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公開番号2025063388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172520
出願日2023-10-04
発明の名称減光式反射型煙感知器、その光軸調整方法及び減光式反射型煙感知システム
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/103 20060101AFI20250409BHJP(信号)
要約【課題】反射性障害物の影響を回避又は緩和する最適な光軸角度を初期光軸角度に、効率的且つ確実に設定可能とする。
【解決手段】減光式反射型煙感知器1において、送光部14と受光部16を備えた送受光器10は、反射器12に対向して監視空間11に設置し、送光部14からの送光信号光の反射器12に対する送光光軸の光軸角度を可変する光軸調整部32と、相互に異なる複数の光軸角度ごとに、送光信号光の送光量と受光部16で受光する光の受光量との相関を判定する相関判定部48と、相関判定部48で光軸角度ごとに判定した複数の判定結果に基づいて、相互に異なる複数の光軸角度から、受光部16で受光する受光信号光以外の受光非信号光として、例えば監視空間11内の反射性障害物の影響を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出する光軸角度抽出部50と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに前記送受光器に対向して前記監視空間の他方に反射器を設置し、前記送光部からの送光信号光を前記反射器へ送光し、前記送光信号光を前記反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して前記監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器であって、
前記送光信号光の、前記反射器に対する送光光軸の光軸角度を可変する光軸調整部と、
相互に異なる複数の光軸角度ごとに、前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との相関を判定する相関判定部と、
前記相関判定部で前記光軸角度ごとに判定した複数の判定結果に基づいて、前記相互に異なる複数の光軸角度から、前記受光部で受光する前記受光信号光以外の受光非信号光の影響を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出する光軸角度抽出部と、
が設けられたことを特徴とする減光式反射型煙感知器。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記受光非信号光の影響を受けない状態で前記光軸角度ごとに判定した送光量と受光量との相関を基準相関として予め登録し、
前記光軸角度抽出部は、前記光軸角度ごとに前記相関判定部で判定した前記送光量と受光量との相関のうち、所定の許容角度範囲内において、対応する前記基準相関に一致するか又は前記基準相関との乖離が最小となる相関の光軸角度を、前記最適な初期光軸角度として抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項3】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記送光部の前記反射器への前記送光信号光の送光光軸と前記受光部で前記反射器から受光する前記受光信号光の受光光軸は平行関係にあり、
前記光軸調整部は、前記送光光軸と前記受光光軸の平行関係を維持したまま、縦回り及び又は横回りに前記送光光軸の方向を旋回させて前記送光光軸の光軸角度を可変するものであり、
前記相関判定部は、前記光軸調整部で前記縦回り及び又は前記横回りに前記送光光軸の光軸角度を可変させて各光軸角度における送光量と受光量との相関を判定すると共に、前記受光非信号光の影響を受けない状態で前記光軸角度ごとに判定した前記送光量と受光量との相関を基準相関として予め登録し、
前記光軸角度抽出部は、前記光軸角度ごとに前記相関判定部で判定した前記送光量と受光量との相関のうち、所定の許容角度範囲内において、対応する前記基準相関に一致するか又は前記基準相関との乖離が最小となる相関の光軸角度を、前記最適な初期光軸角度として抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項4】
請求項2又は3記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、相互に異なる複数の前記送受光器と前記反射器との間の設置距離ごと及び前記光軸角度ごとに判定した基準相関を予め登録することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項5】
請求項2又は3記載の減光式反射型煙感知器において、
前記光軸角度抽出部は、前記所定の許容角度範囲内において、前記基準相関に一致するか又は前記基準相関との乖離が最小となる相関の光軸角度が複数判定された場合、最小となる光軸角度又は前記受光部で受光した光の受光量が最大となる光軸角度を、前記最適な初期光軸角度として抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項6】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記相関として前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との比例関係を適用し、当該比例関係の比例係数に基づく判定を行い、
前記光軸角度抽出部は、前記相関判定部で前記光軸角度ごとに判定した複数の比例係数に基づいて、前記相互に異なる複数の光軸角度から、前記受光非信号光を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項7】
請求項2又は3記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記相関として前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との比例関係を適用し、当該比例関係の比例係数に基づく判定を行うと共に、前記基準相関として前記受光非信号光の影響を受けない状態での送光量と受光量との比例関係を適用し、当該比例関係の比例係数である基準比例係数を予め登録し、
前記光軸角度抽出部は、前記光軸角度ごとに前記相関判定部で判定した比例係数のうち、前記所定の許容角度範囲内において、対応する前記基準比例係数に一致するか又は前記基準比例係数との乖離が最小となる比例係数の光軸角度を、前記最適な初期光軸角度として抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項8】
送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに前記送受光器に対向して前記監視空間の他方に反射器を設置し、前記送光部からの送光信号光を前記反射器へ送光し、前記送光信号光を前記反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して前記監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器の光軸調整方法であって、
光軸調整部により、前記送光信号光の、前記反射器に対する送光光軸の光軸角度を可変し、
