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公開番号2025106890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000474
出願日2024-01-05
発明の名称防災システム及び防災端末装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 25/01 20060101AFI20250710BHJP(信号)
要約【課題】操作スイッチのオン、オフに対応した信号を伝送するP型システムに適した光伝送を可能とする。
【解決手段】防災システムは、上位装置10から防災端末装置16を経由して所定の減衰量が設定された光終端部18までの間を下り光伝送路12及び上り光伝送路14で接続してループ光伝送路を構成し、防災端末装置10は、所定の操作により作動する操作スイッチ28と、操作スイッチ28が作動した場合に、上位装置10から下り光伝送路12に出力された光信号を光終端部18に経由させずに下り光伝送路12の途中で上り光伝送路14にバイパスさせるように、光信号の光経路を切り替える光伝送部と、を備え、上位装置10は、下り光伝送路12に出力し上り光伝送路14から入力される光信号の変化に基づき操作スイッチ28の作動を判定して所定の受信処理を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上位装置からの下り光伝送路及び上り光伝送路を所定数の防災端末装置に順次接続することで、前記上位装置と終端に位置する光終端部との間でループ光伝送路を構成し、
前記光終端部には所定の減衰量が設定され、
前記防災端末装置は、
所定の操作により作動する操作スイッチと、
前記操作スイッチが作動した場合に、前記上位装置から前記下り光伝送路に出力された光信号を前記光終端部に経由させずに前記下り光伝送路の途中で前記上り光伝送路にバイパスさせるように、光信号の光経路を切り替える光伝送部と、
を備え、
前記上位装置は、前記下り光伝送路に出力し前記上り光伝送路から入力される光信号の減衰量又は信号レベルの変化に基づき前記操作スイッチの作動を判定して所定の受信処理を行うことを特徴とする防災システム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1記載の防災システムであって、
前記防災端末装置の前記光伝送部は、
前記操作スイッチが非作動の場合に、前記上位装置側の前記下り光伝送路から入力された光信号を前記光終端部側の前記下り光伝送路に出力するように切り替え、前記操作スイッチが作動した場合に、前記上位装置側の下り光伝送路から入力された光信号を前記上位装置側の前記上り光伝送路にバイパスするバイパス光伝送路に出力するように切り替える光スイッチと、
前記光終端部側の前記上り光伝送路からの光信号と前記バイパス光伝送路からの光信号を前記上位装置側の前記上り光伝送路へ出力する光合流器と、
を備えたことを特徴とする防災システム。
【請求項3】
請求項1記載の防災システムであって、
前記上位装置は、
前記上り光伝送路から入力された光信号が前記光終端部に設定された減衰量の影響を受けた場合の第1光減衰条件を充足したときに、前記操作スイッチの非作動と判定し、
前記上り光伝送路から入力された光信号が前記光終端部に設定された減衰量の影響を受けない場合の第2光減衰条件を充足したときに、前記操作スイッチの作動と判定することを特徴とする防災システム。
【請求項4】
請求項1記載の防災システムであって、
前記光伝送部が光経路を切り替えるための前記操作スイッチを含む制御回路部は、前記上位装置から前記防災端末装置に接続される電気配線による電源供給で動作することを特徴とする防災システム。
【請求項5】
請求項1記載の防災システムであって、
前記光伝送部が光経路を切り替えるための前記操作スイッチを含む制御回路部は、前記上位装置側の前記下り光伝送路に入力される光信号の一部を光分岐器で分岐し、当該光信号の一部を光電変換して得られる電源で動作することを特徴とする防災システム。
【請求項6】
請求項1記載の防災システムであって、
前記上位装置は防災受信盤であり、前記防災端末装置は消火栓装置が備える所定の機器であることを特徴とする防災システム。
【請求項7】
請求項6記載の防災システムであって、
前記消火栓装置が備える所定の機器は、押圧操作されたときに、前記光終端部を経由させずに前記下り光伝送路の途中で前記上り光伝送路に光信号をバイパスさせるように前記光伝送部に光経路を切り替えさせ、前記防災受信盤で火災通報信号に相当する光信号を受信させる押圧スイッチを備えた発信機であることを特徴とする防災システム。
【請求項8】
請求項6記載の防災システムであって、
前記消火栓装置が備える所定の機器は、
押圧操作されたときに、前記光終端部を経由させずに前記下り光伝送路の途中で前記上り光伝送路に光信号をバイパスさせるように前記光伝送部に光経路を切り替えさせ、前記防災受信盤でポンプ起動信号に相当する光信号を受信させる押圧スイッチを備えたポンプ起動装置と、
前記ポンプ起動装置の前記押圧スイッチに対して並列に接続され、消火栓弁の開操作を検出したときに、前記光終端部を経由させずに前記下り光伝送路の途中で前記上り光伝送路に光信号をバイパスさせるように前記光伝送部に光経路を切り替えさせ、前記防災受信盤で前記ポンプ起動信号に相当する光信号を受信させる押圧スイッチを備えたポンプ起動連動装置と、
であることを特徴とする防災システム。
【請求項9】
請求項1記載の防災システムであって、
前記防災端末装置は、
前記操作スイッチとして複数の操作スイッチを備えると共に、前記光伝送部として前記複数の操作スイッチに対応して前記複数の光伝送部を備え、
更に、
前記上位装置側の前記下り伝送路から入力された光信号を異なる波長の光信号に分離して前記複数の光伝送部へ出力する波長分波器と、
前記複数の光伝送部から前記光終端部側に出力される異なる波長の光信号を合成して前記光終端部側の前記下り光伝送路へ出力する第1波長合波器と、
