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公開番号2024009438
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-23
出願番号2022110960
出願日2022-07-11
発明の名称消火器収納装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人
主分類A62C 13/78 20060101AFI20240116BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】トンネル断面形状に合わせて監視員通路上の高い位置に設置された筐体の側面から外部に引き出された消火器を容易かつ安全に取り出すことを可能とする。
【解決手段】消火器収納装置の一例となる消火栓装置10は、トンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路35の路面に配置された架台30の上の高い位置に筐体が設置される。消火栓装置10の消火器収納部50cには、側面消火栓側面扉16を備えた引出筐体32設けられ、引出筐体32の底部側に消火器72を載置した消火器収納箱34がオイルダンパー38により昇降自在に配置される。引出筐体32が側方外部に引き出されると、消火器72の荷重によりオイルダンパー38のロッド3814が伸びて、消火器収納箱34が監視員通路35の路面に下降することで、消火器72を低い位置から安全かつ容易に取り出し可能とする。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して筐体が設置された消火器収納装置であって、
前記筐体内の消火器収納部に縦置きされた消火器を、前記筐体の側面から外部に引き出し可能とするとともに、当該引き出された消火器の底部が前記消火器収納部の最下部より下方に位置するように下降させる消火器引出構造を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1記載の消火器収納装置において、
前記消火器引出構造は、
前記筐体の側面に形成された引出開口と、
前記引出開口側の側面に側面消火器扉が配置されると共に、少なくとも前面及び底面が開放され、前記消火器収納部に対し出し入れ自在に配置された引出筐体と、
前記消火器収納部に対し前記引出筐体を引出方向に移動自在に支持する筐体引出機構と、
前記消火器を縦置き状態で取り出し自在に載置する消火器収納台と、
前記消火器収納台を上下方向に移動自在に前記引出筐体の底部側に支持する消火器昇降機構と、
を備え、
前記筐体引出機構は、利用者が前記引出開口を介して前記引出筐体を前記筐体の側面から外部へ引き出した際に、前記消火器昇降機構により前記消火器の底部が前記消火器収納部の最下部よりも下方に位置するように、前記消火器収納台を下降させることを特徴とする消火器収納装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火器収納装置において、
前記筐体引出機構は、
前記消火器収納部の上部側に配置され、前記引出筐体を引出方向に移動自在に支持する第1の筐体引出機構と、
前記消火器収納部の底部側に配置され、前記引出筐体の移動に伴って移動される前記消火器収納台を引出方向に移動自在に支持する第2の筐体引出機構と、
を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項4】
請求項2記載の消火器収納装置において、
前記消火器昇降機構は、前記消火器収納台を、前記引出筐体の底部側から前記監視員通路の路面上の所定の高さまで下降させ、
前記所定の高さは、前記消火器収納台が下降した場合に、当該消火器収納台の底部と前記監視員通路の路面との間に前記利用者の足が入る高さであることを特徴とする消火器収納装置。
【請求項5】
請求項2記載の消火器収納装置において、
前記消火器昇降機構は、
前記引出筐体の上部下面に一端が固定されるとともに他端が前記消火器収納台に固定され、前記引出筐体が前記筐体の側面から外部に引き出された場合に、載置された前記消火器の重量を受けて前記消火器収納台を下降させるダンパー装置と、
前記ダンパー装置による前記消火器収納台の動きを上下方向で案内する案内構造と、
を備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項6】
請求項5記載の消火器収納装置において、
前記消火器昇降機構は、前記ダンパー装置を1又は複数備えたことを特徴とする消火器収納装置。
【請求項7】
請求項5又は6記載の消火器収納装置において、
前記ダンパー装置は、
一端が前記引出筐体側に固定されたシリンダと、
前記シリンダ内に摺動自在に設けられたピストンと、
前記ピストンから外部へ延在し、延在方向の一端が前記消火器収納台側に固定されたロッドと、
前記シリンダ内に充填されたオイルと、
前記ピストンの移動に伴う前記オイルの流動により流動抵抗を発生する前記ピストンに設けられたオリフィスと、
前記ピストンの一方向の移動に伴い閉鎖するとともに前記ピストンの他方向の移動に伴い開放する前記ピストンに設けられた逆止弁と、
を備えたオイルダンパーであり、
前記オイルダンパーは、前記引出筐体が前記筐体の側面方向の引出位置へ移動した場合に、前記消火器収納台を所定の速度で下降させることを特徴とする消火器収納装置。
【請求項8】
請求項5又は6記載の消火器収納装置において、
前記ダンパー装置は、
一端が前記消火器収納台側に固定されたシリンダと、
前記シリンダ内に摺動自在に設けられた第1ピストンと、
前記第1ピストンに続いて前記シリンダ内に摺動自在に設けられた第2ピストンと、