相関判定部により、相互に異なる複数の光軸角度ごとに、前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との相関を判定し、
光軸角度抽出部により、前記相関判定部で前記光軸角度ごとに判定した複数の判定結果に基づいて、前記相互に異なる複数の光軸角度から、前記受光部で受光する前記受光信号光以外の受光非信号光の影響を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出することを特徴とする減光式反射型煙感知器の光軸調整方法。
【請求項9】
送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに前記送受光器に対向して前記監視空間の他方に反射器を設置し、前記送光部からの送光信号光を前記反射器へ送光し、前記送光信号光を前記反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して前記監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器を備えた減光式反射型煙感知システムであって、
前記送光信号光の、前記反射器に対する送光光軸の光軸角度を可変する光軸調整部と、
相互に異なる複数の光軸角度ごとに、前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との相関を判定する相関判定部と、
前記相関判定部で前記光軸角度ごとに判定した複数の判定結果に基づいて、前記相互に異なる複数の光軸角度から、前記受光部で受光する前記受光信号光以外の受光非信号光の影響を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出する光軸角度抽出部と、
が設けられたことを特徴とする減光式反射型煙感知システム。
【請求項10】
請求項9記載の減光式反射型煙感知システムにおいて、
前記相関判定部及び前記光軸角度抽出部は、前記減光式反射型煙感知器に接続された外部装置に設けられたことを特徴とする減光式反射型煙感知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送光部と受光部を監視空間の一方に設置すると共に、これと対向して監視空間の他方に反射器を設置し、送光部から反射器に光を送光し、反射器で反射させて受光部で受光することにより監視空間を往復伝搬する光の減衰を検出し、火災等に起因して監視空間に所定濃度の煙が存在する場合にこれを検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器、その光軸調整方法及び減光式反射型煙感知システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、減光式分離型煙感知器には、送光器と受光器とを対向配置する対向型の減光式分離型煙感知器と、送光器と受光器を一体にした送受光器と反射器とを対向配置する反射型の減光式分離型煙感知器(以下「減光式反射型煙感知器」という)があり、反射器には入射した光を概ね入射方向に反射する性質を持つ再帰反射器(リフレックス・リフレクタ)が用いられている。
【0003】
また、減光式反射型煙感知器を監視空間に設置して運用を開始する場合には、事前に、建物図面や目視による照準器を用いた手動調整やアクチュエータ等の制御による自動調整により、送受光器に搭載したインジケータ等で受光レベル(受光量)を確認しながら光軸調整を行い、監視空間の煙の存在を正常に検出するため、適切な初期受光量が得られるように初期設定をしている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-059784号公報
特開2019-096270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、光軸調整により適切と思われる初期受光量が得られる状態に初期設定が行われたとしても、送受光器の送光部から送光された光の照射領域内やその付近に、例えば梁やダクト等、反射器以外の反射性障害物が存在して、その反射性障害物からの反射光が送受光器の受光部で受光された場合には、煙の発生位置によっては煙の存在や煙濃度を適切に検出できない可能性があった。しかしながら、このように減光式反射型煙感知器を監視空間に設置し初期設定として光軸調整を行う際に反射性障害物の影響を受けているかどうかについては、例えば、設置建物図面に反射性障害物が掲載されていなければ、図面に基づいて送光部からの光の広がり範囲に反射性障害物が無いかを確認することが出来ない。このような場合には、目視等によって確認していた。このように、従来、反射性障害物の影響について効率的且つ確実に確認する手法は考えられていなかった。
【0006】
本発明は、反射性障害物の影響を回避又は緩和する最適な光軸角度を初期光軸角度に、効率的且つ確実に設定可能とする減光式反射型煙感知器、その光軸調整方法及び減光式反射型煙感知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(減光式反射型煙感知器)
本発明は、送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに送受光器に対向して監視空間の他方に反射器を設置し、送光部からの送光信号光を反射器へ送光し、送光信号光を反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器であって、
送光信号光の、反射器に対する送光光軸の光軸角度を可変する光軸調整部と、
相互に異なる複数の光軸角度ごとに、送光信号光の送光量と受光部で受光した光の受光量との相関を判定する相関判定部と、
相関判定部で光軸角度ごとに判定した複数の判定結果に基づいて、相互に異なる複数の光軸角度から、受光部で受光する受光信号光以外の受光非信号光の影響を回避又は緩和する最適な初期光軸角度を抽出する光軸角度抽出部と、
が設けられたことを特徴とする。
【0008】
(基準相関に基づく最適な初期光軸角度の抽出)
相関判定部は、受光非信号光の影響を受けない状態で光軸角度ごとに判定した送光量と受光量との相関を基準相関として予め登録し、
光軸角度抽出部は、光軸角度ごとに相関判定部で判定した送光量と受光量との相関のうち、所定の許容角度範囲内において、対応する基準相関に一致するか又は基準相関との乖離が最小となる相関の光軸角度を、最適な初期光軸角度として抽出する。
【0009】
(縦回り及び又は横回りの光軸角度調整に基づく最適な初期光軸角度の抽出)
送光部の反射器への送光信号光の送光光軸と受光部で反射器から受光する受光信号光の受光光軸は平行関係にあり、
光軸調整部は、送光光軸と受光光軸の平行関係を維持したまま、縦回り及び又は横回りに送光光軸の方向を旋回させて送光光軸の光軸角度を可変するものであり、
相関判定部は、光軸調整部で縦回り及び又は横回りに送光光軸の光軸角度を可変させて各光軸角度における送光量と受光量との相関を判定すると共に、受光非信号光の影響を受けない状態で光軸角度ごとに判定した送光量と受光量との相関を基準相関として予め登録し、
光軸角度抽出部は、光軸角度ごとに相関判定部で判定した送光量と受光量との相関のうち、所定の許容角度範囲内において、対応する基準相関に一致するか又は基準相関との乖離が最小となる相関の光軸角度を、最適な初期光軸角度として抽出する。
【0010】
(異なる設置距離ごとの基準相関の事前登録)
相関判定部は、相互に異なる複数の送受光器と反射器との間の設置距離ごと及び光軸角度ごとに判定した基準相関を予め登録する。
(【0011】以降は省略されています)

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