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公開番号2024075454
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2023017478
出願日2023-02-08
発明の名称消火栓装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 35/20 20060101AFI20240527BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】縦回りに内巻きされた消火用ホースが引き出される場合に崩れにくく、消火用ホースを巻き戻す復旧作業が簡単且つ容易に行えることを可能とする。
【解決手段】消火栓装置10は、トンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路34の路面上方の所定高さに、トンネル壁面に近接又は当接して設置される。消火栓装置10は、消火用ホース54が収納されたホース収納部42が筐体の内部下側に配置され、消火用ホース54を接続する配管に消火栓弁62を含む所定のバルブ類が設けられたバルブ類収納部44が筐体の内部上側に配置される。ホース収納部42の縦幅を、法的に規定された道路利用者の立ち面からの適正操作範囲となる上限の縦幅700mm以下で、消火用ホース54が折れることなく湾曲可能な最小湾曲径に基づく下限の縦幅500mm以上となる範囲内の所定の縦幅、例えば700mmとする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して設置された消火栓装置であって、
消火用ホースが収納されたホース収納部が、筐体の内部下側に配置され、
前記消火用ホースが接続された配管に消火栓弁を含む所定のバルブ類が設けられたバルブ類収納部が、前記筐体の内部上側に配置されたことを特徴とする消火栓装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
道路を有するトンネルの壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上方の所定高さに、当該トンネル壁面に近接又は当接して設置された消火栓装置であって、
消火用ホースが収納されたホース収納部が、筐体の内部上側に配置され、
前記消火用ホースを接続する配管に消火栓弁を含む所定のバルブ類が設けられたバルブ類収納部が、前記筐体の内部下側に配置されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の消火栓装置において、
前記ホース収納部の縦幅は、法的に規定された道路利用者の立ち面からの適正操作範囲となる第1の縦幅以下で、前記消火用ホースが折れずに湾曲可能な最小湾曲径に基づく第2の縦幅以上となる範囲の所定の縦幅であることを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項3記載の消火栓装置において、
前記適正操作範囲は、道路利用者が立つ監視員通路の路面上方の800mmから1500mmまでの範囲であり、前記第1の縦幅が最大700mmであることを特徴とする消火栓装置。
【請求項5】
請求項3記載の消火栓装置において、
前記消火用ホースが折れずに湾曲可能な最小湾曲径が340mm、ホース外径が40mm、ホース内巻き回数が2回の場合、前記第2の縦幅が最小500mmであることを特徴とする消火栓装置。
【請求項6】
請求項1又は2記載の消火栓装置において、
前記ホース収納部は、
前記筐体の内部下側が前面に開口した箱形領域に仕切り形成され、
前記箱形領域の前面開口に、円筒形又は円柱形のフレーム部材を用いた格子が配置され、
前記箱形領域内に、前記消火用ホースが縦回りに内巻きされて収納されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項7】
請求項6記載の消火栓装置において、
前記ホース収納部は、前記箱形領域の前面開口に、前記フレーム部材で矩形に仕切られたホース取出口が形成されたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項8】
請求項7記載の消火栓装置において、
前記ホース収納部は、前記ホース取出口の外側近傍に、前記ホース取出口から引き出された前記消火用ホースの先端に接続された放水ノズルを着脱自在に保持するノズル保持部を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項9】
請求項6記載の消火栓装置において、
前記ホース収納部は、前記箱形領域の前面側の所定位置に、前記消火用ホースに消火用水を供給する配管に設けられた消火栓弁を遠隔的に開閉操作する消火栓弁開閉操作部を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項10】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記筐体は、前記ホース収納部の前面の扉開口に、下端側を軸に監視員通路の路面に対して垂直回りに回転して、扉面が前記監視員通路の路面に対して垂直な位置となる開放位置まで開放する消火栓扉を備えたことを特徴とする消火栓装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル壁面に沿って設けられた監視員通路に露出して設置される消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路等のトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。例えば消火栓装置は、前傾式の消火栓扉(前傾扉)を備えた筐体内部の消火栓収納部に、先端に放水ノズルを装着した消火用ホースや消火栓弁を含むバルブ類等が収納され、また、消火器扉を備えた筐体内部の消火器収納部に、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的にトンネル長手方向、例えば50メートル間隔で、監視員通路が設けられたトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている(特許文献1)。
【0003】
しかし、シールド工法等により造られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きして消火栓装置を埋込み設置することがコストや労力の関係から困難であるから、監視員通路に消火栓装置が露出した状態で設置することが必要になる。
【0004】
このため、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく、監視員通路に露出した状態で設置する構造として、トンネル壁面に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置を取付固定する壁掛け構造が提案されており、当該壁掛け構造の架台は、壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
【0005】
しかし、壁掛け構造による消火栓装置の設置は、トンネル壁面への消火栓装置の取り付けに工数と時間が掛かる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に架台を設置し、設置された架台に消火栓装置を取付固定する、いわゆる据置き構造を採用することが考えられている。
【0006】
また、監視員通路に消火栓装置を埋込み設置することで、監視員通路の通行を妨げることなく、道路及び監視員通路の両方から操作可能とした消火栓装置も提案されている(特許文献3)
ところで、特許文献1,2に示した従来の消火栓装置にあっては、筐体の消火栓収納部を左右に分けてホース収納部とバルブ類収納部を形成し、ホース収納部内に保形ホースを用いた消火用ホースを縦回り(鉛直回り)に内巻きして収納している。また、特許文献3に示した従来の消火栓装置は、ホース収納部内に保形ホースを横回り(水平回り)に内巻きして収納している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-279294号公報
特開2019-000196号公報
特開2018-027150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のホース収納部に消火用ホースを縦回りに内巻きした消火栓装置にあっては、筐体内部の高さが、消火用ホースが内巻きされる収納領域の縦幅となる縦長の収納領域となっており、道路利用者が消火栓装置を使用して消火を行うために消火用ホースを引き出していくと、内巻きされている消火用ホースは内側から引き出され、重ねて内巻きされている消火用ホースの上側の支えが弱まることで消火用ホースが崩れる場合があり、ホース収納部からの消火用ホースの引き出し作業が滑らかにできない場合がある。
【0009】
また、消火栓装置の使用を終了した場合には、復旧作業員が消火用ホースの水抜きを行った後に、ホース収納部に消火用ホースを内巻きして戻す復旧作業を行う。しかしながら、ホース収納部は縦長の収納領域となっているため、消火用ホースを内巻きで戻す場合に、収納領域の上側に消火用ホースを内巻きしていく段階で、消火用ホースが落下しないように下側から手で支える作業が必要となり、しかも筐体内の狭い領域の作業となるため、消火用ホースを巻き戻す復旧作業に手間と時間がかかるという問題がある。
【0010】
また、従来の監視員通路に埋込み設置された消火栓装置は、監視員通路内に消火用ホースを横回りに内巻きするのに十分な広さのホース収納部を確保することが可能であり、横回りに内巻きしていることから消火用ホースが引き出されても崩れるようなことはない。しかしながら、監視員通路上に露出して設置された消火栓装置にあっては、監視員通路の通行を妨げないために薄型化が必要となり、筐体内に消火用ホースを横回りに内巻きするのに必要なホース収納部のスペースを確保することが困難である。
(【0011】以降は省略されています)

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