前記複数の光伝送部の何れかでバイパスされた光信号を前記光終端部側の前記上り伝送路から入力された光信号に合成して前記上位装置側の上り光伝送路へ出力する第2波長合波器と、
を備え、
前記上位装置は、前記下り光伝送路に異なる波長を含む光信号を出力し前記上り光伝送路から異なる波長を含む光信号が入力され、入力された異なる波長の光信号に含まれる各波長の光信号の減衰量又は信号レベルの変化に基づいて操作スイッチの各々の作動を判定して所定の受信処理を行うことを特徴とする防災システム。
【請求項10】
請求項1記載の防災システムであって、更に、
前記上位装置からの断線監視用下り光伝送路及び断線監視用上り光伝送路を前記所定数の防災端末装置に順次接続することで、前記上位装置と終端に位置する断線監視用光終端部との間で断線監視用ループ光伝送路を構成し、
前記断線監視用光終端部には所定の減衰量が設定され、
前記防災端末装置は、
前記光伝送部が光経路を切り替えるための前記操作スイッチを含む制御回路部の内部電気配線の断線を検出する断線検出回路部と、
前記断線検出回路部で断線が検出された場合に、前記上位装置から前記断線監視用下り光伝送路に出力された光信号を、前記断線監視用光終端部を経由させずに前記断線監視用下り光伝送路の途中で前記断線監視用上り光伝送路にバイパスさせるように、光信号の光経路を切り替える断線監視用光伝送部と、
を備え、
前記上位装置は、前記断線監視用下り光伝送路に出力し前記断線監視用上り光伝送路から入力される光信号の減衰量又は信号レベルの変化に基づき、前記内部電気配線の断線を判定することを特徴とする防災システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送路を用いて操作スイッチを備えた防災端末装置を監視する防災システム及び防災端末装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路のトンネル等には、監視領域で発生する火災事故から人身及び車両を守るため、非常用設備が設置されている。
【0003】
従来の非常用設備にあっては、防災受信盤から引き出された信号線ケーブル等のメタル配線による伝送路に消火栓装置等の機器を接続している。メタル配線による伝送路は電気的なノイズの影響を受けやすく、また、伝送距離が長くなると信号減衰が大きくなることから所定距離毎に中継増幅盤を設置しており、更に、使用期間が長期化すると絶縁劣化等により電気的特性が低下して通信障害を起こす可能性がある。
【0004】
このような問題を解決するため、伝送路として光ファイバーケーブル等を使用した光伝送路とする非常用設備が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-170520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の光伝送路を用いた非常用設備は、伝送路に接続される機器、例えば消火栓装置の発信機やポンプ起動装置に設けられた操作スイッチのオンに対応したビットコード信号とオフに対応したビットコード信号を、光伝送路を用いた例えばIP通信(インターネット・プロトコル通信)により防災受信盤へ送信して火災警報やポンプ起動制御を行うP型システムとしており、防災受信盤と機器との間で行う操作スイッチのオン、オフに対応した光伝送路における光信号の通信量は極めて少ない通信量であるにもかかわらず、従来発信機やポンプ起動スイッチのオンオフ信号を電流の増減で監視していたP型システムの防災受信盤に対して通信機能を備えさせる機能変更が必要となってしまっていた。上記の通り、非常用設備として過剰な通信機能を持っていることになり、操作スイッチのオン、オフ等の防災受信盤と機器との間で通信する情報に見合った光通信を行う非常用設備の構築が課題として残されている。
【0007】
また、光伝送路を用いた非常用設備にあっては、防災受信盤と機器との間でIP通信を行っているため、機器で操作スイッチのオン、オフに対応した電気信号を光伝送部で光信号に変換して伝送する必要があるため消費電流が大きくなり、システム全体としての消費電流が大きくなるという課題も残されている。
【0008】
本発明は、操作スイッチのオン、オフに対応した信号を伝送するP型システムに適した光伝送を可能とする防災システム及び防災端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(防災システム)
本発明は、防災システムであって、
上位装置からの下り光伝送路及び上り光伝送路を所定数の防災端末装置に順次接続することで、前記上位装置と終端に位置する光終端部との間でループ光伝送路を構成し、
光終端部には所定の減衰量が設定され、
防災端末装置は、
所定の操作により作動する操作スイッチと、
操作スイッチが作動した場合に、上位装置から下り光伝送路に出力された光信号を光終端部に経由させずに下り光伝送路の途中で上り光伝送路にバイパスさせるように、光信号の光経路を切り替える光伝送部と、
を備え、
上位装置は、下り光伝送路に出力し上り光伝送路から入力される光信号の減衰量又は信号レベル(強度)の変化に基づき操作スイッチの作動を判定して所定の受信処理を行うことを特徴とする。
【0010】
(光伝送部の構成)
防災端末装置の光伝送部は、
操作スイッチが非作動の場合に、上位装置側の下り光伝送路から入力された光信号を光終端部側の下り光伝送路に出力するように切り替え、操作スイッチが作動した場合に、上位装置側の下り光伝送路から入力された光信号を上位装置側の上り光伝送路にバイパスするバイパス光伝送路に出力するように切り替える光スイッチと、
光終端部側の上り光伝送路からの光信号とバイパス光伝送路からの光信号を上位装置側の上り光伝送路へ出力する光合流器と、
を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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