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公開番号2024115014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020449
出願日2023-02-14
発明の名称消火栓装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類A62C 35/20 20060101AFI20240819BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】ローラとホースを確実に接触させてローラの回転数から正確に消火用ホースの引出長を検出することを可能にする。
【解決手段】消火栓装置は、筐体内のホース収納部に収納された消火用ホース58が消火活動により引き出されるときの引出長を検出して防災受信盤へ伝送するホース長検出部70を備える。ホース長検出部70は、例えば、湾曲した板ばね82により消火用ホース58をローラ80に押し付け、消火用ホース58の引出に伴うローラ80の回転を回転検出器84で検出し、ローラ80の回転数に基づいて消火用ホース58の引出長を検出する。板ばね82は片側が固定され、反対側はリンクアーム96を介して連結され、消火用ホース58の引出しにより板ばね82が上下に変位した場合の長手方向の変位をリンクアーム96の動きで吸収し、消火用ホース58に加えるばね荷重を安定させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
筐体内のホース収納部に収納された消火用ホースが消火活動により引き出されるときの引出長を検出して防災受信盤へ伝送するホース長検出部を備えた消火栓装置であって、
前記ホース長検出部は、
前記消火用ホースの引出側に配置され、前記消火用ホースの引出しに伴う接触を受けて回転するローラと、
前記ローラとの接触を保つように前記消火用ホースと前記ローラとを押付け合うホース押付部と、
前記ローラの回転に基づいて前記消火用ホースの引出長を検出する回転検出部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記ホース押付部は、板ばねを用いて前記消火用ホースを前記ローラに押し付ける板ばね押付機構を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記板ばね押付機構は、
所定間隔離れて基台上に起立した一対の門柱部の間に前記ローラを回転自在に軸支する門型状の支持枠と、
前記門柱部に回転自在に支持された前記ローラの上側に、前記消火用ホースを通過させる所定の間隔を介して配置された板ばねと、
前記板ばねの一端を前記門柱部の一方に固定する板ばね固定部と、
前記板ばねの他端を前記門柱部の他方に、前記板ばねの板面に直交する方向の変位に伴う長手方向の変位を吸収可能に連結するリンクアームと、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項2記載の消火栓装置において、
前記板ばね押付機構は、
所定間隔離れて基台上に起立した一対の門柱部の間に前記ローラを回転自在に軸支する門型状の支持枠と、
前記門柱部に回転自在に支持された前記ローラの上側に、前記消火用ホースを通過させる所定の間隔を介して両端が前記門柱部の各々に固定された板ばねと、
前記板ばねの前記消火用ホースと接触しない位置に形成され、前記板ばねの板面に直交する方向の変位に伴う長手方向の変位を吸収する屈曲部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項5】
請求項3又は4記載の消火栓装置において、
前記板ばねは、中央で前記ローラとの間隔が最大となるように湾曲したことを特徴とする消火栓装置。
【請求項6】
請求項1記載の消火栓装置において、
前記ホース押付部は、固定側部材との間を通過する前記消火用ホースに前記ローラを押し付けるローラ押付機構を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項7】
請求項6記載の消火栓装置において、
前記ローラ押付機構は、
所定間隔離れて起立した一対の門柱部の間に前記固定側部材を支持した門形状の支持枠と、
前記固定側部材との間に前記消火用ホースが通過する間隔を空けて前記ローラを回転自在に軸支し、前記門柱部に沿って移動自在に配置された移動台と、
前記固定側部材との間を通過する前記消火用ホースに前記ローラを押し付ける力を前記移動台に加える押付力発生部と、
前記ローラの回転を前記移動台に配置された前記回転検出部に伝達する回転伝達部と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項8】
請求項7記載の消火栓装置において、
前記ローラ押付機構は、前記消火用ホースが通過する前記固定側部材と前記ローラとの間隔が所定値以下とならないように前記移動台の移動を規制するストッパ部を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項9】
請求項7記載の消火栓装置において、
前記ローラ押付機構は、前記消火用ホースが前記ローラの両端側からはみ出さない接触範囲を当該ローラの中央側の所定範囲に規制するはみ出し防止部を備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項10】
請求項7記載の消火栓装置において、
前記固定側部材は、両端が前記門柱部に回転自在に支持された受けローラであることを特徴とする消火栓装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放水用ノズルが装着された消火用ホース等を収納してトンネル内に設置された消火栓装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、トンネル非常用設備として消火栓装置が設置されている。消火栓装置は、消火栓扉を備えた筐体の消火栓収納部に、先端に放水用ノズルを装着した消火用ホースと消火栓弁を含むバルブ類が収納され、また、消火器扉を備えた消火器収納部に、例えば、2本の消火器が収納されている。また、消火栓装置は、一般的に、トンネル長手方向に、例えば、50メートル間隔でトンネル壁面を箱抜きして埋込み設置されている。
【0003】
また、消火栓装置には非常通報装置が設けられている。非常通報装置は、消火栓収納部と消火器収納部の間に配置された通報装置扉に赤色表示灯、発信機、応答ランプ、電話ジャックが設けられている。
【0004】
赤色表示灯は常時点灯し、消火栓装置の設置場所が遠方から確認できるようになっている。火災が発生し、発信機が押されて押釦スイッチがオンすると、火災通報信号が電気室等に設置された防災受信盤へ送信されて火災警報が出力される。火災警報を出力した防災受信盤は非常通報装置へ応答信号を送信し、赤色表示灯が点滅し、応答ランプが点灯し、防災受信盤側で火災通報信号が受信されたことが確認可能となっている(特許文献1)。
【0005】
ところで、トンネル内で事故などにより車両火災が発生した場合、道路利用者は発信機を操作して火災通報を行い、続いて、消火栓装置を使用して消火活動を行うことになる。
【0006】
道路利用者が消火栓装置を使用する場合、消火栓扉を開くことで、消火栓扉の裏面側に設置されたノズル保持部に保持された放水用ノズルが取り出し自在に露出すると共に、同じく消火栓扉の裏面側に設置された消火栓弁開閉レバーが操作可能に露出する(特許文献1、2)。
【0007】
このため、道路利用者はノズル保持部から放水用ノズルを取り出し、続いて消火栓弁開閉レバーを開位置に操作し、放水用ノズルから放水された状態で火源に向けて消火用ホースを引き出して消火することになる。また、消火栓弁開閉レバーが開位置に操作されると、ポンプ連動起動スイッチがオンしてポンプ起動信号が防災受信盤に送信され、消火ポンプ設備が起動することで、消火用水が消火用ホースに連続して供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2003-310785号公報
特開2021-145911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような従来の消火栓装置にあっては、発信機の操作による消火栓装置からの火災通報信号の受信に基づき火災警報が出力されるが、その後に、道路利用者が消火栓装置を使用して消火活動を行っていることを防災受信盤側で確認することができず、監視カメラが設置されていないトンネルでは、特に道路管理者による現場確認が必要となり、消火栓装置の使用状況の確認に手間と時間がかかる問題がある。
【0010】
この問題を解決するため、本願出願人は、ホース収納部から引き出される消火用ホースの引出長を検出して防災受信盤へ伝送するホース長検出部を備えた消火栓装置を提案している(特願2022-192666号)。このため、消火栓装置には、例えば、30メートルの保形ホースを用いた消火用ホースが収納されており、防災受信盤側で消火栓装置から引き出されている消火用ホースの引出長が確認できれば、トンネル内の火災現場でどの程度の長さに消火用ホースが引き出されて放水を行っているといった、現場状況を把握することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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