前記第1ピストンから外部へ延在するとともに延在方向の一端が前記引出筐体側に固定されたロッドと、
前記第1シリンダの片側の第1シリンダ室及び前記第1シリンダと第2シリンダの間の第2シリンダ室に充填されたオイルと、
前記第2ピストンの片側の第3シリンダ室に加圧状態で充填された不活性ガスと、
前記第1ピストンの移動に伴い前記オイルを第1シリンダ室と第2シリンダ室の間で流動して所定の流動抵抗を発生する前記第1ピストンに設けられたオリフィスと、
前記オリフィスを通る流路を開閉するバルブと、
前記ロッドの内部に移動自在に設けられ、一端が前記ロッド外部に突出するとともに他端が前記バルブに連結され、軸方向の移動に伴い前記バルブを開閉させるプッシュピンと、
を備えたガスダンパーであり、
前記ガスダンパーは、前記プッシュピンの非押込み位置で前記バルブにより前記オリフィスを通る流路を閉鎖して前記シリンダと前記ピストンの相対移動をロックし、前記プッシュピンの押込み位置で前記バルブにより前記オリフィスを通る流路を開放して前記シリンダと前記ピストンの相対移動のロックを解除することを特徴とする消火器収納装置。
【請求項9】
請求項8記載の消火器収納装置において、
前記ガスダンパーは、前記プッシュピンの、押込み操作又は前記引出筐体の前記筐体の側面方向の引出位置への移動に伴う押込み動作に基づき、前記シリンダと前記ピストンの相対移動のロックを解除して前記消火器収納台を所定の速度で下降させることを特徴とする消火器収納装置。
【請求項10】
請求項5記載の消火器収納装置において、
前記案内構造は、
前記引出筐体の上部下面に一端が固定されるとともに他端が所定の引出高さにある前記消火器収納台に当接する位置にある円筒案内部材を備え、
前記円筒案内部材は、内部に前記ダンパー装置が配置され、当該ダンパー装置の上部側を支持することを特徴とする消火器収納装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消火用ホース及び消火器等を収納してトンネル内等に設置される消火栓装置、消火器を収納してトンネル内等に設置される消火器箱等の消火器収納装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、前傾扉(消火栓扉)を備えた筐体の消火栓収納部に、先端にノズルを装着した消火用ホースと消火栓弁を含むバルブ類が収納され、また、消火器扉を備えた消火器収納部に、例えば、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的に、トンネル長手方向に、例えば、50メートル間隔でトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている。
【0003】
ところで、シールド工法等により作られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きして消火栓装置を埋込み設置することがコストや手間の関係から困難であることから、監視員通路に消火栓装置を露出した状態で設置する必要がある。
【0004】
また、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく設置するため、トンネル壁面に設置された架台に消火栓装置を取り付け固定する壁掛け構造が提案されており、この場合、架台は壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0005】
また、壁掛け構造の消火栓装置はトンネル壁面への取付けに工数と時間がかかる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に設置した架台に消火栓装置を露出した状態で取り付け固定する、いわゆる据置き構造とすることが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-055073号公報
特開2020-078429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、壁掛け構造又は据え置き構造の消火栓装置にあっても、消火器扉を備えた筐体の消火器収納部に、例えば、2本の消火器が収納されており、火災発生に伴い道路利用者が消火器を使用する場合には、消火器扉を横開き(片側が軸支された扉が回動)して消火器収納部から消火器を取り出して消火作業を行うことになるが、消火器が取り出された後に消火器扉が横開きされたままになっていると、監視員通路から避難する避難者の通行を妨げるという問題がある。
【0008】
この問題は、交通量やトンネル長さ等により分けられた低いランクのトンネルの非常用設備として設置されている消火器箱についても同様となる。
【0009】
この問題を解決するため本願出願人にあっては、道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して筐体が設置された消火栓装置であって、筐体内の消火器収納部に縦置きされた消火器を、筐体の側面から外部に出し入れ可能とする消火器引出構造を備えた消火栓装置及び消火器箱を提案している(特願2022-35088号)。このため、道路利用者が消火器を使用して消火活動を行う場合には、消火栓装置の筐体側面方向に消火器を引き出して取り出すことができ、筐体前面の監視員通路の通行を妨げることなく、消火器を取り出すことが可能となる。
【0010】
一方、消火栓装置の消火器扉を開いて内部に収納された消火器を容易且つ安全に取り出すために、消火器のレバーの高さを道路面から1.5m以下とすることが消防法で規定されており、トンネルに設置する場合もこれに準ずることとされている。
(【0011】以降は省略されています)

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