッチは、前記保護板の押込みによりオン操作される位置から前記扉開閉操作部により閉鎖固定が解除された前記子扉を横方向に回転させることで直接オン操作可能な位置に移動することを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項3】
請求項2記載の発信機の取付構造において、
前記開閉操作部は、
前記ロッドガイドに沿ったロッドの移動操作により、前記電装扉及び前記子扉を閉鎖固定する第1操作位置、
前記子扉を閉鎖固定したまま前記電装扉の閉鎖固定を解除して開放可能とする第2操作位置、及び
前記子扉の閉鎖固定を解除して開放可能とする第3操作位置
を備え、
前記ロッドを前記第3操作位置に移動した状態で前記子扉を開いて取り付けている前記発信機の操作を可能とすることを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項4】
請求項2記載の発信機の取付構造において、
前記ロッドは横方向に操作桿を起立しており、
前記ロッドガイドは、前記ロッドを軸方向に挿通する円筒状部材であり、
前記ロッドの操作桿を前記第1操作位置、第2操作位置及び前記第3操作位置に段階的に案内移動させる階段状のガイド溝が前記円筒状部材の外周面に形成されたことを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項5】
請求項4記載の発信機の取付構造において、
前記ガイド溝は、前記ロッドの操作桿を第1操作位置と第2操作位置の間で案内移動させる第1階段溝と、前記第2操作位置と第3操作位置の間で案内移動させる第2階段溝が連設されたことを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項6】
請求項5記載の発信機の取付構造において、
前記第1階段溝の第1操作位置と第2階段溝の第2操作位置の各々には、前記ロッドの操作桿を前記各位置に留めるための凹嵌部が形成されたことを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項7】
請求項4記載の発信機の取付構造において、
前記開閉操作部は、
前記操作桿が前記ガイド溝の第1操作位置に保持されている場合に、前記ロッドの上端を前記装置の扉開口部側のロッド受け部の通し穴に挿入して前記電装扉を閉鎖固定すると共に、前記子扉の側端の張出部に形成された通し穴に前記ロッドを挿通して前記子扉を閉鎖固定しており、
前記操作桿を前記ガイド溝の第1操作位置から第2操作位置へ移動して保持した場合に、前記ロッドの上端を前記ロッド受け部の通し穴から抜き出して前記電装扉の閉鎖固定を解除して開放可能とすると共に、前記子扉の側端の張出部に形成された通し穴に対する前記ロッドの挿通を維持して前記子扉を閉鎖固定しており、
前記操作桿を前記ガイド溝の第2操作位置から第3操作位置へ移動して保持した場合に、前記ロッドを前記子扉の側端の張出部に形成された通し穴から抜き出して前記子扉の閉鎖固定を解除して開放可能とすることを特徴とする発信機の取付構造。
【請求項8】
装置前面に形成された所定の扉開口部に設けられ、所定の電装機器として発信機が設けられた電装扉と、
装置前面に形成された所定の扉開口部に設けられ、装置内部にアクセスするときに開放される装置扉と、
を備えた防災装置であって、
前記発信機は、請求項1記載の発信機の取付構造により前記電装扉に取り付けられ、
前記装置扉の開放により開放された扉開口部から前記発信機の取付構造の前記発信機点検構造及び前記開閉操作部にアクセス可能としたことを特徴とする防災装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発信機の取付構造、及び発信機を備えた消火栓装置等の防災装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内に設置され、火災等の非常時に使用するための防災機器を備えた防災装置が知られている。このような防災装置としては、消火栓装置や消火器箱等がある。例えば、消火栓装置は、開閉自在な消火栓扉を備えた消火栓収納部にノズルを装着したホースやバルブ類等の消火栓機器が収納され、道路に面する前面側から開閉可能な消火器扉を備えた消火器収納部に、例えば2本の消火器が収納され、更に消火器扉に隣接して、消火器扉と同様に前面側から開閉可能な電装扉を備えている。また、電装扉には、前面側に赤色表示灯、発信機、応答ランプ、並びに裏面側に電話ジャック等の電装機器が設けられており、発信機は電装扉の閉鎖状態で前面側から操作可能になっている。
【0003】
ここで、消火器扉と電装扉は、装置前面の各扉開口部に設けられ、通常時、電装扉は、裏面に設けられたねじ穴を備えた取付片に、取付片に相対して筐体側の扉開口部付近に設けられた受け部の通し穴を通したローレットねじ等をねじ込むことで、閉鎖位置で仮止め固定されており、例えば消火器扉は閉鎖位置に仮止め固定された電装扉に対して扉ハンドルの操作等により開閉可能に閉鎖位置に保持されている。
【0004】
また、発信機は、発信操作のための押釦スイッチを備えており、押釦スイッチの操作部である押釦が電装扉に設けられた所定の開口部を介して前面側から押圧操作できるようにして電装扉の裏面側から取り付けられており、また、電装扉の開口部の押釦位置の前面側には、透明な有機ガラス板等を使用した保護板(セフテクタ)が前面側から着脱自在に保持されている(特許文献1)。
【0005】
車両事故などに伴う火災時には、利用者が発信機の保護板を前面側から強く押し込むと、押釦スイッチの押釦が押し込まれて押釦スイッチがオン操作され、発信機から発信信号が電気室等の防災受信盤に送信されて防災受信盤から火災警報が出力され、これに伴う応答信号が防災受信盤から消火栓装置側に送られて応答ランプが点灯する。
【0006】
ところで、このような従来の発信機にあっては、定期点検等の際に、発信機を操作して正常に動作することを確認している。この発信機の点検作業時に火災時と同じ操作をする場合、点検終了後に保護板を再び開口部に嵌め込んで元の状態に戻す作業が必要になる。特許文献1においては、保護板は前面側からの押圧を受けて電装扉の前面パネルと押釦の間の空間に脱落するようになっており、保護板を通常位置に戻す作業には専用工具を必要として手間がかかる。或いは、保護板が破壊封板の場合には、保護板を新しいものに交換する作業が必要となり、同じように手間がかかる。
【0007】
このため、発信機の点検に手間と時間が掛かり、トンネル設備等においては所定間隔で設置されている多数の発信機を順次点検していく必要があるため、点検作業の効率が悪いことが問題となる。
【0008】
この問題を解決するために、特許文献2にあっては、特許文献2の図1、図2及び図4に示すように、外扉側に保護板を設け、外扉の裏面側に押釦スイッチが取り付けられた内扉を設け、押釦スイッチの押釦が内扉の前面側に位置するように構成している。このようにして、点検時には外扉のみを開放することで保護版を押圧することなく、即ち保護版を通常状態に保持したまま押しボタン操作を可能とすることで、発信機の点検作業を容易にして点検作業の効率を向上させている。
【0009】
また、特許文献2にあっては、図5乃至図7に示すように、通報装置扉(電装扉)の裏面側に内側子扉を設け、内側子扉に発信機の押釦スイッチを取り付けており、内側子扉が装置の設置状態における上下方向を軸として回動し装置の幅方向(設置状態における横方向)に開放するように構成している。このようにして、点検時には、電装扉を開いた状態で内側子扉を開放することで、発信機のスイッチノブを外部に露出させ、保護版を通常状態に保持したまま押釦操作を可能とすることで、発信機の点検作業を容易にして点検作業の効率を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2011-060580号公報
特開2016-018219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る